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12月27日(日)

中山10R・有馬記念
予想勝ちタイム:2.30.5〜2.31.9
予想1000m通過タイム:59.5〜60.9
理想前半3ハロン:36.5〜37.9
理想後半3ハロン:35.0〜36.4
先行やや有利、内枠有利

時間があまりないので簡潔に。予想のポイントは3点。

@瞬発力よりスタミナ重視
 直線が短く急坂のある中山コース、年度最後で馬場が荒れる状態で行われる事(近年は影響小)、実力馬が揃うグランプリレースである事から、厳しい競馬になりがちで、好走馬の上がりは35〜36秒台に集中。
 これは、上がりが33秒台〜34秒台前半がスタンダードのJCとは大いに違う点である。必要なのは末脚の持続力で、速い上がりでの高いパフォーマンスは割引。

A有馬記念を目標としているローテーション
 高速決着が当たり前の近年の日本競馬。レースを使った後の競争馬へ与えるダメージが大きくなっている感がある。
 JCで勝ち負けした馬が有馬に使えなかったり、天皇賞・秋で勝ち負けした馬が「中落ち」して有馬に直行というケースも目立っている。

B枠順
コーナー6つの中山芝2500m。道中内々立ち回る器用さが重要で、近10年の枠順別成績は内枠断然有利。
1枠 (12頭:2、2、0、33.3%)◎
2枠 (14頭:1、1、4、42.9%)◎
3枠 (18頭:1、2、0、16.7%)
4枠 (19頭:3、1、3、36.8%)◎
5枠 (20頭:1、2、0、15.0%)
6枠 (20頭:0、0、2、10.0%)×
7枠 (20頭:0、1、1、10.0%)×
8枠 (20頭:2、1、0、15.0%)
*()内の数字は順に、出走頭数;1着頭数、2着頭数、3着頭数、3着内率)

 ◎ミヤビランベリは、元々が時計も上がりがかかる競馬に強いタイプ。4走前・目黒記念は、ここ数年で最悪の不良馬場。外が全く伸びない馬場を利して内々をうまく立ち回った”好騎乗”だけが光ったが、器用な競馬をした事に価値がある。
 3走前・七夕賞は、逆に極端な外差し馬場で、この時は外々を回り外差し馬場に対応。
 前走・AR共和国杯は先行馬のペースだった事は確かだが、勝ちタイムは近10年で最速タイ。何よりも、苦手と思えた東京コースの良馬場に対応した事でこの馬の充実度を示した一戦だった。
 能力・実績では一歩劣っても、@〜Bの全てをクリアしているこの馬は脅威。

 相手本線はスリーロールス。菊花賞までは上がりの速い競馬で強い競馬をしていた事もあり、露骨な菊花賞血統でも押さえ評価に留めいていたが、フタを開ければリーチが引っ張る速い流れを自ら捕まえに行っての優勝。勝ちタイムも速い部類で、スタミナを要すレースでも強い競馬をしたこの馬の能力は高く、本格化した感がある。
 直前の調教が軽かった事と微妙な枠順を引いた事が若干の気がかりで○評価。

 ドリームジャーニーは有馬記念と適性面でリンクする宝塚記念でディープスカイを堂々差し切った馬。良績が中山や阪神に集中。東京は全くダメでJCをパスして有馬に備えたのは好感できる。
 昨年(4着)は天皇賞10着からの参戦で、今年の同6着の方が内容が良い。昨年より明らかに地力アップした馬で、単純に考えれば能力・適性で最有力候補。
【馬連】B−I、B−H本線に、BからACFNへ。

阪神7R・2歳500万下
予想勝ちタイム:1.34.5〜1.35.4
理想前半3ハロン:36.0〜36.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
内外互角、差し可能

 平場戦ながら、明け3歳の重賞戦線、遠くはクラシック戦線まで見据えたレース。
 馬券的妙味はないが、テイラーバートンに注目。前走は持ち味のスピードを活かしたレースぶりで、コスモファントムの2着。0.4差の完敗の形だったが、内々をうまく立ち回った勝ち馬に目標にされた格好で着差ほどの開きはない。
 スピードの勝ったタイプなのがネックだが、そこを克服していけば牝馬クラシックでも有力な1頭。スター性もあり、今年のリーチザクラウンのような存在になり得る馬。
【馬連】G−J、G−Iの2点

阪神12R・ファイナルS
予想勝ちタイム:1.33.0〜1.33.4
理想前半3ハロン:35.5〜36.4
理想後半3ハロン:33.5〜34.4
内外互角、差し可能

 理想ラップが示す通り、前半ゆっくり→上がり33秒台後半の競馬に。この傾向にほぼ一致するのが東京芝1400m戦。
 スピードタッチの休養前の準OP勝ち→京王杯0.4差9着が理想ラップに一致。前々走は長期休養明け、前走はダート戦と敗因は明確。叩き3戦目。2度の凡走は度外視して好走実績に期待したい。
 左回りの東京巧者でかつ1400m巧者の馬。実績がない阪神マイルに替わるのは承知で、コース実績がない馬を敢えて狙い打つのが本理論の真髄でもある。
【馬連】C−G、B−G本線に、GからEAHKへ。



12月26日(土)

阪神11R・ラジオNIKKEI杯2歳S
予想勝ちタイム:2.02.0〜2.02.9
予想1000m通過タイム:61.5〜62.9
理想前半3ハロン:37.5〜38.9
理想後半3ハロン:34.0〜35.4
先行やや有利、内外互角

 「伝説の新馬戦」と語り継がれている昨年菊花賞当日に行われた京都芝1800mの新馬戦。1着アンライバルド、2着リーチザクラウン、3着ブエナビスタ、4着スリーロールス。今年のクラシックの主役を務めた4頭が揃って有馬記念に駒を進めた。
 今年の菊花賞当日に行われた京都芝1800mの新馬戦はローズキングダムとヴィクトワールピサの一騎打ちだった。勝った前者は3連勝で先週の朝日杯を制し、負けた後者も未勝利→京都2歳Sと危なげなく勝ちここに駒を進めた。
 そんな背景もあり「伝説継承」の期待感から、人気はヴィクトワールピサの一本被り。しかしながら、素質馬が結集した一戦。ヴィクトワールピサが後方で折り合いを意識するあまり、前を捕まえ切れない可能性も。勝ち切るのは簡単ではなく、人気も過剰と見て、押さえ評価に。

 今回最も買いたいのは◎アドマイヤプリンス。新馬戦の勝ちタイム2.01.7は、ヴィクトワールピサが2戦目の未勝利で出した勝ちタイムより0.1速い。個人的感覚では、新馬→2戦目の上積みは中距離で1秒以上。ならば、このタイムはかなり優秀だ。
 事実、2001年以降の京都芝2000m新馬戦(2歳・3歳)の勝ちタイムベスト3は
1位 2.01.7 アドマイヤプリンス(09年)
2位 2.01.8 ザッツザプレンティ(02年) 
3位 2.02.5 ヴィクトリー(06年)
 ザッツザプレンティは当レースを圧勝し後に菊花賞馬に、ヴィクトリーも当レース2着を足掛かりに皐月賞馬に輝いた。
 ちなみに上の話を「2000年以降」とすると、2.00.7で勝ったクロフネ(00年)が入ってくるので、アドマイヤプリンスは1位にはならない。(00年は現2歳を3歳と表記していたので「2歳新馬」は無かったからとか、00年は21世紀ではないからとか言って、都合よく区別するわけだが・・・)
 そのクロフネも、1着アグネスタキオン、2着ジャングルポケットという”スーパーラジオたんぱ杯”で3着した後、NHKマイル・ジャパンCダートを勝っている。その比較なら、アドマイヤプリンスも来春のクラシックの主役になれる1頭である。
 前走の京都2歳Sは新馬より遅いペースで前半掛かっていた。道中先頭に押し出されると、ヴィクトワールピサに徹底マークされたのも不運だった。流れに乗り切れず最後の伸びを欠いた印象があり、人気落ち必死の今回は前走を度外視して狙う価値がある。
 相手本線はコスモファントム。前走の勝ちタイム1.46.7(京都芝1800m)に、仮に13.5秒を足しても、京都2歳Sより1秒以上速い。実質長距離戦のラジオNIKKEI。穴パターンの前残りなら、ヴィクトワールは届かない。
【馬連】I−L、H−I本線に、IからDM@Bへ。



12月20日(日)

中山11R・朝日杯FS
予想勝ちタイム:1.33.5〜1.34.4
予想800m通過:45.5〜46.4
予想1000m通過:57.5〜58.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:35.0〜35.9
先行やや有利、内枠有利

 中山マイルで行われる朝日杯は枠順による有利・不利は大きい。参考までに、過去10年の枠順別の1〜3着馬の頭数は
1枠(3,1,2)
2枠(3,1,2)
3枠(1,1,1)
4枠(1,2,2)
5枠(1,3,0)
6枠(1,1,1)
7枠(0,0,2)
8枠(0,1,0)
*()内の数字は順に、1着頭数、2着頭数、3着頭数
 1・2枠の8連対に対し、7・8枠の連対は1番人気で逃げたメイショウボーラーの1頭のみ。
 また、近10年の時計・ラップ傾向は上記の通り。直線が短いコースで4コーナーの位置取りが重要となるため、それまでに厳しい流れになりやすい。レース1000m通過タイムは57〜58秒台で安定し、上位馬の上がりも35秒台近辺に集中。
 問われるのは平均的なスピードを持続させる脚であり、33秒台の切れる脚は必要としない。

 狙いは◎ニシノメイゲツ。2走前の芙蓉Sは、レース1000m通過タイムが58.9。朝日杯さながらの速い流れを差し切った訳だが、勝ちタイム1.34.7はやや重ながら2000年以降の芙蓉Sで最速のタイム。この時のラップ35.8-35.3も今回の理想ラップに一致。
 前走の東スポ杯は、一転して1000m通過が61.1のスローペース。前半折り合いを欠いて、結果は0.4差6着に敗れた。しかし、このレースの敗因として強調したいのは折り合いを欠いた事ではなく、速い上がりの競馬に対応できなかった事。
 Sペース→速い上がりの競馬はローズキングダムトーセンファントムのフィールド。そこでも大敗しなかった内容なら、スピードの持続力が問われる中山マイルの舞台で互角以上にやれるはずだ。
 圧倒的不利な大外枠は不運だったが、それ相応に人気も下がるはずで、初志貫徹してここから買いたい。
 平均的な流れだったデイリー杯→京王杯と連続好走したエイシンアポロンが相手本線。
 抽選を突破し、絶好の最内枠を引いたバトルシュリイマン。この秋のトレンドの人気薄の逃げ馬。
 逃げ馬を先に行かせてイン3番手張り付きの競馬が見えるダイワバーバリアンは、ハイレベルのデイリー杯で掛かりながら0.3差4着。矢作厩舎と言えば、スーパーホーネットが東京芝1400mの500万1着から同レース2着に好走している。
【馬連】K−O、@−O本線に、OからAEDGNへ。



