(NO.16)
  H15.10.5掲載
  【コロガシ指定レース】
  中山11R スプリンターズS・GT(推奨度A)
 Hペース先行やや有利。中山芝コースは良馬場の見込みで、先週からBコースを使用している。速い時計が出やすく前がなかなか止まらない馬場で、予想される勝ち時計は1.07.7前後。ビリーヴが自信の本命。セントウルSではテンシノキセキに追い比べの末敗れたが、言うまでもなく斤量差が堪えたもの。今回はセントウルS組上位は1キロ増に対し、この馬は2キロ減。単純に1キロ=1馬身と考えても、あのゴールシーンよりも3馬身前にいることになる。中2週で輸送があるにもかかわらず、中間坂路で3本、時計も馬場状態を考えれば極上なもので、体調面に不安はない。中山1200mとリンクする阪神1200mで高いパフォーマンスを出しており(昨年のセントウルSでレコ勝ち)、適性にも不安なしとみる。脚質に幅があり、どんなペースになってもそれに惑わされず安定して力を出し切れるのも強み。上昇一途のテンシノキセキ、高速馬場でも追い込む脚力のあるデュランダル、学習能力が高く環境の変化にも強いレディブロンド、鞍上強化したアドマイヤマックスらの2着争いだが、これらは展開次第。安藤勝J(ビリーヴ)からすれば怖いのは後方からの馬。内から抜け出すテンシを可愛がながら後ろを警戒し、これをきっちりゴール前捕らえる形が本線。前走の感触からテンシならいつでも交わせる手応えを感じたはずだ。
 【単勝】J 70%、【馬単】J→@ 30% (投資金:2万円

1着 Gデュランダル 5番人気
2着 Jビリーヴ 1番人気
3着 Lアドマイヤマックス 2番人気
5着 @テンシノキセキ 4番人気

【馬単】G−J 2320円 

 距離が短いスプリント戦は荒れそうなイメージがあるが、古馬の重賞クラスになると力関係がはっきりしていて展開による紛れも少ない。過去の10年のスプリンターズSの1番人気の成績は(5、3、1、1)と圧倒的な数字を残している。
 そんなこともあってかスプリントGTとは相性が良く、本線ではないが3回連続的中していて、「ここでも」と力が入った一戦。理由は上の通りでビリーヴが本命。単勝で2倍以上つくので単勝を買い足してファンファーレを待つ。
 レースは逃げると思われたゴッドオブチャンスが逃げず、押し出されるようにしてテンシノキセキがハナ。前半3ハロンの通過はそれほど速くなくむしろ遅めで、4コーナー回って待ちきれない感じでビリーヴがテンシに並びかける。「早いっ」と思った時点でほぼ馬単はOUT。先頭に立ったビリーヴも坂を上がってフラフラ。ジョッキーが必至に追ったが大外強襲したデュランダルと並んでゴール。見た感じは凌いだように見えた。「残ったよね」と言った次の瞬間、無情にもデュランダル・池添Jの手が上がる。ゴール前のスローVTRも、決勝線でクビを引っ込めたビリーヴを最後クビを伸ばしたデュランダルがきっちり差し切った映像を映し出した。
 勝ち時計が1.08.0。この馬場ならデュランダルは時計通りの走り。対してビリーヴは時計より0.2は走らなかった。結果論になるが追い出しのタイミングが早かった。前が遅かったことと前走でテンシを捉えきれなかったあせりもあってのことだろうが、直線抜け出すとソラを使う悪癖がモロに出てしまった。
 馬券は外れたが「納得の予想」だった。ビリーヴを本命にしたことと単勝2.2倍のオッズで勝負したことの判断は間違いではなかったと思う。馬券はとらないと意味がないものだが、きちんと予想&結果分析を繰り返していけば勝てる確率は上がっていくと思う。最近予想は上向きなのだが、やたらとハナ差勝負で馬券を逃すことが多く沈みっぱなし。それでも僅かな差で白黒がはっきりしてしまうのが厳しい勝負の世界。
 惜しい結果で迎えた今年の秋のGT戦線もこれから佳境に差し掛かる・・・



  (NO.17)
  H15.11.1掲載
  京都11R スワンS・GU(推奨度B)
 Hペース、先行・差し互角。京都芝コースは良馬場の見込み。マイルCSのステップレースだが、本番でも有力になりそうな馬はいなく、ここはスプリンターズS組を上位に取りたい。テンシノキセキが中心。スプリンターズSは中途半端に逃げる形になり、早めにビリーヴに並ばれて苦しかった。馬場の悪い内めを通らされたことも影響していたが、それでも0.3差の5着に粘ったのだから評価できる。掲示板5頭のうち4頭がセントウルS組だったことからもこの組は強い。そして、ギャラントアローが注目の穴馬。そのセントウルSでは休み明けで明らかに調整不足だったにも関わらずテンシとは0.8差6着。中間調整過程が春先の好調時に戻って一変可能。勿論、距離も問題ない。
 推奨馬券:【単勝】【3連複】

