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12月15日(日)

 阪神11R・阪神ジュべナイルF。06年の馬場改修、阪神芝1600mは直線が長い外回りコースで行われるようになったが、前半遅く上がり勝負の傾向が増した。
 該当レースの過去2回は比較的速いペースで流れたが、メンバー的に見ても今年は前半ゆっくり流れての決め手勝負になりそうだ。このレースに至るまで、前半からガンガンやり合うようなレースよりもゆっくりと流れての末脚比べになるレースを経験している方が好ましい。予想される勝ちタイムは1.34.0前後。前半35.5〜36.4、上がり34.0〜34.9が理想ラップ。
 今年のファンタジーSは、勝ちタイム1.23.7。レースラップは、
12.4 - 11.4 - 12.3 - 12.8 - 12.2 - 11.3 - 11.3
 勝ちタイムは過去10年のワーストで未勝利にも劣るようなタイムだが、前半4F通過48.9、5Fが61.1とこの距離の重賞にしては超超スローペースだった事が災いした。上がりタイムはそれなりのもので、メンバーレベル的にも凡戦とは言い難い。むしろ、ゆっくり流れたことが阪神JFに結びつくのではないかと思ったくらいだ。
 ◎ルシュクルを狙う。そのファンタジーSでは、大外ブン回しに直線やや狭くなりながら、0.3差5着まで鋭く追い込んできた。レース上がり2ハロンが11.3-11.3。直線挽回が不可能な状況で、イン先行・内枠有利に働いたレースだった事を考えると、この組では光る内容だった。
 1400m以上に実績がないが、差し届かなかった内容なら、距離延長しても対応できる。
【馬連】E−L、E−P本線に、EからAKCDへ。



12月14日(土)

 中山9R・黒松賞。近8年の該当レースの傾向から、好走馬の前半3Fは33.1〜34.4、上がり3Fは35.0〜35.9、4コーナーの位置取りは4番手以内に集中。また、12月開催の前半に組まれているため、内の馬場状態が良く内枠の好走が目立っている。(表23)
 ペースが速くても先行馬が極端に残るため、前半3Fのスピード力が問われるレースになっている。
 人気が予想されるエイシンタイガーは、ここ数戦が前半3F35〜36秒台→上がり33〜34秒台の競馬。OPや重賞で好走しているとは言え、今回予想される速い流れに置かれる可能性が高く、そうなれば外々を回らされ差し届かない。
 ドゥミポワントの福島戦の未勝利勝ち1.09.7(34.2-35.5)は、同日の古馬500万1.10.0(34.2-35.8)と比較しても、前半のラップが同じで0.3速い優秀なもの。該当レースの傾向ラップをクリアしつつ、福島開催後半の荒れ芝を先行押し切った内容なら、中山の急坂も克服できる。
 調整過程も問題なく、好スタートから内々ロス無く回り後続を封じ込める。
【馬連】B−C、C−E本線に、CからIEANへ

(表23)黒松賞の過去8年の傾向
年度 馬場
頭数
前3F
後3F
馬名 騎手 タイム 人気 四角
位置

3F

3F
07*
12頭
33.8
35.3
3 3 ダイワマックワン 武士沢 1.09.1 1 1 33.8 35.3
7 9 アポロフェニックス 柴田善 1.09.2 2 3 34.0 35.2
4 4 マイネアルデュール 松 岡 1.09.2 5 3 34.0 35.2
06
12頭
33.5
36.1
6 8 サープラスシンガー 木 幡 1.09.6 5 1 33.5 36.1
1 1 シベリアンクラシカ 柴田善 1.09.7 3 3 33.8 35.9
2 2 ニシノクイック 田 辺 1.09.9 4 3 34.1 35.8
05
16頭
34.3
35.4
2 4 ダイワパッション 長谷川 1.09.7 6 1 34.3 35.4
3 5 スリーセブンスピン 吉田隼 1.09.8 2 2 34.4 35.4
1 1 コスモスカイライン 村 田 1.10.0 3 7 34.8 35.2
04
14頭
33.1
35.0
5 8 チアフルワールド ペリエ 1.08.1 1 1 33.1 35.0
2 2 ナチュラルメイク 柴田善 1.08.1 2 3 33.4 34.7
8 13 ゴールドブレット 岡部幸 1.08.8 3 2 33.2 35.6
03
14頭
33.5
35.5
1 1 ウェディングバレー ペリエ 1.09.0 2 1 33.5 35.5
4 6 エーピーソブリン 吉 永 1.09.7 9 4 33.9 35.8
6 10 ガッサンルーブル 蛯 名 1.09.7 4 4 33.9 35.8
02
11頭
33.4
36.3
6 7 シェイクマイハート 菊沢徳 1.09.7 1 4 34.1 35.6
4 4 ナチュラルリーダー 江田照 1.09.8 3 3 33.7 36.1
7 8 モンテオーシャン 柴田善 1.09.9 2 1 33.4 36.5
01
13頭
33.5
35.5
4 5 ネガティブリターン 村 田 1.09.0 2 1 33.6 35.4
5 6 ディアン 後藤浩 1.09.2 4 3 33.9 35.3
1 1 ティアレスクイーン 木 幡 1.09.3 11 7 34.1 35.2
00
13頭
34.3
35.1
4 4 ガッサンホワイト 菅原勲 1.09.4 2 1 34.3 35.1
2 2 ツクバフォルテ 江田照 1.10.0 4 3 34.7 35.3
3 3 マチカネイサリビ 後藤浩 1.10.0 1 7 35.0 35.0
*07年は同時期の2歳500万下平場戦