12月13日(日)

阪神11R・阪神JF
予想勝ちタイム:1.34.0〜1.34.4
予想1000m通過:58.5〜59.4
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:34.5〜35.4
先行やや有利・内外互角

 06年の馬場改修後で、直線が長くなった阪神芝コース。道中ゆっくり→直線の決め手比べ、の競馬が目立っている。
 阪神JFも、GTゆえにそこそこのペースで流れるが、基本的に決め手を持つ馬が上位に来ている。
過去3年で、上がり最速だった馬の着順は@A@着といずれも連対し、相手となった3頭もいずれもが3番目の上がりをマークした。
 さらに、連対した6頭の前走の上がり順位は@AA@@@番目で、A番目だった2頭もファンタジーSで逃げたアストンマーチャンと牡馬500万特別2着のウオッカだった。
 また、道中の流れの厳しさが緩和されたため、キャリアや経験を以前ほど問われないレースになり、オープンの厳しい競馬を経験していない新馬・未勝利勝ち馬も上位に名を連ねている。

 1戦1勝の◎タガノパルムドール。新馬勝ちタイム1.34.4(35.7-34.9)は、速い時計の出やすい馬場や前半が速く流れた事を差し引いても優秀なもので、今回の理想ラップにも一致。
参考までに、京都芝1600m新馬戦の2001年以降の各年の最速タイムを書くと、
01年 1.35.1 オースミコスモ他
02年 1.34.8 ビッグコング他
03年 1.35.5 アドマイヤビッグ
04年 1.35.2 オースミグラスワン
05年 1.34.8 トップオブツヨシ
06年 1.35.0 ウオッカ
07年 1.35.0 サダムイダテン
08年 1.35.3 フェストシュピール
 さらに、阪神JFで新馬・未勝利勝ちから3着以内に好走した馬の勝ちタイムを書くと、
07年2着 レーヴダムール 京都芝1600 新馬(稍)1.36.1(36.6-35.2)
08年1着 ブエナビスタ 京都芝1600 未勝利 1.34.9(36.3-34.5)
08年3着 ミクロコスモス 東京芝1600 新馬 1.36.7(37.2-33.4)
 単純な時計比較なら、ウオッカやブエナビスタよりも価値の高かった新馬を勝ったことになる。
 坂路での追い切りも、前回の4F55.1(稍)から同52.6(良)へ大幅に時計を短縮。本数的にも入念に乗り込まれ、2戦目の上積みが大きい。
【馬連】E−I、I−O本線に、IからGQKNJへ。

中京10R・中京2歳S
予想勝ちタイム:1.48.0〜1.48.9
予想1000m通過:60.0〜60.9
理想前半3ハロン:36.5〜37.4
理想後半3ハロン:34.5〜35.4
先行やや有利・内やや有利

 近年は1分47秒台の決着が目立つが、スローペース→上がり勝負が基本線だけに、道中が緩めば48〜49秒台にズレ込む可能性も。
 オルレアンノオトメの未勝利勝ちタイムは、1.47.6(35.5-35.4)は東スポ杯の勝ちタイムよりも0.6速いタイム。その東スポ杯は1.1差14着に敗れたが、速い上がりを要求されるレースがこの馬に合わなかった。
 今回も上がり勝負になりそうなレースだが、少頭数の単騎で逃げて1分48秒台まで勝ちタイムがズレ込めばチャンスがある。
【馬連】@−G、@−D本線に、@からFCAへ。

中山8R・3歳上500万下
予想勝ちタイム:1.11.0〜1.11.4
理想前半3ハロン:34.3
理想後半3ハロン:37.0
先行有利

 1000万でも勝ち負けしていたアポロラムセス。ここでは断然で、調教駆けする馬でもあり人気になるのは理解できる。しかし、中山ダ1200mを勝ち切るほどのスピードはなく、テンに急がせると終いが甘くなる。ベストとも思える東京ダ1400でも勝ち切れないところを見ると、いつも通りなら今回は3着か4着あたり。
 アクセプトアゲインは該当コースで現級勝ちのある馬。前半のスピードが問われるレースならここでは屈指の存在。人気がないようなら面白い。
【馬連】@−B、@−L本線に、@からMNIOへ。



11月22日(日)

京都11R・マイルCS
予想勝ちタイム:1.32.5〜1.32.9
予想800m通過:46.0〜46.4
予想1000m通過:57.5〜57.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.4
先行・差し互角、内枠割引

 特記すべき近10年のマイルCSの傾向は以下の通り。
@前走天皇賞組が8連対
 毎年中長距離馬やマイラーの参戦が多く豪華メンバーが揃う天皇賞。そこからJCやマイルCS、エリザベス女王杯などに「仕分け」されるため、マイルCSでは相手関係が楽になる傾向がある。
A前後半の理想ラップは35秒台→34秒前半
 前半800m通過は46.0〜46.4、1000m通過は57.5〜57.9に集中。緩みない流れで推移し、速い上がりよりもスピードの持続力が重要
B1・2枠の連対例なし
 連続開催7週目の馬場で内が荒れてくる状態でのフルゲートのGT。厳しい流れにもなり、内枠へのプレッシャーが相当ある。89年オグリキャップの優勝を最後に1・2枠の連対例なし。その間、1〜3番人気がそれぞれ1頭、4頭、5頭が3着以下に敗れている。

 東京の鬼・ウオッカを毎日王冠→天皇賞で撃破したカンパニー。超GTから実質GUレベルのここでは対戦比較から3歩も4歩もリード。
 しかしながら、ここ2戦の内容が内枠からスッと好位インに取り付け、いかにもうまく乗られた感が否めない。ここ2戦の1000m通過(レースラップ)は、毎日王冠が60.0、天皇賞が59.8。そこから上がり33.0前後で差し切ったが、今回は遅くとも1000m通過が58秒前後の競馬。前半置かれる可能性が高い。
 安田記念で同57.4の競馬で4着に好走するなど、どんな状況下でもコンスタントに力を発揮する馬ではあるが、ここ2戦で遅い競馬を経験した事は今回に限りマイナス。恐らく中団より後ろのインの位置取り。天皇賞よりはインがゴチつきやすく、マークされる立場。内を選択すれば伸び伸び走れず、外を選択すれば差し届かない。能力は認めても、「一番強い競馬をして掲示板の下の方」のシーンも十分にある。

 ◎ヒカルオオゾラは、京都芝1600mの持ち時計が出走馬中ナンバーワン。準OPを勝った時のものだが、1000m通過が56.6の速い流れを好位から楽に抜け出して2着サンダルフォンに3馬身差の圧勝だった。
 そもそもが前半から緩みないペースで流れる競馬に強く、スローの上がりの競馬に弱いタイプ。
 超スローのマイラーズCで人気を裏切り、カンパニースマイルジャックに先着を許した。それでも、関屋記念で苦手な上がりの速い競馬で2着した当時はデキの良さを感じた。
 ここ2戦能力を発揮していないのは明らかで、個人的には体調面と消化し度外視する。週半ばまで出る出ないのゴタゴタ劇はあったが、とにかく能力が高くマイルCSの適性も高いのは確か。中間の調整過程も問題なく、雑音に惑わされる事なく◎。
 ○ライブコンサートは、厳しい流れになった安田記念でカンパニーと0.2差の5着。前走は休み明けで直線でやや脚を余した印象もあり、岩田騎手も2度目。5走前の都大路Sのラップは理想ラップに一致し、92年以降優勝馬を出していない8枠は割り引きも、マイル適性が高く連穴として。
【馬連】K−P、K−N本線に、KからFHJCへ

福島10R・福島2歳S
予想勝ちタイム:1.09.0〜1.09.4
理想前半3ハロン:34.0〜34.4
理想後半3ハロン:34.5〜35.4

 今年は開催を通して良好な馬場で行われた秋の福島芝コース。外差しも決まってきたが、例年ほどではなく内1〜2頭の部分を避ければどこも伸びる状態。
 カンナS(中山芝1200m)は、勝ち時計が1.08.3でレースラップが32.9-35.4のハイペース前崩れの競馬だった。事実、先行した3頭は13頭立てでLGH着に敗れた。このレースで4コーナー4番手から0.3差3着に粘ったのがタカラハーバー。2走前の未勝利戦が7馬身差の圧勝で、ハイペースを使われた効果と平坦替わりで前進必死。
【馬連】A−O、A−C本線に、AからIKGBLへ



11月15日(日)

京都11R・エリザベス女王杯
予想勝ちタイム:2.12.0〜2.12.9
予想1000m通過:60.0〜60.9
理想前半3ハロン:37.0〜37.9
理想後半3ハロン:33.5〜34.4
内外互角、先行差し互角

 外回りの芝2200m、連続開催6週目の馬場。一線級の3歳牝馬や牡馬GTに足りない一線級の古馬牝馬が目標としやすいレースでもあり、平穏な決着が目につく。
 勝ちタイムは近10年で、2分11秒台が4回、12秒台が3回、13秒台が3回で、上位馬の前半のペース云々で変わってくる。
2.11台 → 前半速く、上位馬の上がりは34秒台
2.12〜13台 → 前半ゆっくりで、上位馬の上がりは33秒台
が基本ライン。
 秋華賞で大きな不利を受けながらブエナビスタと同じ上がりを使ったのがブロードストリート。断然人気のブエナビスタからすれば、2番人気のこの馬が最も脅威であり、同じ3歳馬で負けたくない相手でもある。展開予想になるが、有力馬が後方で牽制した場合の人気薄の前残りに期待した。
 クイーンスプマンテの前々走・みなみ北海道S(札幌芝2600m)で2.39.1で逃げ切り勝ち。2000m通過タイム2.01.3はブエナビスタの札幌記念の2.00.7と0.6差。
 続く京都大賞典でも、テイエムプリキュアと共に後続を大きく引き離した2番手。直線で先頭に立つと、あわや逃げ切りかのシーンを作ったが、残り100m(2300m)の地点で捕まり1.0差9着。この時の2200m通過2.12.3。エリザベス女王杯でも通用するタイムだ。
 とにかくここ2戦の内容が素晴らしい。展開だけで好走した訳でなく、以前より力を付けているのは明らか。前走で2番手から抜け出したのも収穫。
 陣営は逃げを主張しているが、相手を牽制している部分もあると思われ、2番手からでも十分。肝心なのは、目立たず前半抑えていく事であり、有力馬に相手にされない事。固い決着で終わる印象があるレースであるからこそ、大仕事を成し易い。大観衆をあっと言わせるシーンも十分と見る。
【馬連】F−O、F−G本線に、FからKADNへ。