1着 Lギャラントアロー 11番人気
2着 Fテンシノキセキ 2番人気
3着 Gゴッドオブチャンス 7番人気

【馬連】 F−L 8310円
【馬単】 L−F 26770円
【3連複】 FGL 54510円

 本命のテンシノキセキは2着だったが「快心の予想」と言えるだろう。ギャラントアローが勝てたのは単騎で楽に逃げられたこともあるが中間の調整過程に陣営の意気込みが感じられたのも見逃せない。
 ギャラントアローのOP入り後の着順と最終追い切りの内容を書き並べると、
クリスタルC 2着 ・・・ 栗東CW 57.0−16.3 一杯
NZT3歳S 2着 ・・・ 栗東CW 52.6−13.7 一杯
NHKマイルC 17着 ・・・ 栗東坂路 52.9−12.4 一杯
ファルコンS 1着 ・・・ 栗東CW 53.1−13.5 一杯
セントウルS 6着 ・・・ 栗東坂路 53.2−13.1 一杯
スワンS(今回) 1着 ・・・ 栗東CW 55.9−13.8 一杯
 単純に見ても最終追い切りでCWで追われた時は好走し坂路で追いきられた時は凡走しているが、もっと詳しく見てみると、好走時は中間CWやDWでビシバシ一杯に追われており凡走時はウッドで追われても馬なりの調整しかない。
 休み明けでセントウル出走時は「今回はダメだな」と思って見てたら、0.8差6着と結構頑張ったので、「次は買いだな」と強く思った。一叩きされた今回は、やはりウッド主体で意欲的にやられていた。
 さらにこの馬、調教で一杯に追われても終いバタバタになり時計が遅く見た目が悪いためだろうか人気になりずらい。その割に実戦でちゃんと走るから「万馬券メーカー」になっている。質の高い今年の3歳スプリント戦線でも上位の成績を残した馬。次走マイルCSに出走予定だが、ローエングリン、ミッドタウンなどの暴走する馬が出走しても、控えて競馬ができるし、春には急坂の中山マイル(NZT2歳S)で2着しておりマイルまでなら対応可能。「大仕事」も夢ではない。



  (NO.18)
  H15.11.15掲載
  東京9R 晩秋特別・3歳上1000万(推奨度B)
 Sペース、先行・差し互角。東京芝コースは良馬場の見込み。人気薄ウインジェネラーレを狙ってみたい。芝の出走は青葉賞の1回だけだが、この時は完全に力負けの7着。ダート主体に使われてきたが、父タマモクロスの産駒は芝の長丁場向きで3歳秋以降に本格化する晩成型。前走は休み明けながら0.4差4着と好走し、1000万ダートならメドがついたが、敢えてここに出走してきた。中間の猛稽古からも芝向きの馬がパンとしてきた可能性があり、青葉賞での完敗は度外視したい。相手はエルノヴァ、マイネルエスケープだが、人気薄だけに手広く。
 推奨馬券:【馬連】【単勝】

1着 @ウインジェネラーレ 5番人気 
2着 Dエルノヴァ 1番人気
3着 Aトリリオンカット 2番人気

【単勝】@ 1360円
【馬連】@−D 2050円

 3歳馬ウインジェネラーレが芝を使って一変したレース。芝・ダート替わりの馬を狙うのは穴狙いの鉄則のひとつで、ダート戦でいまいちの成績の馬が芝のレースを使って一変することは多々ある(逆パターンも、ですね)。この馬の場合、芝向きの血統、中間の好調教などの一変条件が揃っていた。このことに気づいたのなら狙わないテはない。
 それにしても、思ったよりも随分人気になっていて驚いた。単勝で2000円、馬連でも4000円くらいついてくれば楽なのに・・・。誰だっ!いっぱい買ってたのは!!弟子にして下さい♪。
 この日の推奨馬は、中穴3頭を含む5戦4勝2着1回と大爆発。「神様のシモベ」くらいにはなれたかな、とのけぞっていた。翌日、6連敗する事もつゆ知らずに・・・。



  (NO.19)
  H15.12.21掲載
  中京11R CBC賞・GU(推奨度B)
 Hペース、先行やや有利(?)。中京芝コースは良馬場の見込み。雪の影響で昨日の芝コースはダート替わりとなり馬場状態を確かめることは出来なかった。今週からCコースを使用する。昨年の同じ3回開催ではCコースに替わった途端、それまで差し有利だった馬場が逃げ・先行有利な馬場になったが、今年はどうだろうか?メインレースまでに見極めたい。スプリンターズSでは1・2・3・5着馬を、スワンSでは1・2着馬を、マイルCSでは1・3着馬を、アンドロメダSでは勝ち馬を輩出したセントウルS組は相当強い。そこを勝ったテンシノキセキが当然の本命。6秒台を叩き出した平坦中京芝コースに替わることは強調材料で、ここ一連のデキをキープしている。馬場が相当悪化しない限り大丈夫だろう。好調シーイズトウショウが相手。
 推奨馬券:【馬連】【3連複】

