(NO.11)
  H15.6.29掲載
  阪神11R 宝塚記念・GT(推奨度B)
 Hペース、先行有利。阪神芝コースは良馬場の見込みで、土曜日の開催では内側が幾分良く、コース形状から先行有利。差しタイプでも4コーナーで5番手以内につけたいところ。人気のシンボリクリスエスの取捨が予想の大きなポイントになる今年の宝塚記念。年度代表馬に上り詰めた昨秋の実績はここでも勿論NO1だが、斤量面で恵まれていた3歳時より成長しているか、また気力が戻っているかがカギ。それが分からない以上、馬券は別の馬を狙いたい。今回は有力馬に一流ジョッキーが乗っており、ペース判断の間違いによるHペースの前崩れよりも、人気馬が動かなかったときの前残りに期待したい。阪神巧者タップダンスシチーはここが最大の目標。2度使われて良化しただけでなく、正攻法で後続を封じたここ2戦の内容に成長力を感じる。休み明けのクリスエス、古馬初対戦で体調の維持がカギのネオ、距離に不安のアグネス。これらが後ろでもたつくようなら載冠十分。
 推奨馬券:【馬連】【ワイド】【馬単】

1着 Iヒシミラクル 6番人気
2着 Hツルマルボーイ 8番人気
3着 Oタップダンスシチー 4番人気
【馬連】H−I 14080円

 まずは「GTの厳しい流れ」についてひと言。−−− 強い馬たちが真剣に勝ちにくるGTでは厳しい流れになるのは当然だが、たとえGT級の面々で行われるトライアルGUでは、そこを使っての本番が目標であることが多く、GTほどに厳しい競馬にはならないのだと思う。
 近年にない豪華な顔が揃った今年の宝塚記念。これを制したのは、GT級の厳しい流れになると「本気モード」にSWITCH ONになるヒシミラクル。この馬、菊花賞や天皇賞のような京都コースでのロングスパートを得意としていながらも、3歳秋には、不得手なスローのよーいドンで1000万を勝っているのだから、絶対能力は高い。ツルマルにゴール前強襲されると、グイっと伸びて抜かさせない勝負根性の持ち主でもある。仮にあと50m先にゴールがあったとしても勝っていただろう。かたや1番人気で5着に敗れた年度代表馬シンボリクリスエスは半年の休み明け。体はできていても、いきなりのGTで厳しい競馬との遭遇。気持ちがまだ戻っていなかったようで終い伸びを欠いた。仮に1度ソフトな競馬を経験からの本番なら心も体も違っていたのだと思うのだが・・・。
 実は土曜日までヒシミラクル本命で行こうと思っていたのだが、「ミラクルおじさん」の出現で、前売りの単勝オッズが4倍台の2番人気に。単勝使いの身としては、「これじゃあ買えない」と、前残りに期待してタップダンスシチーに変えてしまい、大失敗だった。



  (NO.12)
  H15.7.27掲載
  函館11R 函館記念・GV(推奨度B)
 Mペース、先行・差し互角。函館芝コースは良馬場の見込み。今週からBコースが使用され、先週と比べて速い時計の出やすい馬場。人気上位の面々にはそれぞれ弱点が見当たり信用し切れない。ここは気楽に穴狙いでいきたい。アサカディフィートは最近では先行争いを避けて好位からの競馬が目立つが、ハナを切った新潟大賞典では道中常に競り込まれながら3位(入線7着降着)に粘った。やはり「逃げてなんぼ」の馬で、ハナを切れば相当渋といのは実証済み。今回は単騎ハナを強烈に主張する馬もいなく逃亡のチャンス。
 推奨馬券:【単勝】【馬連】