東京11R・オーロC
予想勝ちタイム:1.20.0〜1.20.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:33.0〜33.9
理想ラップ差:+1.9
内外互角、先行差し互角

 前半35秒台→上がり33秒台が理想ラップ。ラップ差(前半−上がり)は+1.9で、どちらかと言うとマイル以上によく見られるラップになりやすい。
 アポロドルチェは京王杯2歳Sの勝ち馬。最近はスプリント戦を使われているが、前半のスピードがなく、レースに参加できないレースぶり。3走前のセントウルSの34.9-33.6は今回の理想ラップにほぼ一致。仮にセントウルSを東京芝1400mで行ったのなら、勝ち負けできたであろう。
 外差し可能な馬場で外枠も好感持てる。
【馬連】F−O、H−O本線に、OからJDLIへ。

京都8R・黄菊賞
予想勝ちタイム:1.47.0〜1.47.9
理想前半3ハロン:36.0〜36.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
内外互角、先行差し互角

 デイリー杯2歳Sの2着・6着馬が重賞を勝ち、同3着馬ダノンパッションが自己条件で断然の人気。キャリアを積むに連れ良くはなってきたが、まだ人気が先行しているタイプ。
 マイネアロマの前走は、出負け→掛かりながら外々を捲くり→一旦2番手→2.1差12着に大敗。明らかにチグハグなレース内容で度外視できるし、重賞での経験が後に生きてくると感じた。
 元を辿れば、ダイワバーバリアン(同4着)など素質馬が揃っていた新馬戦をセンス光る内容で勝ち上がった馬。この時の勝ち時計1.48.8は、昨年の同時期に行われたロジユニヴァースの新馬戦より0.3速いタイム。前後半の36.3-34.2は、今回の理想に一致。広いコースで巻き返しに期待。単勝魅力。
【馬連】B−E、B−C本線に、BからA@Dへ。



11月7日(日)

京都11R・ファンタジーS
予想勝ちタイム:1.20.5〜1.21.4
予想800m通過:46.0〜46.4
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
イン&先行やや有利

 ウルトラスローの昨年は例外として、800m通過が46秒前後、1000m通過が58秒前後が近年の傾向。上位馬の前後半は35秒台→34秒台がスタンダード。
 タガノエリザベートの前々走・ききょうSは、外枠からの発走でやや掛かり気味。位置取りを上げ下げしながら外々を回り直線では末を欠いた。この時は直線の坂も堪えたか。
 その事を考慮したかどうかは分からないが、デイリー杯では一転して後方に控え脚を溜める競馬。今度は800m通過が46.8、1000m通過が58.8の若干緩いペースとなり、上がり最速タイの脚を使うも0.6差6着に敗れた。
 この時の前後半35.7-33.8が今回の理想ラップに近い事、今度はメンバーレベルが1〜2枚落ちる事、流れが速くなれば折り合いがつきやすい事等。諸々を考えれば、不当に人気がない印象がある。
【馬連】B−I、A−I本線に、IからNCLEOへ。



10月31日(土)

京都11R・スワンS
予想勝ちタイム:1.19.5〜1.20.4
理想前半3ハロン:34.0〜34.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
イン有利、先行やや有利

 先週の開催では、内を回る馬の好走が目立ち外差しはほとんど決まっていなかった。今週もこの傾向が継続されるかについては注目したいところ。
 近年のスワンS好走馬のラップ傾向は、バラつきはあるものの、前半35秒前後→後半34秒前後の差しタイプも十分に好走例がある。
 冒頭の「内・先行有利」には反するが、京都コースが他場より先行力を必要としないことを強調しつつ、メンバーレベルの高かったスプリンターズS惨敗組から◎を選ぶことにした。
 プレミアムボックスの前走スプリンターズSは、出負けして最後方→大外を回り追い込んで0.4差11着。このレース自体、前半3Fを5番手以内で通過した馬の最終着順が@ACDF着だった。速いペースながらも前半33秒前後の先行馬が上位を占め、差し・追い込み馬には「前が止まらない」厳しいレースだった。
 5走前、3走前、2走前の前後半が35秒前後→33秒台は、今回の理想ラップに一致。1400mに実績はないが、スプリント戦での「レースに参加できない」様子から、前半速くならない距離延長はプラスに働くはず。
 4走前の1400m戦で負けているが、その後鮫島騎手に乗り替わった3戦がいずれも好内容。騎手との相性の良さも感じる。
【馬連】K−O、O−P本線に、OからHMGCLへ。



10月25日(日)

京都11R・菊花賞
予想1000m通過:1.00.0〜1.00.9
予想2000m通過:2.04.0〜2.04.9

 近10年の菊花賞馬10頭が菊花賞を制した後に勝ったレースを調べると、
天皇賞(春)・・・3勝
宝塚記念・・・2勝
ジャパンC・・・1勝
有馬記念・・・2勝
メルボルンC・・・1勝
京都記念・・・1勝
阪神大賞典・・・4勝
京都大賞典・・・3勝
ステイヤーズS・・・1勝
 のべ18勝いずれもが2200m以上のGT・GUで、天皇賞(秋)や大阪杯、金鯱賞、毎日王冠などの2000m以下のレースは1度たりとも勝っていない。菊花賞を勝つような馬は2000mのスピード競馬に対応出来ないのだろう。逆を言えば、純度が高い中距離馬では3000mという異端な距離で行われる菊花賞を勝つ事は難しい。
 神戸新聞杯やセントライト記念を勝ち切った馬よりも惜敗した馬の方が菊花賞で好走している理由がその辺にあるのかも知れない。中距離GVで散々勝ち切れなかったマイネルキッツが今年の天皇賞(春)を制したのも記憶に新しい。
 ◎はヤマニンウイスカー。500万でさえなかなか勝ち切れずあと一歩のところで春2冠の出走権を逸した事や、時計や上がりのかかる競馬で浮上するタイプである事が菊花賞◎へのファーストタッチ。
 血統的にも、父が菊花賞馬、長距離戦で重要とされる母父が欧州で長距離GTを席巻したサドラーズウェールズ。サドラーズWの日本での重賞勝ちはステイヤーズS(サージュウェルズ)の1勝だけで、その時の鞍上が今回◎に騎乗する和田騎手の初重賞勝ちだった。和田騎手は近2年の菊花賞でも人気薄をBA着に持ってくるなど、長距離戦を得意としている騎手のひとり。
 さらに前走も見所があった。休み明けで昇級初戦、スタート直後挟まれて最後方からの競馬で直線は内で包まれ通しで1.2差9着。後方で脚を溜め内を回ってきた事もあるが、全く追えなかった状態でメンバー中最速の上がりをマークした。まともなら、強かった勝ち馬といい勝負をしていたはずだ。
 春先のブレイクランアウトは、1600〜1800mのスローペース型差し馬でクラシックに手が届くレベルにあると思わなかった馬。
 それが前走でイメージが変わった。神戸新聞杯にも劣らない古馬GVメンバー構成、休み明けで勝ち馬と同タイムの2着。3着とは0.3差あった。早めに追い出して外々を回りながら渋とく伸びた内容に、エンジンの掛かりの遅さによる距離延長の魅力を感じた。
 父・スマートストライクの産駒に日本馬の活躍はいないが、2100mのJCダート馬フリートストリートダンサーがいる。母父・フレンチデピュティの産駒に天皇賞(春)を勝ったアドマイヤジュピタ。長距離OKの血統背景もあり穴馬として注目。
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10月18日(日)

京都11R・秋華賞
予想勝ちタイム:1.58.5〜1.59.9
予想1000m通過タイム:58.5〜59.9
理想前半3ハロン:36.0〜36.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
差し可能・外枠やや有利

 上記が近10年の上位馬の傾向。
 直線部分が平坦で328m、秋競馬開幕2週目の馬場。一見すると、差し〜追込が出番なしのコース形態だが、それはさすがにフルゲートのGT。各馬が早めに仕掛けて、外差しも十分に決まっている。前後半の3ハロンの理想ラップは、36秒台→34秒台。
 枠順(出目)的には、1〜9番の内枠の(3,3,5,79)に対し、10〜18番の外枠は(7,7,5,71)。また、スタンド前からの発走になるため、奇数番は若干割引が必要か。

 予想にあたって、各ステップレースのメンバー・時計レベルを分析してみた。
★札幌記念
古馬勢にGT級不在で、メンバーレベルは古馬GV級。勝ち時計は、前日の古馬1600万より0.4遅く、古馬500万と同タイム。時計的価値は低い。
★ローズS
勝ちタイム1.44.7(34.5-35.2)はレコード決着だが、翌日の古馬1600万と0.1差、翌週の古馬1000万と0.3差。時計レベルは古馬1600万級以上。
★紫苑S
勝ちタイムは翌日古馬1600万より0.7遅く、翌日古馬500万(勝ち馬ホクトグレイン)より0.6速い。時計・メンバー共に古馬1000万級。
★夕月S
勝ちタイム1.59.2(35.1-35.8)は前半から速く流れ先行馬が総崩れしたが、開幕週の朝日CCの2.00.0(35.6-34.5)より0.8速い好時計。