1着 Dシーイズトウショウ 3番人気
2着 @カフェボストニアン 9番人気
3着 Eゴールデンロドリゴ 11番人気
4着 Gテンシノキセキ 1番人気

【馬連】@−D 12090円
【3連複】@DE 142800円

 またしてもスプリント重賞からの掲載。そして、またしても悔しいハナ差を喫したレース。
 セントウルSを勝ったテンシノキセキは一連のデキをキープしており、斤量を背負わされるものの中京に代ればさほど影響はない。あとは馬場状態の問題・・・。
 この週は芝コースがAコースからCコースに変更になったが、昨年のこの週(つまり3回中京3週目)も同様なコース変更がなされていて、芝1200mでは逃げ馬が活躍していた(該当6レース中4連対)。土曜日は芝コースが降雪のためダート変更。日曜日は晴れ渡って良馬場になり、9Rの500万の芝1200では前残りで9秒台の時計が出ていた。これなら、ど〜考えてもテンシで堅い。
 「買わなきゃ、ハドソン♪(古っ)」と思いつつ、好調教馬シーイズトウショウを相手にした馬連を本線にテンシ−シーイズ流しサニング、ドローアウター、カフェ、ロドリゴの3連複流しを気合を入れて買う
 直線で「どうよっ」と叫ぶと、苦しがってヨレてしまい、あっさりシーイズに交わされと早め抜け出したカフェボストニアンにも完全に劣る脚色になった。3着争いが3頭並んだところがゴールで、見た感じは凌いだように思えた。しかし、ゴール前のスローVTRを見ると、テンシがゴール前で首を引っ込めたように見える(No16・スプリンターズSと同じ、デジャヴーのようだ)。そして長い写真の末・・・ハナ差4着。
 抜け目を喰らうのは覚悟していたが、肝心のテンシが垂れてしまうとは・・・。敗因は、馬場だとか斤量だとか言われるが、あれだけ負けたのだから精神的なものじゃないだろうか。それにしても、休み明けで本数が足りなかったゴールデンロドリゴをインをソツなく回って3着に持ってきた吉田稔J、あなたは本当にすごい!!そして恨めしいことこの上ない!!



  (NO.20)
  H15.12.21掲載
  阪神11R 阪神牝馬特別・GU(推奨度B)
 Hペース、差しやや有利。阪神芝コースは良馬場の見込み。ここでは能力断然のファインモーションの敵は己にある。制御しきれぬスピードはしばしばこの馬を自爆に導く。デインヒルの血を引くこの馬にとって、道中ダラダラと流れる展開が苦手(やる気をなくしてしまう)。そして、自ら速い流れを作る(逃げる)と追ってだらしがない。つまり、道中速いペースで流れかつ目標となるペースメーカーがいることが望ましい。マイルCSもそうだった。大外枠からの発走で、スタートしてすぐに内に入れず、外に馬を持ち出し、内の馬を先に行かせてから中団で折合わせるという鞍上の芸術的な好騎乗が光っていた。今回はスマイルトゥモローが内に入ったが、控えたり、出遅れたりするなどの可能性もあり、人気ほどの信頼は置けない。流れに乗ればあっさりだが・・・。ここ1年の牝馬重賞をほぼ総ナメにしてきた5歳世代を女王杯で完封した3歳馬世代が狙い目。ピースオブワールドは秋華賞で0.2差。復調気配は明白で距離短縮も良い。アドマイヤテレサ、ニシノムーンライトを相手にファインモーションを無視したワイドで勝負。
 推奨馬券:【ワイド】【馬連】

1着ファインモーション 1番人気
2着ハッピーパス 3番人気
3着ピースオブワールド 2番人気

 牝馬では現役最強そして人気No1のファインモーションが登場。毎日王冠で不可解な敗戦をした後、距離短縮したマイルCSで新たな面をみせての2着と好走し、ここに駒を進めてきた。
 ここ1年の牝馬重賞の結果を吟味すれば、
ファインM>3歳世代>5歳世代>他の4歳世代
という比較は間違っていないと思う。ただ、ファインモーションは力を発揮できるかどうかはやってみないと分からない部分が大きい。少なくとも人気ほどの安定感はないはずで、馬券はピースからアドマイヤ、ニシノのワイドを本線に馬連を少々買った。
 結果はファインモーションの完勝。直線で外からペリエJ騎乗のハッピーパスが襲いかかるものの、抜かれる感じはまったくしなかった。着差以上の勝ちっぷりだったが、スマイルトゥモローが速い流れで引っ張り、鞍上がうまくなだめて流れに乗れたのが良かった。これできっかけを掴んだかはまだ分からないが、とかく人気になる馬で馬券的には今回と同じ方針でいきたい。特に乗り代わりの時は相当危ない。
 それと最後に一言。これだけなだめるのに難しい馬なのだから、スプリント戦を使って欲しいと思うのだが、牝馬限定重賞だけでは春先は大きいレースないし・・・。
(ピースオブワールドのコメントなしかい!)

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image : Flower Park & Eisin Washington