1着 Cエアエミネム 1番人気
2着 Hヒマラヤンブルー 11番人気
3着 Bアサカディフィート 6番人気
【馬連】C−H 8750円

 日本一荒れる重賞と言われる函館記念。結果は1番人気のエアエミネムが斤量58kgをものともせず、久々の重賞勝ち。本命アサカディフィートは逃げることができず、大外から差してきて3着に終わった。
 「快心の予想」でも「納得の予想」でもないのだが、アサカディフィートについて少し書いてみたかったので掲載した。「アサカディフィート日記」なるものを見てみると、
13走前・昨年の金鯱賞・・・先行馬総崩れの重賞でも稀に見る超Hペースを2番手から抜け出し5着に粘る。(強ぇーじゃん、穴馬として以後注目)
11走前・1600万(函芝1800)・・・単騎で逃げて岡部J・コイントスに可愛がられ2着に残る。3着馬はメイショウラムセス。(やっぱ強ぇーじゃん)
10走前・1600万(京芝1800)・・・休み明けだからしょうがない。13着。
9走前・1600万(阪芝2000)・・・単騎で逃げれないんだからしょうがない。11着。
8走前・1600万(阪芝2200)・・・坂のある阪神&2200&苦手な雨で15着。(穴馬券への仕込みOK)
7走前・1600万(小芝1800)・・・逃げ不利な馬場&雨で軽視。→出遅れて大外を差してきて2着。これにはびっくり、新味が出た。
5走前・大阪城S・・・Bコース替わりの芝を内々を回って好位から抜け出して快勝。阪神&控えて勝てたのは大きく成長が伺える。
3走前・新潟大賞典・・・久しぶりに逃げるも、手厳しいマークに合う。バテバテになりながらも3位(入線7着降着)に粘る。
前走・宝塚記念・・・いくら体調いいからって、GT勝てる訳がない。
と、ダラダラ書いてしまったがこんな感じ。本質的には平坦小回りの1800m〜2000mで単騎で逃げれそうな時が良い。最近はゲートの出が悪く先手を取れないので、ゲート練習をしっかりとしてもらいたい。
 それにしても、「アサカ○○」というと、瀬戸朝香を思い出してしまう。アサカ、まさかの・・・。「上へ参りまぁ〜す。」♪痛くなったら、すぐセ○ス〜。というクスリのCMも。今後もアサカディフィートと瀬戸朝香には地味に頑張ってもらいたい。



  (NO.13)
  H15.8.31掲載
  札幌11R 札幌日刊スポーツ杯・3歳上OP(推奨度B)
 Hペース、先行やや有利。札幌芝コースは良馬場の見込み。昨日の1000万特別の勝ち時計は1.08.7で、今回は8秒台前半の決着が予想される。アグネスソニック中心。好メンバーが揃った阪急杯や高松宮記念でも好走したことからもここでは能力は1枚上。前走の敗因は不可解な面はあるが、悪化しすぎた内めの馬場を通ったことが影響している。斤量有利なアタゴタイショウも能力互角だが、持ち時計がなく荒れていた内を伸びた函館2歳Sの内容からも今回の馬場は大いに不安。馬場適性の高いブルーショットガンが相手本線。
 推奨馬券:【単勝】【馬連】

1着 Eハッピーパス 3番人気
2着 Gアグネスソニック 1番人気
3着 Hブルーショットガン 4番人気
4着 Aアタゴタイショウ 2番人気
【馬連】E−G 830円

 前走UHB杯で謎の6着に終わったアグネスソニックに対し、この時2着したアタゴタイショウは今回斤量2kg減。単純に考えれば後者有利だが、アタゴタイショウは芝1200mのOP以上をこれまで3戦し(いずれも函館戦)、
函館2歳S 1着 1.11.5
函館SS 3着 1.09.6
UHB杯 2着 1.11.7
と安定感抜群だが、これら3戦は時計がかかる馬場状態だった。時計に対する裏付けがなく、外有利だった昨年の函館2歳Sでインを突いて伸びた内容から今回の馬場はこなさないはず。
 「この馬は1円もいらねー。」と思いつつ、10Rで浮いた分の9割をアグネスの単勝に1割をブルーショットガンとの馬単に変えてレースを見た。
 ヨミ通りアタゴタイショウは4着沈んだが、デザーモ騎乗のハッピーパスにブルーショットガンもアグネスも食われて馬券は実らなかった。(ここが大事なのに)



  (NO.14)
  H15.9.7掲載
  新潟11R 新潟2歳S・GV(推奨度B)
 Mペース、先行・差し互角。新潟芝コースは良馬場の見込み。新潟芝外回りはJRA全10競馬場の中でも特異なコース。直線が659mと長いため、4コーナー回っての位置取りにこだわらなくても良く、道中はスローに流れ正味3〜4ハロンの上がりの競馬になることが多い。出走馬のほとんどが内回りのM〜Hペースの短距離戦を勝ち上がった馬たちであり、その辺がこのレースの予想の難しいところ。ここはやや遅めのMペースが予想され、決め手を持つ馬を重視したい。ダイワバンディットが中心。2連勝目となったダリア賞では、前半4ハロン50.8のSペースを上がり33.8で差し切った。短距離にシフトするボストンハーバー産駒だが、こういったレースができるのだから1ハロン延長も気にならない。穴ならアウトディスタンス。数少ない外回り経験者で前半1000m通過が65.0のSペースを上がり34.2で抜け出した。Sペースの競馬になるとどうしても時計的に見劣りしていまい高い評価につながらないが、馬券的には狙い目になる。
 推奨馬券:【馬連】