 前走休み明けの古馬の重賞で人気を背負い、明らかに強い競馬をして負けたブエナビスタ。春2冠の内容やローズS組よりも1〜2枚は上の歴戦の古馬との競馬を重んじれば、能力最上位。しかしながら、内枠から一旦後ろに下げて外に出すロスを考えれば他に付け入る隙がありそうだ。
 中心はメンバー・時計レベル上々のローズS組から。このレースのラップは、
12.4 - 10.9 - 11.2 - 11.8 - 11.8 - 11.4 - 11.4 - 11.6 - 12.2
 出負けして後方からの競馬、ラップが上がった5〜7ハロン目(太字)で強引に外を捲くっていったのが◎ミクロコスモス。最後は脚がなくなり伸びを欠いての0.5差4着。実際にこの馬の前半-中盤-上がり3ハロンのタイムは36.4-34.2-34.6であり、中盤で無理に位置取りを回復したために早仕掛けの結果に終わった。
 当時から賞金的に出走確実だった事を考えると、武豊騎手らしい本番を意識した「脚測り」的な乗り方をしたのかもしれない。今回は気楽に乗れる立場でもあり、後方待機策から思い切ったイン強襲の一発を狙える。
 春先よりも調教強化しているレッドディザイアが相手本線。直前の坂路4F50.2の猛時計、京都実績も見逃せない。
 前走好タイム勝ち&外枠偶数番のモルガナイト。秋山騎手がベッラレイア(府中牝馬S出走)ではなく、こちらに騎乗する点も気になった。
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東京11R・府中牝馬S
予想勝ちタイム:1.46.0〜1.46.9
理想前半3ハロン:36.0〜36.9
理想後半3ハロン:33.0〜33.9
先行差し互角・イン有利

 東京芝1800m戦は、前半やや遅めに流れての決め手比べ。
 前半36秒台→上がり33秒台が理想ラップで、東京芝1400mや芝1600m戦もこのラップ傾向がある。昨年優勝のブルーメンブラットは東京芝1400m・1600mに実績があり、昨年の京王杯SCを勝ったスーパーホーネットは同年毎日王冠でウオッカを差し切った。
 ヤマニンエマイユは東京芝1400m・1600m巧者で、この流れが得意なクチ。5走前のヴィクトリアマイルは大外ブン回して、2着とは0.3差。インしか伸びなかった馬場を考慮すると勝ち馬ウオッカに次ぐ内容で、能力の高さが伺えた。前走はテンのスピードが問われるスプリントGT戦、前々走は直線で前が壁になり脚を余し0.4差7着。そもそも(5,3,0,8)の左回り巧者で、中山での敗戦は度外視できる。
 インをうまく回るかも鍵になるレースで、昨年同時期のオーロCでインをスルスル抜けてきた内容なら好走できる。
 人気が予想されるカワカミプリンセスベッラレイアリトルアマポーラあたりは目標が先で、速い上がりの競馬で勝ち負けした事がない。大波乱のシーンもありそうだ。大穴としてエリモファイナル。2走前の阪神マイル1.32.2は今年のベストタイム。休み明けで上がりの速い競馬は今回に類似。
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10月17日(土)

京都11R・デイリー杯2歳S
予想勝ちタイム:1.33.5〜1.34.4
予想1000m通過タイム:58.5〜59.4
理想前半3ハロン:35.5〜36.4
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
差し可能・外枠有利

 近10年の1000m通過ラップは、やや重だった05年と超スローだった07年を除くと、57.9〜60.2の範囲内。そのうち、6回が58.6〜59.5の範囲内。
 7・8枠発走の40頭(各年4頭×10年)の成績は(4,7,2,27)で、20頭の連対馬のうち11頭が7・8枠で占めている。メンバーが揃う重賞で、2歳のこの時期に経験した事のない速い厳しい流れになるため、距離ロスよりもゴチャつかない外枠が有利であると考察する。また速い流れになる傾向がありながら、逃げた馬の成績は(3,2,0,5)と好成績。
 昨年は前走で速い流れを経験していたシェーンヴァルト・ホッコータキオンが1・2着、3着が外枠のキングスレガリアだった。新馬でスローペースを鋭い決め手で差し切ったアラシヲヨブオトコが人気を裏切った。
 このレースの予想スタンスは、@マイル以上で1000m通過が60秒以下の流れを経験した事がある馬、次にA逃げ馬、B外枠の馬、を重視したものとなる。
 エイシンアポロンの2走前は小倉芝1800m未勝利戦で、1000m通過が59.8の逃げ切り勝ち。勝ち時計1.48.1は、今年の小倉芝1800m戦の2歳新馬・未勝利計5鞍のうちダントツの時計(他の4鞍が1.50.0前後)。
 前走は出負けして折り合いを欠き、レース上がり33.8の前残りの流れで不発した。この敗戦から、逃げ・先行策を期待する。
 追い切りも古馬1000万の格上に大幅先着しており、体調面による上積みにも期待。
 阪神芝1600m・未勝利で1000通過59.9の流れを好位抜け出して勝ったリディルが相手本線。勝ちタイム1.34.8は高速馬場の恩恵もあるが悪いものではない。
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9月27日(日)

阪神10R・神戸新聞杯
予想勝ちタイム:2.25.0〜2.25.9
予想1000m通過:61.0〜61.9
理想上がり3ハロン:34.0〜34.9
差し可能

 ダービー上位馬の組み合わせ。よく言われることだが、ひと夏を越しての成長度を見るレース。春一連のレース分析の重要性は落ち、個人的馬券は参加程度に留めたい。
 リーチザクラウンの好走条件は「1000m通過が60秒よりも遅く、単騎でリズム良く走れる」こと。逆に1000m通過が59秒台に速めのペースになった際にパフォーマンスを落としているスローペース型逃げ馬。
 スロー連発の阪神芝2400m戦である事を考えると、今回で59秒台でこの馬が逃げることは考えにくい。それどころか、確実に勝てる保証のないメンバー構成とトライアルレースであることを考えると、各馬の出方次第で控える競馬を試みてくる公算が高い。
 ならば、前半遅め→上がり34秒台のスローの決め手比べになることが予想される。
 イコピコに注目した。この馬が出走した近5走の1000m通過タイム(レースラップ)と着順は
60.1 → ラNIKKEI4着
62.4 → 白百合S1着
59.9 → プリンシパルS4着
63.2 → 500万下1着
59.9 → 500万下3着
 コースを考えるとウルトラスローに流れた2走前と4走前で勝ち、逆に1000m通過が60秒前後のペースで流れた5走前、3走前、前走で凡退している。5走前、3走前のように後方に控えると前を捕まえ損ね、前走のようにある程度の位置に付けると末を欠く。つまり前半が速いとレースに参加できないが、前半が遅くなれば4コーナーまでにある程度の位置取り回復が可能で、そこから鋭い脚を使える。3着以内の好走が1800mまでの馬だが、ペースが落ちる長距離で化ける可能性を秘めた馬だ。
 スローペースという利害関係が一致するリーチザクラウン、春後半に成長の片鱗を見せたアントニオバローズが相手本線。
【馬連】C−L、C−G本線に、CからDAJFへ。



中山9R・勝浦特別
予想勝ちタイム:1.07.7
理想ラップ差(前半−後半):-0.3
理想ラップ:33.7-34.0
先行有利・インやや有利

 前半33秒台の先行力があるデライトシーンの見直し。前走は新潟芝1200m戦で1.08.9の勝ちタイムのレース。そこで理想ラップ34.5よりも0.8速い33.7で逃げ粘って0.4差3着なら上々。ハナにこだわるタイプがネックだが、前半33.5程度でハナを取れるようなら連対は確実。
 先行力があり外から内を見れる有利さがあるベストローケーションが相手本線。前走は脚を余したものの、インをうまく立ち回れたことも好走要因で絶対視できない。
 トップオブピーコイアイアンデュークアラマサローズあたりは中山芝1200m戦に実績があるが、いずれも差し〜追い込みで1分9秒台以降の決着。今回に関してはコース実績ありとは言い難い。3歳馬でどこまで上積みあるかだが、今回は3着までと見て軽視。
【馬連】C−J本線にCからGHEへ。



9月26日(土)

中山11R・ながつきS
予想勝ちタイム:1.52.5〜1.53.4
理想前半3ハロン:37.0〜37.9
理想後半3ハロン:37.0〜37.9
差し可能・インやや有利

 しらかばSはエーシンモアオバーが逃げ切りV。1000m通過が59.9のハイラップで1.42.9の好タイム決着となった。このレースで10着と3着に敗れたマチカネニホンバレとネイキッドがその後エルムSでワン・ツーを飾っているように、小回りハイペースの厳しい競馬を使った効果がありそう。
 2着だったオーロマイスターは、ダートでは底見せずの4戦4連対。時計・対戦比較からも自己条件に戻るのは有利。中心視。
 全6連対中5連対が中山ダ1800で、4連対の主戦騎手に乗り替わるゲンパチタキオン。前走は休み明け&関西遠征で1.6差9着。前半-中盤-上がりの各3Fのラップは40.4-35.8-37.0で、中盤と上がりはメンバー中最速。出遅れたのが響いて中盤〜4コーナーで脚を使わされた格好に。こういった不器用なタイプはアテに出来ないが、3着系の馬券なら。
【馬連】D−Mの1点



9月19日(土)

中山11R・セプテンバーS
予想勝ちタイム:1.07.4
理想ラップ差(前半−後半):-0.6
理想ラップ:33.4-34.0
先行インやや有利

 札幌日刊スポーツ杯の勝ちタイム(レースラップ)は1.09.0(33.6-35.4)。札幌芝1200m・1.09.0の理想ラップは34.2-34.8であり、前半が速く差しも決まりやすいレースだった。
 このレースで前半33.6で逃げ0.3差に粘ったメジロチャンプは前走着順・着差以上の内容。7秒台の高速決着が見込める今回は前半のスピードを持つ馬に有利に働くはずで、大きな上積みも見込める3歳馬。
 逃げた時にパフォーマンスを上げている点が気がかりだが、仮に逃げなくてもイン2〜3番手に着けられそうで控える競馬を克服できれば。
【馬連】B−E、B−L本線に、BからAOH@へ。



8月30日(日)

新潟11R・新潟記念
予想勝ちタイム:1.58.0〜1.58.4
理想前半3ハロン:35.2〜38.0
理想後半3ハロン:32.3〜35.1
先行差し互角・外やや伸びる

 直線が長い外回りコースで行われることで、前半ゆっくり→高速上がりを要するコース。前半3ハロンが37秒台のスロースターターでも、予想勝ちタイムで走破が可能。
 前半37〜38秒台にしか好走歴がないイケトップガン。前走はマイル戦、前々走は小回りの2000m戦と前半36秒台の脚を要求されるコースだった。前走は斤量56キロだったし、前々走は馬場の悪い内を通らされた。それでも後方から差を詰めるだけの競馬で許容範囲内の着順着差。
 1000万戦になるが速い上がりの競馬でも勝ち切っており、叩き3戦目&適コース替わりで大幅前進が見込める。
【馬連】C−J、C−O本線に、CからQBDIへ。