前後半3F 〜33.4 33.5〜 34.0〜 34.5〜 35.0〜 35.5〜 36.0〜
枠の赤字 1〜4枠(16/24頭)
四角位置の赤字 4コーナー4番手以内(21/24頭)



12月7日(日)

 阪神11R・ジャパンCダート。今年から阪神ダート1800mに以降される事もあり、DATA不足。正直、最後まで穴馬を探し切れなかった。
 ◎はサクセスブロッケンとした。ダート戦では、他の3歳馬を全く寄せ付けず、ジャパンダートダービーまで実質無敗。その後、この馬に完敗したユビキタスがユニコーンを好時計で圧勝し、スマートファルコンがOP1着→JpnV1着→JpnT2着→JpnU1着。
 更には、キクノサリーレが4連勝で前哨戦を制し、1600万や1000万でも3歳馬が猛威を奮っている事からも、この世代のレベルは相当高い。
 まだまだ上昇度に富む3歳馬。中間の調整過程も意欲的で、坂路の追い切りで自己ベストを更新。
 馬券はヴァーミリアンを元返しに、薄めに期待。
【馬連】E−F、F−I本線に、FからLK@Mへ。

 阪神9R・千両賞。前走未勝利戦ながら、直線馬なりで後続を大きく引き離したリーチザクラウン。映像的には、ディープインパクトの若駒Sの時と同じほどの衝撃を受けた。時計も同日の黄菊賞(勝ち馬ジェルミナルは阪神JFでも有力と目されている)を1.3上回る優秀なもの。
 新馬や未勝利で強い勝ちっぷりをした馬が、クラスが上がってコロっと負けるシーンも多いが、時計的裏付けのあるこの馬はコケない。現時点で、来春の皐月・ダービー最有力候補。全く妙味はないが、馬券を離れて注目。
 相手に未勝利勝ちタイム上々のカイシュウボナンザ。中間もしっかり乗り込まれており、更に上積みがある。追い切りに勢いがなくなってきた感があるピースピースより上。
【馬連】D−Gの1点

 中山9R・クリスマスローズS。前半3Fより上がり3Fの方が若干かかるのが中山芝1200m戦のラップ傾向。今週の馬場状態をから勝ちタイムは1.09.0〜5を予想するが、理想的なラップは前半34秒後半・後半35秒前半となる。
 アドバンスヘイロー中心。福島2歳Sの勝ち時計1.09.3(33.7-35.6)は、同日の1000万特別の1.09.3(34.0-35.3)に同じ。ここで0.1差2着なら優秀な記録であり、中山芝1200mの傾向に合致したラップも心強い。使い詰めでも、調整過程に陰りも見られず、力を出せる状態にあると判断。
 同じ組のスガノメダリストが本線。ツルマルジャパンは揉まれた経験がない点と、直線の坂で上記のラップをクリアできるかがカギ。
【馬連】A−K本線、Kから@BHへ。



12月6日(土)

 中山11R・ステイヤーズS。年々高速化する馬場、切れる脚を武器にGTレースを席巻するサンデーサイレンス系。近代の日本競馬はスピード競馬に偏重しつつあるが、その中では異端の重賞として師走の風物詩にもなっているマラソンレース。
 近年の好走馬の上がりは、34.5〜36.0に集中。3000m以上走った後に中山の直線の急坂があるため、上がりはかかっている。正に、持久力が問われる一戦であり、スピード競馬社会の中、異端者として扱われる馬のためにあるレース。

