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7月12日(月) 〜先週の感想〜
 昨日の参議院選挙は、自民党が単独過半数を確保できず一連の小泉政権への厳しい審判が下された結果になった。
 歴代首相でも珍しく「小泉さん」と慕われ(「○○首相」とか、「○○総理」と呼ばれるのが普通)、庶民レベルで政治を進めてくれるという期待を持っていた人が多かったと思うが、そろそろその効力が薄れてきたのだろうか。
 逆に、無党派層の票を多く取り入れた民主党は躍進した。先日の代表人事で紆余曲折があったが、岡田氏を党の顔にしたのが良かったのか。次の国政選挙での政権交代も夢ではなくなってきたが、より具体的で現実的なマニュフェスト(政権公約)を打ち出せるかが課題となりそう。

 福島の名物レース・七夕賞は10頭という小頭数ながらも、ハンデ戦らしく5着までが0.1差、8着までが0.3差の大激戦だった。馬券を買った多くの人がゴール前まで楽しめたし惜しい馬券を持っていたことと思う。1着チアズブライトリーは3ヶ月ぶりの実戦。山内厩舎のOP馬というと叩いてから変わるイメージがあるが、今回も坂路で乗り込んでいたものの函館記念や札幌記念の叩き台の印象があった。重賞実績ならここでは最上位だったし、ゴール前で混戦になったのも良かった。2着ストロングブラッドは昨年のカブトヤマ記念の勝ち馬。この時は荒れた馬場を苦にせずインを突いて粘りこんで穴をあけたが、今回も状況的には酷似していた。稽古駆けする馬で直前の追い切りで格下馬に遅れていたことが、人気がなかった原因だろうか。逆にメジロマントルは中間の時計が破格で、これが原因で1番人気に押し出された感じ。一気の相手強化で逃げ馬が楽を出来ない小回り独特の厳しい流れとなり、前2走とは全く勝手が違っていた。それでも0.1差5着に粘っており自己条件ならチャンス十分。
 マーメイドSの勝ち時計2.00.0は同日1000万と同じだが、上がりが0.8も速く道中ゆっくりと流れた影響が出た。ここは牡馬一線級相手に戦ってきたアドマイヤグルーヴの貫禄勝ち。前2走と比べて仕上がり一息の思えたが、ここでは力が違っていた。2着チアズメッセージは調教で目立たない馬だが、今回は坂路で好タイム。2000mよりもマイル戦の方が良いタイプだが、デキの良さでそれを克服した感じ。
 昨年のエリザベス女王杯の結果からも牝馬路線は4歳世代が優勢。中でもスティルインラブ・アドマイヤグルーヴが双璧でこの傾向は続いていきそう。
 ここで思うことは春の牝馬重賞についてである。今年から福島牝馬Sが新設され愛知杯が牝馬限定戦になり、これで年間を通して牝馬重賞が途切れず行われることになったが、前記2頭のようにGTを勝っている馬だと斤量を背負わされてしまうので、これらのレースは使いずらい。それで宝塚記念や安田記念とかち合わない時期、例えば2回東京開催(4月下旬〜5月中旬)あたりに、「春の女王杯」と称して別定GU(GTとまでは言わないが)くらいの重賞が設ければ良いと思う。近年、テイエムオーシャン・ファインモーションなどの牝馬同士なら敵無しの馬たちが牡馬相手のGTとなると通用していないのを見ると、こういった重賞を新設して欲しいと強く思う。

 日曜函館11R巴賞を快勝したシェルゲームは、本質的には速いペースで逃げ粘りこむ競馬が合っている。小回り1800〜2000mはぴったりの条件で、中山や阪神ならマイル戦でもやれるはず。欧州血脈のスウェイン産駒に半兄アグネスデジタルから1.54.7もかかった勝ち時計も歓迎した。

 土曜函館10R十和田湖特別(3歳上500万)を快勝したエイシンコーリンガは春先は500万でもかなり強いメンバー相手に2着を繰り返していたが、滞在効果があってか先々週ようやく2勝目を挙げた馬。先週も勝って2連勝となったが、1000万の函館ダート1700m路線は昨年と比べかなり手薄になっており、500万クラスを勝ち上がった馬でもすぐに通用してしまう傾向がある。この馬も昇級しても連勝を伸ばす可能性は十分。順調なら4連勝まではいけると思う。
 (夏開催ということで、条件戦から今後活躍が期待できる馬も書いていきたいと思います。)