新潟6R・3歳未勝利
予想勝ちタイム:55.5
理想前半2ハロン:22.5
理想後半3ハロン:23.0
先行有利・外枠有利

 新潟の名物コースの芝直線1000m。
 このコースの理想ラップの特徴は、「勝ち時計やクラスに関わらず前半2ハロンの理想ラップが22.3〜22.6である」ということ。重賞だろうと、未勝利戦だろうと好走する馬の前半2ハロンのタイムに大差はなく、勝ちタイムが遅まる程単純に上がりがかかるというだけである。
 「差し有利」の印象があるコースだが、それは速い上がりを要求される重賞や上級条件戦だけで、前半の理想ラップをクリアできる馬が少ない未勝利クラスでは、ほぼ「行った行った」の競馬になりやすい。
 前走は不良のダートながら前半34.1のスピードを見せたコスタズメラルダ。芝は未知数だが、比較的ダート実績が結びつきやすいコースである事やキャリアの浅さによる上積みが期待できる事から、不安よりも期待の方が大きい。
【馬連】F−O、F−N本線に、FからKBEPQへ。



8月8日(土)

西部日刊スポーツ杯
予想勝ちタイム:1.07.3
理想ラップ差(前半−後半):-0.9
理想ラップ:33.2-34.1
先行やや有利・内外互角

 スタート直後と残り600mの地点に各1mの下りがある小倉芝1200m。スタートダッシュを決めた馬がスピードに乗り易く、速い時計も出やすい。予想勝ちタイムと理想ラップは上記の通りで、出来れば前半33秒台のスピードは欲しいところ。
 クリスティーイモンは前半33秒台の脚がある逃げ馬。前走は不良馬場の9秒台の決着で、自身のラップ33.9-36.9(ラップ差-3.0)は明らかにオーバーラップだったし、2走前は前半のスピードが重視されない阪神芝1200m。使われつつ持ち味が生きる舞台に代わり、斤量減も魅力。
【馬連】A−M、A−G本線に、AからKLI@へ。



8月2日(日)

小倉10R・小倉記念
予想勝ちタイム:1.58.0〜1.58.4
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:34.5〜35.4
先行やや有利・内外互角

 記録的な豪雨があった今年の九州地方だが、土曜日の小倉芝コースは比較的速い時計の決着が目立っていた。先行脚質の馬もそれなりに揃い、ここは平均ペースの1分58秒台前半のスピードを要する決着になりそうだ。
 近10年の小倉記念で、1分57秒台後半〜58秒台で決着したのは計6回。そこから割り出したのが上記の理想ラップ。基本的には前半よりも上がりの方が速くなるが、前半35秒台の先行力が優位にレースを運べる結果となっている。すなわち、狙いは「1800m〜2400mで前半35秒台で走っている馬」となる。
 近走のほとんどでこの条件をクリアているコスモプラチナ。上記6回の小倉記念で4角先頭だった馬が3回連絡みしており、逃げ濃厚なこの馬には有利なDATA。
 2走前は前半が速過ぎて、3走前は問われる適性が違う舞台のGT。前走は、今回より上がりの速さを問われるコースで逃げ切った。この時期調子を上げるタイプで逃げ切りに期待。
【馬連】H−K、K−L本線に、KからNBJNへ。

新潟11R・NST賞
予想勝ちタイム:1.10.0
理想ラップ:33.8-36.2
先行やや有利・やや内有利

 発走地点が芝コースで、好スタートからスピードに乗った先行馬の押し切りが多く見られるコース。スピード重視のダ1200mで、右回りの中山ダ1200mにラップ傾向が類似している。前半33秒台ないし34秒台前半の脚は欲しいところで、これが検索条件。
 ダイワディライトの鞍。近走中山ダ1200m戦でコンスタントに先行力を見せ好走しており、追い切りも美浦Dダートコースで5F61.8、1F11.8の好時計。死角は少ない。
 前走重賞で、不利な内枠からハナを切るスピードを見せ、しかも0.7差4着に粘ったサイキョウワールドが相手本線。
【馬連】H−M本線に、HからBA@へ。



8月1日(土)

新潟11R・新潟日報賞
予想勝ちタイム:1.33.0
理想ラップ:36.0-33.8
先行差し互角・やや内有利

 スロー〜超スローペースがスタンダードの新潟外回りコース。一般的には、テンの速い脚が必要なく33秒台の上がりを要するコース…という認識で90%OKだが、中には例外がある。
 スローペースになりがちなだけに、人気薄の馬が離し逃げを打った際にそれを捕まえ損なうケースもある。今回のレースも、鋭い決め手がある反面勝ちきれない面々が人気。人気薄の逃げ馬には尚更警戒が必要だ。
 クランエンブレム騎乗の石橋脩騎手は、新潟外回りコースでの積極的な騎乗が魅力の穴ジョッキー。先週日曜の新潟で2勝を挙げたが、いずれもが芝外回りコースでの大逃げで、しかも人気薄だった。昨年の天の川Sでも、当時単勝50倍台だったコスモプラチナの大逃げで大波乱を演出している。
 クランエンブレム自身、好時計だった今週の追い切り(美浦・Dダート)はスタートから徐々に飛ばし粘り込む調教。レースでの先行策を匂わせているし、前走の前半3F34.7の脚からも、今回逃げないし、サウスティーダと2頭の離し逃げの可能性も。
 2年近く前になるが現級勝ちもあり、4走前は33.9の上がり最速で0.1差3着。普通に差しに回っても互角の競馬が可能。
【馬連】A−E、A−H本線に、AからCLBPへ。



7月19日(日)

新潟10R・火打山特別
予想勝ちタイム:1.22.0
理想ラップ:34.6-35.0
先行やや有利・やや内有利

 開幕週、しかも直線が359mの内回りコース。前半34秒台の先行力が重要で、33秒台の上がりを必要としない舞台設定。
 4走前〜2走前の500万A着→500万@着→1000万E着の全てが理想ラップに近いエムオーミラクル。2走前が昇級戦で、差しが決まりにくい福島開幕の芝1200で0.4差まで差を詰めた。この内容なら、新潟芝1400mのコース代わりは魅力的で、一叩きして追い切りタイムも大幅に短縮。
【馬連】J−Q、D−Q本線に、Qから@GMBOへ



7月12日(日)

福島11R・七夕賞
予想勝ちタイム:1.59.5〜2.00.5
理想前半3ハロン:36.0〜36.9
理想後半3ハロン:35.5〜36.4
先行やや有利・内外互角

 外差し天国と化した先週の福島芝コースだったが、土曜の開催を見る限り先週ほど外差しは決まっていなかった。馬場変化率の高い芝コースだけに、レース時点で先週のような外一辺倒のような馬場が残るとは考えにくい。すなわち、外も荒れ、馬場全体が荒れる「内外互角」を予想する。
 狙いとしては、時計のかかる馬場状態が得意で内を通れる馬になる。
 アルコセニョーラは昨年夏の新潟記念のような時計も上がりの速い馬場にも実績があるが、一昨年の福島記念のような時計も上がりもかかる競馬が基本的に得意な福島巧者。
 前走は、同じ福島でも、開幕週の馬場での前半35秒台のスピードが問われるレースで、流れに乗り切れず0.4差6着が精一杯だった。前半のスピードがないこの馬にとって、開幕週の芝1800から最終週の芝2000へ距離延長は絶好で、前走負けた事により斤量にも恵まれた。直線で各馬外を回し、開いたインをスルスルと抜け出す。
【馬連】C−G、G−N本線に、GからMHL@へ



6月28日(日)

福島11R・バーデンバーデンC
予想勝ちタイム:1.08.0
理想前半3ハロン:33.5
理想後半3ハロン:34.5
先行有利・やや内有利

 土曜日は500万戦で1.08.8(33.6-35.2)、1600万特別で1.08.2(34.1-34.1)の勝ち時計が出ていた。後者が前半緩んだ事や馬場悪化が早い福島の芝を考慮すれば、オープンのここは1.08.0前後の勝ちタイムが予想される。理想ラップは土曜日のメインレースに同じで33.5-34.5。やはり、前半3ハロン33秒台のスピードが重要になる。
 テレビ愛知OP出走組が目立つが、開催当初から外枠&差し馬が優位だった今年の3回中京開催の芝1200m戦。ここを差して上位に来た馬が人気なら嫌ってみたいところではある。
 コンスタントに33秒台の先行力があるウエスタンビーナスが中心。差し台頭の中京から行った行ったの福島に替わるのは良く、左回り→右回りも好材料。逃げが光り、常にマークされ勝ち切れないタイプではあるが、2着・3着系の軸馬としては最適。
 相手本線はサチノスイーティクールシャローン。共に33秒台の先行力があり、暑さに強い夏娘。前者は鉄砲駆けの実績あり。
【馬連】K−L、L−N本線に、LからFCAIへ



6月27日(土)

福島11R・テレビユー福島賞
予想勝ちタイム:1.08.0
理想前半3ハロン:33.5
理想後半3ハロン:34.5
先行有利・やや内有利

 他場の芝1200m戦より前半3ハロンのスピードの重要性が増すコース。理想のラップ差(前半3F−後半3F)は-1.0で、1分8秒0の勝ちタイム設定なら前後半の理想ラップは33.5-34.5。少なくとも、前半33秒台の先行力は欲しいところだ。
 テーオーギャングは前半33秒台の先行力を武器に持つスプリンター。前走は前半よりも上がりの速さが問われる阪神芝1200m戦で、それでも先行して0.2差6着なら、一時のスランプを脱している。平坦福島へのコース替わりだけなら、全出走馬の中で最もプラスに働くのはこの馬で、事実、不良馬場だったO着を除くと、福島芝1200mは1000万でA@着。
【馬連】D−M、D−F本線に、DからKNOHへ



6月14日(日)

中京10R・CBC賞
予想勝ちタイム:1.07.5
理想前半3ハロン:33.5〜33.9
理想後半3ハロン:33.5〜33.9
差し可能・外やや有利

 ウエスタンダンサーは、前半ゆっくり→速い上がりを要求される東京・阪神の緩ペース芝1400mは不得意な部類。それでも、前走京王杯SCが直線半ばまで見せ場十分の0.4差10着なら、使われつつ良化してきた感がある。
 前半から速いペースが見込める平坦芝1200mへのコース替わりは勿論のこと、幾分弱化する相手関係、主戦騎手の乗り代わりも買い材料。
 ちなみに、3走前の高松宮記念は前半33.3が速過ぎたことが敗因と分析する。
【馬連】E−J、B−E本線に、EからFMLPへ。



5月31日(日)