1着 Nダイワバンディット 1番人気
2着 Gウイングレット 2番人気
3着 Iアウトディスタンス 10番人気
【馬連】G−N 650円

 直線部分は300m未満の、いわゆる小回りコースでは4コーナーの位置取りが重要で、道中からセカセカした流れになりやすいのに対し、直線部分が659mもある新潟芝外回りコースでは道中はゆったりと流れ、ゴールが近づいたらよーいドンの競馬になりやすい。
 こういったコースでは、スピードの持続力(長い時間トップスピードで走れる能力)よりも追い出されてからの反応の速さと加速力(瞬発力)が重要。単純に速い上がりを持つ馬だけを狙ってもけっこう馬券にはなると思うのだが・・・新潟はこれでお終い。
 予想が困難な2歳戦だけに、レースは思ったより速く流れた。前半4ハロン通過が47.1、上がりが35.7だから、決してSペースの上がり勝負になったとは言えない。本当に予想が当たったとは思えないのだが、夏開催を気持ちよく終えられたので、まあ良しとしておこう。



  (NO.15)
  H15.9.14掲載
  阪神11R セントウルS・GV(推奨度B)
 Hペース、先行やや有利。阪神芝コースは良馬場の見込み。スプリンターズSのステップレース。有力馬は本番が目標であることと重賞勝ち馬にはその格に応じて3〜1kgの斤量が課せられることを考えれば、多少無理しても重賞未勝利馬に注目したい。デュランダルは3歳秋の時点で7秒台の時計をマークし、後にOPを2勝するキーンランドスワンを封じた。ポテンシャルは高く、高速決着や直線坂のあるコースも歓迎のクチ。速い流れを追い込んで2着・3着は確保する。
 推奨馬券:【ワイド】【馬単・2着流し】

1着 Dテンシノキセキ 2番人気
2着 Aビリーヴ 1番人気
3着 Iデュランダル 4番人気
【馬連】A−D 370円

 このレースは以下の予想をした。
@上位と下位の差は大きく上位数頭の争い。
A能力断然のビリーヴの目標はこの次のスプリンターズS。高速決着は歓迎も、ここはGT馬であるため他の馬より3kg重い斤量を背負わされた。それでも、他馬に足元をすくわれることがあっても大きく崩れることはないはず。
Bそれを考えればテンシノキセキに付け入るスキはある。阪神の坂は気になるが、昨年の同レース(メンバーレベルも同じくらい)で2着とハナ・ハナ差の4着。あの時より具合は抜群にいい。
Cアドマイヤマックスはスプリント戦をこなす血統だが、この馬自身はスピードの持続勝負よりも瞬発力勝負が合っている。こればっかりはやってみないと分からない。デキは相当良さそう。
Dデュランダルはテッポーも効く気性。阪神の開幕の馬場は歓迎だが、後方から止まった馬を確実に交わしせいぜい2〜4着。ビリーヴを交わせるとは思えない。
Eネイティヴハートはデュランダルと同じタイプだが、時計のかかる馬場向き。
F穴なら逃げそうなギャラントアローだが、好走時の調教パターンではなく、一線級と初対面であるを考えれば、今回はオミットが賢明。
 週末まで「4倍くらいつけば馬連のビリ=テンシにブチ込んだる。」とず〜と思っていたのだが、直前になってテンシノキセキが直線の坂で伸びきれないのでは、と不安になってきた。さんざん考えた結果、テンシかアドマイヤが垂れてのデュランダルの3着狙いという結論になった。3連単があれば3着を固定してのBOXなり流しを買うのだが、あいにくそのようなものはない。で、選択したのが、ビリ=デュラのワイドを大本線に馬単ビリ→デュラを少々、額を抑えて買った。
 レースはテンシノキセキとビリーヴのマッチレースを最後にデュランダルが追い込んで3着と、だいたい予想通り。「快心の予想」ではあったが、「推奨度B」にしたことが心残り。春の阪神でコロガシ3連敗した悪夢が頭をよぎり、日和ってしまった(心が弱い)。


★   過去の予想   ★
(NO.11〜15)

image : Flower Park & Eisin Washington
「過去の予想」TOPに戻る 

No.1〜5 No.6〜10 No11〜15 No16〜20