東京10R・東京優駿
予想勝ちタイム:2.25.5〜2.26.4
理想前半3ハロン:36.5〜37.4
理想後半3ハロン:34.5〜34.9
差し可能・内やや有利

 東京優駿(日本ダービー)は全てのホースマンが憧れるレース。まずこのレースの出走権を得ることを最大の目標とし、出走できればそこでひとつでも上の着順を取ることに全力を注ぐ。そのことを強烈に意識し、本番←トライアル←賞金加算←新馬・未勝利戦という具合に、各陣営が逆算してローテーションを組んでくる。
 ダービーというレースは、2歳新馬に始まりそれまでの全ての闘いが凝縮されたレースであり、競馬に携わる関係者と競馬ファンの様々な想いを乗せたレースである。
 今年も全てが集約される時が来た。実力と運を兼ね備えて出走叶った馬、残念ながら至らなかった馬、そんな厳しいダービー・ロードを思い出しながらレースを楽しみたい。

 敢えて、自分自身を評しよう。馬券90%に対し、ロマンはわずか10%くらいしかない。好きな馬や応援している馬でも、馬券的魅力がなければバッサリ切り捨てる非情さはある。しかし、このレースだけは10%のものが限りなく100%に近づく。
 配当に惑わされる事なく、現時点で世代最強と思える馬、勝って欲しい馬に◎を打つと。

 今年は◎アンライバルド

 前半ゆっくり流れての直線の末脚が目立っていた新馬から若駒Sまでの3戦。当初はダービー向きと思えた馬で、それゆえにスプリングS時も皐月賞時も馬券的には軽視した。
 コーナが4つあり器用さが問われる中山1800mのスプリングSに適応すると、経験した事のないハイペースで流れた皐月賞では厳しい競馬を克服して強い勝ち方をした。
 若駒が急成長する3歳春に行われるダービーを勝つには、素質だけで走っているだけでは駄目。一戦毎に課題を克服し成長しなければ、この激戦を勝ち切る事はできない。
 そして、スプリング→皐月で見せたこの裏切りこそ成長以外の何者でもない。
 大外枠に、初めての左回り、追われる立場に変わるプレッシャーなど、全ての雑音に怯む事なく◎。それらを全て克服してこそダービー馬に輝ける。

 ダービーの馬券は、1年間の予想の集大成。その結晶として、まずは単勝を。

 相手は皐月賞組を重視。その皐月賞は前半から数頭が競り合って1000m通過が59.1。この通過タイムは近10年の皐月賞の最速のラップ。4コーナー手前で内を回っていた馬が崩れてくると同時に、後方待機していた馬のまくり合いとなり、内・先行に厳しい競馬となった。上位3頭の4角位置取りは9・16・15番手、前半先行した3頭の最終着順は11・16・13着。2・3着馬は展開が嵌ったレースであり、アンライバルドに早めに掃除された馬は見直しが必要。
 ○ナカヤマフェスタの前半600m通過35.5はオーバーペース。4コーナー手前で外からまくり合いになった際に動かざるを得なかった。早仕掛けとなった形で末を欠いて1.4差8着。
 当時ぶっつけで順調さを欠いていたようで、今回はPコースで一番時計。皐月を叩き台に、2戦2勝の東京コースでこそ本領発揮。

 ▲リーチザクラウンは皐月賞で折り合いを欠きリズムが完全に狂っていた。
 この馬の全6戦の前半→後半と1000m通過ラップ(4角位置)は、
新馬(京1800):39.1→33.6・1000m64.5(7番手)
未勝利(京1800):35.7→34.9・同60.4(先頭)
千両賞(阪1600):36.0→34.6・同60.1(先頭)
ラNIKKEI(阪2000):35.9→38.2・同59.9(先頭)
きさらぎ賞(京1800):36.4→35.0・同61.7(先頭)
皐月賞(中2000):35.3→37.2・同59.1(3番手)
 前半ゆっくり→上がり勝負になった際に強い競馬をしている。見た目が大逃げに見えても、遅いペースで上がりもそこそこまとめた際の好走が目立つ。逆に、馬場差を考えると前半速すぎたラNIKKEI、皐月賞で凡走している。
 個人的には、ストレッチコース型逃げ馬で皐月やNHKマイルよりダービー向きと思っていた馬。要は落ち着いて自分のリズムで走れるかで、距離は大丈夫。控える競馬でも。
 武豊騎手が2月の時点でNHKマイルCの騎乗馬をブレイクランアウトに決めていたのも、リーチでの参戦を毛頭考えていなかった表れであり、それだけクラシックディスタンスに対する自信があったのだろう。
 追い切りも坂路一番時計を叩き出し、これで体重増なら更に良し。

 △アプレザンレーヴの青葉賞は、翌日の古馬1000万と比べ1200m通過がほぼ同じで勝ちタイムが1.0劣るが、不利な外枠で上がりも34.2でまとめたは点は評価できる。上昇度は買えるが、相手関係平凡でシンボリクリスエスやゼンノロブロイほどの強さを感じなかった。連下まで。
 △アントニオバローズは皐月賞で3コーナー辺りからかなり脚を使っての1.6差9着。プリンシパルSも先行馬に厳しい流れで権利を確保した。2度の不利な競馬を使われつつ上昇気配がある。
【馬連】F−Q本線に、QからKAIへ。



5月24日(日)

東京11R・優駿牝馬
予想勝ちタイム:2.26.5〜2.27.4
予想1000m通過タイム:61.0〜61.9
理想前半3ハロン:37.0〜37.9
理想後半3ハロン:34.0〜34.9
先行やや有利・内やや有利

 中間も緩まず乗り込まれ、直前も長めから意欲的に追われているブエナビスタ。前売り単勝オッズが1.5倍。絶対能力+調整過程の良さから、現時点で先週のウオッカよりも高い支持を受けている。
 この馬の死角は、自分で競馬を作れないことであり、上がり勝負に強く消耗戦になった際に不安がある点である。
 更には、桜花賞の内容。勝ちタイム1.34.0(46.9-47.1)こそ時計的価値はあるが、この週の阪神芝コースは内が伸びない馬場に加え、道中もそこそこのペースで流れ、外枠の差し〜追い込み馬が台頭したレースだった。先週、先々週の東京のように内有利な馬場になった際に、伸びきれない懸念はある。
 ダノンベルベールの桜花賞は、最内枠から終始馬場の悪い内を通らされていた。直線でも早めに動いて一旦2番手まで浮上したが、そこから残り1ハロン失速しての1.0差8着。
 桜花賞惨敗の関東馬の巻き返しが目立つオークス。2戦2連対の東京コースに替わるのも好材料。距離については未知数だが、内外反転の馬場ならホームアドバンテージを得て大金星まで。
 サクラローズマリーのここ2戦は、他馬よりも早く手応えが怪しくなりながらも渋とく伸びていた。スタミナはありそうで、上がりの速さを要求される競馬では勝ちきれないが、距離が伸びそこそこのペースで流れた際に浮上の余地がある。
【馬連】D−F、D−Q本線に、DからBGNCへ。


中京10R・東海S
予想勝ちタイム:2.23.5〜2.24.4
理想前半3ハロン:37.0〜37.9
理想後半3ハロン:37.0〜37.9
差し可能・内外互角

 アンタレスSの再戦ムードで、このレースを検証する。勝ちタイムとレースラップは、
R1.47.8:12.4 - 11.0 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.5
 重馬場の高速馬場で行われレコード決着。ラップ的にも、2ハロン目からラスト2ハロン目までビッシリと速いラップだが、4コーナーで内を回った逃げ〜先行馬が上位を占めた。正味1800m未満のスピード競馬で、ヴィジュアル的には、レコード勝ちしたウォータクティクスの強さが目立った。
 対して、東海Sの過去3年の勝ちタイムとレースラップは、
'08年・・・2.24.0:7.3 - 11.2 - 12.5 - 13.0 - 13.2 - 13.0 - 13.3 - 11.9 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.5
'07年・・・2.26.8:7.3 - 11.2 - 12.5 - 13.6 - 12.8 - 13.3 - 13.8 - 12.6 - 12.2 - 12.5 - 12.6 - 12.4
'06年・・・2.23.6:7.1 - 11.2 - 12.1 - 12.8 - 12.0 - 12.2 - 13.8 - 12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.1 - 13.0
 当然ながら、長距離戦なので中盤で必ず緩む場面がある。レコードの京都ダ1800m→中京ダ2300m替わりなら、アンタレスで流れに全く乗れず競馬に参加出来なかった馬が自分の競馬をしやすくなる。
 アロンダイトの勝機と見る。そのアンタレスSは終始外々を振り回された印象で0.9差6着。それでも、3〜4コーナーから少しずつ位置取りを上げ最後も止まらなかった内容にしっかりと復調気配を見た。
 大幅距離延長に(4、0、1、0)実績のある左回りという条件は、そもそもGT勝ちのある舞台に近い。人気の逃げ馬ウォータクティクスを好位勢が早め競りかける展開になれば、更に有利。
【馬連】M−O、G−O本線に、OからLBJIへ。



5月23日(土)

東京11R・フリーウェイS
予想勝ちタイム:1.20.5〜1.21.4
予想800m通過タイム:46.0〜47.4
理想前半3ハロン:35.0〜36.4
理想後半3ハロン:33.5〜33.9
差し可能・内外互角

 ファルカタリアの前走は、やや出負けして4コーナー11番手から直線挽回して0.3差7着。前々走も、4角11番手→0.4差4着だった。スタート2〜3ハロンのスピードが要求される中山1200では忙しい印象で、前半緩み速い上がりが要求される東京1400で前進できる。事実、ダート1400は(3、1、0、2)の好成績。
【馬連】E−G、B−E本線に、EからDPCFへ。


東京10R・伊勢佐木特別
予想勝ちタイム:2.12.0〜2.12.9
理想前半3ハロン:37.5〜38.9
理想後半3ハロン:36.5〜37.4
差し可能・内やや有利

 左回り且つ2000mを越す距離を中心に使われて良績を残すオッティマルーチェ。500万勝ち時(中京ダ2300m)のレースラップ
7.2 - 11.3 - 11.8 - 12.3 - 12.5 - 13.0 - 14.1 - 13.4 - 12.6 - 12.8 - 13.1 - 13.1
のように、中盤で13秒台(14秒台)のラップが並びそこで位置取りを挽回する競馬で、好走が目立っている。
 ところが、前走の京都1800m戦のレースラップは
12.0 - 11.1 - 11.9 - 12.1 - 12.0 - 12.1 - 12.5 - 12.4 - 12.8
重のレコード馬場で道中厳しいラップが並び、流れに乗り切れなかった感が強かった。それでも0.5差4着なら、このクラスに目途を立てた。
 道中必ず緩む2100mへの距離延長に加え、今回は左回り。今日、最も買いたい馬はこの馬。
【馬連】H−K、F−K本線に、KからI@DNへ。



5月17日(日)

東京11R・ヴィクトリアマイル
予想勝ちタイム:1.32.5〜1.32.9
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:33.5〜34.4
差し可能・内外互角

 直前の追い切りで末い切れたウオッカ。基本能力やコース適性は今更疑いようもなく順調なら中心だろう。しかしながら、GTになると極端に高速化し先行イン有利になりがちな馬場傾向に加え、デリケートな牝馬のレース。◎ウオッカなら、「的中率を上げる予想」という点は満たせても、「回収率を上げる予想」という条件はクリアできない。
 ショウナンラノビアがこのレースこの一頭。前走で準オープンを勝ったばかりだが、その内容が濃い。卯月S(中山芝1600m)のレースラップは
12.4 - 10.6 - 11.1 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0
 600m通過が34.1、800m通過が45.7のハイラップの先行馬総崩れの流れ(個人的には、当時600m通過が35.0〜35.4が理想と予想)。実際このレースは15頭立てだったが、2〜5着馬の4コーナーの位置取りはNIIL番手。この馬自身600m通過が34.3というオーバーペースで、2番手から抜け出し後続を1馬身1/2切って捨てた内容は掛け値なしに強い。
 勝ちタイム1.33.5は、ダービー卿CTなどの牡馬混合重賞よりも速く、今年の中山マイル戦のベストタイム。しかも昨年の中山マイル戦計66鞍を見ても、600m通過タイム34.3を越すタイムで3着以内に好走した馬はレッツゴーキリシマの一頭だけ。同馬は一年で最も速い馬場で行われる秋開幕週の京王杯AH2着時のもの。対して、卯月Sは春開催最終日最終レースのものである。それだけハイラップを刻んで踏ん張ったことになる。
 つい最近まで、1000万でも2桁着順続きだった馬が、芝を使う(える?)ようになってここにきて急成長。同じ「ショウナン」の馬で、下級条件でダートを使い芝を使うようになってから3連勝でGTを制したショウナンカンプとダブる。先週の都大路Sにも登録があったが、そこを使わず敢えてここを使ってきた陣営の意気込みにも充実度が伺える。
 理想ラップで示した東京マイルの決め手比べに不安大だが、昨年優勝のエイジアンウインズも同じ不安がありながら決め手でウオッカやブルーメンブラットを上回った。充実度で横綱を堂々押し切る。
【馬連】@−E、@−K本線に、@からOLDMへ。



5月16日(土)

東京11R・京王杯SC
予想勝ちタイム:1.20.0〜1.20.9
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.0〜36.4
理想後半3ハロン:33.5〜33.9
差し可能・内外互角

 前半ゆっくり流れて上がり勝負になりやすいのが東京芝1400m戦の特徴。テンのスピードは必要なく、33秒台の末脚が重要となる。
 イースターの前走は前々の馬で決着したレースで、上がり33.7を使っても全く出番は無かった。スプリント戦で33秒台の上がりを使える点は強みで、コース替わりで好走を期す。
 2年前の東京新聞杯では、1着スズカフェニックス、2着エアシェイディの0.2差3着があり、この程度走れば例年より落ちるこのメンバーなら勝負になる。
 マイネルファルケは昨秋東京マイルで1.32.8の快時計。これは東京マイルの昨年のベストタイムだった安田記念と0.1差という優秀な記録。しかも逃げて1400m通過が1.20.7なら、ここでも通用する計算。元々府中向きの馬がその後伸び悩んだが、中山のマイルで準OP勝ち→重賞連対し、いよいよ本物になってきた。相手本線。
【馬連】D−O、A−D本線に、DからGLCFへ。



5月10日(日)

東京11R・NHKマイルC
予想勝ちタイム:1.33.0〜1.33.9
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:34.5〜35.4
差し可能・内外互角

ニュージーランドTの勝ちタイム1.33.8(46.2-47.6)は、
ダービー卿CT(前週):1.33.7(46.8-46.9)
隅田川特別(翌日の1000万下):1.33.8(45.3-48.5)
とほぼ互角のタイムだが、前半速く流れた方が速い勝ちタイムに直結することを考慮すれば、
 ダービー卿CT > NZT > 墨田川特別
の序列ができる。今年のニュージーランドTは、NHKマイルCのひとつの目安になる古馬1600万級の時計内容があったと個人的に評価している。
 そこの勝ち馬サンカルロ。上記の理想ラップをクリアして0.3差の快勝だったが、内枠からインでうまく流れに乗って最高の騎乗をした感が強く、相手筆頭に評価を止めた。
 ◎は高配当狙いでマイネルエルフとした。前走は、前半やや掛かり気味→道中は早めに外々を回りかなり脚を使う→直線で一旦先頭に立つも伸びを欠いて0.4差4着。いかにも流れに乗れなかった印象が強く、結果的に早仕掛けとなった。前半リラックスして追走し、仕掛けるタイミングを間違えなければ、穴馬の資格としては十分。
 ティアップゴールドも外枠から外々を回り、かなり脚を使っての2着。理想ラップをクリアしており、3番手評価。
【馬連】C−H、H−N本線に、HからEBLAへ。



5月9日(土)

東京7R・3歳500万下
予想勝ちタイム:1.21.5〜1.22.4
予想800m通過タイム:46.5〜47.4
理想前半3ハロン:35.0〜36.4
理想後半3ハロン:33.5〜34.9
内外互角・差し可能

 ショウナンサミットの前走は出遅れて後方の位置取り。体勢決してから追い込んでの0.7差4着だったが、テンのスピードがモノを言う中山1200m戦ではこれが精一杯。上がりの速さを要求される東京1400mのコース替わりは絶好。
 穴はリバーインバウンド。該当コースで現級2着、その時の1.22.0も優秀。
【馬連】@−I、@−G本線に、@からMHDEへ。



4月19日(日)

中山11R・皐月賞
予想勝ちタイム:1.59.5〜2.00.4
予想1000m通過タイム:59.5〜60.9
理想前半3ハロン:36.5〜37.4
理想後半3ハロン:34.5〜35.4
イン・先行やや有利

 ロジユニヴァースアーリーロブストメイショウドンタクあたりは1800m以上の距離で逃げた経験があるが、いずれもが62秒前後の緩ペース。
 やはりリーチザクラウンの出方が気になるところだが、1000m通過が59.9だったラジオNIKKEI杯では時計のかかる馬場状態でオーバーペースになり失速した。未勝利、千両賞、きさらぎ賞と強い勝ち方をした時は、前半ゆっくり→上がりもまとめてのミドルスロー型の逃げだった。
 前半からぶっ放すよりは引き付け気味の逃げになる可能性の方が高いが、希望も含めて1000m通過が60秒前後の平均ペースを予想。理想上がり3ハロンは35.0前後。
 ベストメンバーの一角崩しに期待した。デビュー戦こそ超スローペースで上がり34.0を使ったが、その後はコンスタントに35秒台の上がりを使い、勝ったり負けたり。
 負けた2戦はいずれも京都コース。直線平坦で速い上がりを要求されるコースである。しかも、京都2歳S、きさらぎ賞の1000m通過タイムは61.4、61.7のスローペース。スタミナよりも速い上がりが要求される設定だった。
 対して、勝った3戦はいずれもが中山・阪神コースのもので、平均的に長い脚を持続できる馬が上位を占めたレース。
 特に3走前の寒竹賞は、1000m通過58.7のハイペースをゴール前でジワジワ伸びて差し切った。この時の勝ちタイム2.00.7は、メンバー中ダントツ1位の持ち時計。ハイペースの中山2000mを経験した事で、フルゲートの厳しい競馬が予想される皐月賞の予行演習になったはずだ。
 前走若葉Sは1000m通過が61.5のスローペース。権利獲りのため後ろから構えて乗った感が強く、外を回るロスもありながら差し切った。内を回ったトライアンフマーチに辛勝だったが、3着以下には致命的な差をつけた。
 内枠偶数番も有利な材料で、インをロスなく回る競馬なら期待が持てる。
【馬連】@−E、E−Q本線に、EからOAFKへ。


阪神10R・淀屋橋S
予想勝ちタイム:1.08.0〜1.08.9
予想600m通過タイム:33.5〜33.9
理想前半3ハロン:34.5〜34.9
理想後半3ハロン:33.5〜33.9
外差しやや有利

 サンプル数の少ない阪神芝1200mだが、前半ゆっくり→上がり33秒台のタイプが1着馬の傾向。
 前走出遅れて直線向いても最後方にいたホエールシャーク。それでも0.2差5着まで押し上げた。先行天国の中山芝1200mではご法度だった大外ブン回しも、今の阪神芝1200mならヴィクトリーライン。問題は、各ジョッキーが外差しを意識しすぎてペースが遅くならないかだけ。
 単騎逃げ有望のメイショウキトリは福島最終週の馬場で逃げ切った。ベイリングボーイは休養前に33秒台の上がりを連発した馬。直線ブッコ抜きのシーンも。
【馬連】B−I、I−M本線に、IからOGHFへ。


中山12R・卯月S
予想勝ちタイム:1.33.5〜1.33.9
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.4
理想後半3ハロン:35.0〜35.4
先行有利・インやや有利

 ほぼ平均的なラップが理想ラップで、前半35秒台の先行力が重要。
 近5走でコンスタントに理想ラップをクリアしているメスナー。前走は、後に重賞2着のマイネルファルケに0.1差まで肉薄した。
 出遅れなければ逃げるであろうタマモナイスプレイ。前々走のラップ内容から中山マイルにも対応可能。相手大本線。
【馬連】G−L本線に、GからFIEBへ。


中山8R・袖ヶ浦特別
予想勝ちタイム:1.08.5〜1.09.4
予想600m通過タイム:33.0〜33.9
理想前半3ハロン:33.5〜34.5
理想後半3ハロン:35.0〜35.9
先行有利・内外互角

 コンスタントに34秒台の先行力があるターニングポイントを見直す。中山芝1200mは@AAE着。前走はやや重馬場で勝ちタイムが9秒台後半にズレ込んだのが災いしたが、1分9秒前後なら粘りが違ってくる。
 人気を集めそうなアポロラムセス。先行力がなく2走前のように時計が掛かれば良いが、前走はインをうまく立ち回って2着確保がやっと。外に回せば不発する可能性が高い。
【馬連】@−J、F−J本線に、JからDHECへ。


福島10R・雪うさぎ賞。
予想勝ちタイム:1.09.0〜1.09.9
予想600m通過タイム:33.5〜34.4
理想前半3ハロン:34.0〜34.4
理想後半3ハロン:35.0〜35.4
イン先行やや有利

 人気薄カシノブシドーに注目。この馬のベストパフォーマンスの小倉未勝利勝ちのラップが理想ラップに一致。勝ちタイム1.09.4も、同日の2鞍あった古馬500万で共に3着に相当するタイム。
 前走はやや重馬場で出遅れ、前々走はマイル戦で度外視できる。
【馬連】K−M、H−K本線に、KからCNBDへ。



4月18日(土)

阪神10R・マイラーズC
予想勝ちタイム:1.33.0〜1.33.4
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.5〜36.4
理想後半3ハロン:34.0〜34.4
差し可能・やや外有利

 マイルCS組のラップが今回の理想ラップに合致。
 スーパーホーネットカンパニー。GUレベルなら主役級で、GTでも何度も凌ぎを削ってきた馬。目標は先でも、ここは素直に地力を信用する。
 カンパニーの重賞全6勝の内訳は、阪神・中山の芝1600m〜2000mのGUが4勝と、京都・新潟芝のGV2勝。以前は京阪杯や関屋記念で見せた直線一気の切れ味の印象が強かったが、最近は直線坂&力を要する芝コースの阪神・中山コースに良績が偏っている。
 対してスーパーホーネットは、重賞全3勝が切れを要する京都・東京コースのもの。一叩きされた有利さもあり、今期好調の横山典騎手。カンパニーを上位に。
【馬連】B−Dの1点


中山10R・総武S
予想勝ちタイム:1.52.5〜1.52.9
予想1000m通過タイム:61.5〜62.4
理想前半3ハロン:37.5〜38.4
理想後半3ハロン:37.5〜38.4
先行やや有利・内外互角

 前半・中盤・後半の600mをほぼ均等に走るのが理想ラップ。
 スマートサイクロンの前走は、37.5-36.9-37.7で阪神ダ1800mを1.52.1で乗り切って0.2差3着。前々走も均等なラップで0.1差2着だった。3走前の該当コースで10着に敗れているが、勝ち時計が1分54秒前後の時計のかかる馬場で先行してバテたのが敗因で、それでも0.8差なら悲観する内容ではない。勝ち時計がもう少し速くなれば、好走確率は高まる。
 逆に人気が予想されるコロナグラフ。前々走の該当コースでの2着は、脚抜きの良い重馬場でのもの。課題はそれよりは1秒以上かかる馬場になった場合、直線で踏ん張れるかどうか。
【馬連】C−H、B−H本線に、HからDKE@へ。


阪神9R・鳴門S
予想勝ちタイム:1.10.5〜1.11.4
予想600m通過タイム:33.5〜33.9
理想前半3ハロン:34.5〜35.4
理想後半3ハロン:35.5〜36.4
差し可能・内外互角

 ポートラヴの3走前は東京ダ1300m戦だが、その時のラップ35.2-36.1が今回の理想ラップに一致。勝ちタイム1.17.0も破格の時計で、1600万通用の裏付けあり。叩き3戦目で距離短縮もプラス。
【馬連】@−F、@−D本線に、@からMIGEへ。


阪神11R・4歳上1000万下
予想勝ちタイム:1.24.0〜1.24.4
予想600m通過タイム:34.5〜34.9
理想前半3ハロン:35.0〜35.9
理想後半3ハロン:36.5〜37.4
差し可能・外枠やや有利

 リリーハーバーは距離延長がカギになるが、差し脚質なら不安よりは期待の方が高い。2走前の現級2着のラップ内容が理想ラップに一致。叩き2戦目に内の出方を見れる大外枠も有利。
【馬連】B−O、L−O本線に、OからNEJHへ。


中山12R・鹿島特別
予想勝ちタイム:1.10.5〜1.11.4
予想600m通過タイム:33.5〜33.9
理想前半3ハロン:34.0〜34.9
先行有利・やや外有利

 前半34秒台の先行力が重要条件。
 トムアウトランダーの見直し。前走は休み明けでスムーズさを欠いたようだ。外めの偶数番枠から揉まれなければ、2走前のリーズレセプションを差し切った内容の再現。
【馬連】D−K、@−K本線に、KからEOへ。



4月12日(日)

阪神10R・桜花賞
予想勝ちタイム:1.34.0〜1.34.4
予想800m通過タイム:47.0〜47.9
理想前半3ハロン:36.0〜36.4
理想上がり3ハロン:34.0〜34.4
差し可能、インやや不利

 「魔の桜花賞ペース」と言われた”桜花賞=ハイペース”の傾向は影を潜め、馬場改修で外回りを使われるようになった06年以降は、前半スローペースの上がり勝負の傾向に。この話を阪神芝外回り1600m全てのレースに拡張しても当てはまり、上位に来る馬はまずこのタイプになりそう。
 ブエナビスタのキャリア4戦いずれもがスローペースの上がり勝負。ゴール前は抑える余裕もあった阪神JFも、同開催の1600万特別と0.6差ならゆうに水準以上の時計。やはり、この馬の相手探しなりそうだ。
 相手妙味にジェルミナルに注目する。全3勝が全てがスローペースでの決め手比べの競馬で、今回の理想ラップに合致。阪神マイルはED着と2度敗れているが、阪神JFは早仕掛け気味で伸びを欠き、チューリップ賞時は軽めの調整が応えた感も。
 今回も追い切りは坂路で一杯に追われ、タイム自体は平凡ながら自己ベストをマーク。前走以上の出来にありそうで、ブエナビスタの相手はこれ。
【馬連】H−Nの1点


中山11R・春雷S
予想勝ちタイム:1.08.0〜1.08.4
予想600m通過タイム:33.0〜33.9
理想前半3ハロン:33.5〜33.9
理想上がり3ハロン:34.5〜34.9

 1分8秒台前半の決着を予想。前半が34秒前半以内、出来れば33秒台で走れる先行力が重要となる。
 コンスタントに前半34秒以内のスピードを出せるアポロフェニックス。1000万、1600万勝ちが今回の理想ラップに一致。前走のオーシャンSはやや重で9秒台の決着にズレ込み、同じ中山1200mでも先行力不足の馬でも好走できたレースであった事を強調。2走前も上がり勝負型が上位を占めた重賞で度外視できる。
 ウエスタンビーナスが速い流れで引っ張り、この馬は2〜3馬身離れた3〜4番手あたり。直線で逃げ馬をきっちり捕まえる。
【馬連】H−L、@−L本線に、LからDJBEへ



4月11日(土)

中山11R・ニュージーランドT
予想勝ちタイム:1.34.0〜1.34.4
予想800m通過タイム:46.5〜46.9
理想前半3ハロン:35.5〜35.9
理想上がり3ハロン:35.0〜35.4
差し可能、内枠インやや有利

 前走でスプリント戦を使われた馬も多く、前後半がフラットの平均ペースを予想。
 ツクバホクトオーは、新潟2歳Sでセイウンワンダーの0.2差2着。不良馬場ながら、前後半の35.3-35.0は今回の理想ラップにほぼ一致する。
 さらに、前走スプリングSのレースラップは
12.3 - 11.5 - 12.8 - 13.0 - 13.0 - 13.0 - 12.3 - 11.4 - 11.5
 800m通過が49.6、1000m通過が62.6のスローペース。上がりの勝負になった訳だが、ラスト3ハロン目のラップが上がったところで外々を回り、直線では差のない3〜4番手まで位置取りを上げた。直線では、そのすぐ外を回っていたアンライバルドに交わされると、あっさり失速して0.8差8着。
 脚の使い所を誤った?単に切れ負けした?距離が長かった?…いずれにせよ、流れが引き締まる中山マイルへのコース替わりはプラスで、1ハロン短縮も効果的だ。
 追い切りは、馬なりで坂路4F49.8の好時計。体調の上積みもありそうで、相手関係もやや楽。
【馬連】F−L、I−L本線に、LからDJGCへ



4月5日(日)

阪神10R・大阪杯
予想勝ちタイム:1.59.0〜1.59.9
予想1000m通過タイム:59.5〜60.4
理想上がり3ハロン:34.5〜34.9
逃げ・先行やや有利、インやや有利

 早くなりそうにないメンバー構成、痛んだ馬場の内側が隠れるA→Bコース変更。遅めの前残りレースを予想。
 アドマイヤフジは、近走1800〜2000m主体に使われペースの緩急にも対応。昨年以降は、GU〜GVレベルなら@AEB@B着と安定。E着に敗れた阪神大賞典以外は1800〜2200mで、特に前々走の中山金杯は上記の予想ラップ・タイム傾向に合致したレースだった。インを捌く器用さと好位付けできる有利さがあり、追い切りでも坂路で好タイム。
 ここでは明らかに能力上位のディープスカイ。目標は先で順調に使われている組とは全開度が違うし、経験斤量は57kgまで。前残りになった際に脚を余す公算もあり、押さえ評価。
【馬連】C−G、C−D本線に、CからBJ@Aへ


中山11R・ダービー卿CT
予想勝ちタイム:1.33.0〜1.33.9
予想800m通過タイム:46.0〜46.9
理想前半3ハロン:35.5〜35.9
理想上がり3ハロン:34.5〜34.9
差し可能、内枠インやや有利

 前半3ハロンより後半3ハロンの方が1.0秒程度速いのが理想ラップ。
 本命はリザーブカードとした。富士Sタイム差なしA着→マイルCS0.6差I着→阪神C0.1差B着と3連続で高いパフォーマンス。そのいずれもが後半の方が速いラップ。逆に、前走の東新杯、5走前の京成杯AHのように、上がりが掛かったレースでは凡走。イン差しも出来るタイプ。枠順も悪くなく、うまく回ってくれば勝ち負け。
 中山コースに適性があり、追い切りタイムが良かったタケミカヅチ。内枠で好走歴が多く、侮れない。
 単騎逃げが見込めるマイネルファルケ。自ら速いラップを刻んで逃げ切った5走前の山中湖特別は、昨年の東京芝マイルのベストタイムだった安田記念と0.1差の破格の勝ち時計。
【馬連】C−F、F−K本線に、FからBNMDへ