(表21)ステイヤーズS 過去10年の傾向
年度 馬場
頭数

5F

10F
馬名 性齢 騎手 タイム 人気 四角
位置

3F
前走
レース名 距離 着順
07
13頭
64.0 127.2 4 4 マキハタサイボーグ セン5 吉田豊 3.44.9 7 1 35.5 AR共和国杯 2500 12
7 11 ネヴァブション 牡4 北村宏 3.45.0 2 2 35.8 AR共和国杯 2500 1
2 2 アドマイヤモナーク 牡6 村 田 3.45.2 5 2 35.7 札幌記念 2000 9
06
12頭
61.5 124.8 5 6 アイポッパー 牡6 ペリエ 3.43.4 1 2 35.3 AR共和国杯 2500 2
8 11 トウカイトリック 牡4 ルメール 3.43.9 2 4 35.5 AR共和国杯 2500 5
2 2 チェストウイング 牡5 北村宏 3.44.5 4 3 36.3 AR共和国杯 2500 3
05
11頭
65.1 130.2 6 6 デルタブルース 牡4 ペリエ 3.47.7 1 5 34.7 AR共和国杯 2500 1
2 2 エルノヴァ 牝6 デザーモ 3.47.7 4 7 34.5 福島記念 2000 2
1 1 サクラセンチュリー 牡5 佐藤哲 3.47.9 2 7 34.7 AR共和国杯 2500 3
04
14頭
60.4 127.3 5 7 ダイタクバートラム 牡6 デムーロ 3.44.8 1 4 33.9 AR共和国杯 2500 5
6 9 グラスポジション 牡5 吉田豊 3.45.3 4 13 34.2 AR共和国杯 2500 1
4 5 テイエムジェネラス 牡5 ボニヤ 3.45.3 13 2 35.3 高雄特別 2400 2
03
10頭
62.1 127.7 7 8 チャクラ 牡3 後藤浩 3.48.2 6 3 34.6 ドンカスターS 3000 2
4 4 エリモシャルマン 牡4 横山典 3.48.2 5 3 34.9 AR共和国杯 2500 8
3 3 ハッピールック セン5 ペリエ 3.48.2 4 5 34.7 AR共和国杯 2500 5
02
11頭
64.2 127.0 8 11 ホットシークレット セン6 岡部幸 3.45.6 1 2 35.1 京都大賞典 2400 4
1 1 ダイタクバートラム 牡4 江田照 3.45.6 4 7 34.3 ノベンバーS 1800 4
3 3 スエヒロコマンダー 牡7 武 幸 3.45.6 5 1 35.3 AR共和国杯 2500 -
01
9頭
62.2 125.4 2 2 エリモブライアン 牡4 横山典 3.43.3 1 3 35.7 ドンカスターS 3000 2
8 8 スエヒロコマンダー 牡6 武 幸 3.43.7 6 1 36.6 AR共和国杯 2500 6
5 5 タガジョーノーブル 牡7 福 永 3.43.8 5 2 36.8 ドンカスターS 3000 3
00
11頭
61.9 125.9 7 9 ホットシークレット セン5 柴田善 3.45.6 7 3 36.1 ドンカスターS 3000 3
8 10 タガジョーノーブル 牡7 福 永 3.45.7 4 1 36.5 ドンカスターS 3000良 5
7 8 サンエムエックス 牡5 横山典 3.45.8 2 2 36.4 ドンカスターS 3000 2
99
14頭
61.8 127.4 3 4 ペインテドブラック 牡4 横山典 3.46.2 3 3 35.9 菊花賞 3000 9
6 10 テイエムオペラオー 牡4 和 田 3.46.2 1 3 35.8 菊花賞 3000 2
5 8 ゴーイングスズカ 牡7 ロバーツ 3.46.7 7 5 36.2 AR共和国杯 2500 8
98
9頭
69.5 134.4 6 6 インターフラッグ 牡6 岡部幸 3.58.8 3 5 36.0 AR共和国杯 2500 9
7 7 アラバンサ 牡6 四 位 3.58.8 1 6 35.9 ハーベストS 2600 1
1 1 マイネルパスポート 牡6 吉田豊 3.58.9 6 3 36.2 AR共和国杯 2500 7

 好走馬のステップレースとして、アルゼンチン共和国杯組が目立っているが、一線級があまり出走しない長距離GUとして該当レースに似通っているのだろう。
 今年のアルゼンチン共和国杯は、2頭が大逃げを打ってレースラップは速かったが、大きく離された3番手以下は実質ミドルスロー。上位3着までが上がり33秒台を使っているように、距離ほどにスタミナを要さないレースになった。
 ここの組で狙うなら、速い上がりを使えずにそこそこの着順に来た馬となる。

(表22)主要レースのラップ傾向
レース名 コース・馬場 勝ちT 前5F 前10F 上位馬の上がり
菊花賞 京都3000良 3.05.7 58.5 125.5 34.8 34.6 35.4
アルゼンチン共和国杯 東京2500良 2.30.8 60.1 120.5 33.7 33.4 33.6
京都大賞典 京都2400良 2.26.9 61.8 123.9 34.0 33.9 34.3
札幌日経オープン 札幌2600良 2.42.0 63.0 126.5 35.5 35.7 35.5
比叡S 京都2400良 2.29.1 64.1 126.4 33.7 33.8 33.5
*上がり34.5〜36.0(レース傾向に一致)のみ色分け

 エアジパングの前走・AR共和国杯は直線内側で致命的な不利を受けての大敗だが、仮に不利を受けなくても4〜6着あたりに切れ負けしていた可能性が高い。
 残り1000m越えたあたりから手応えが悪くなりながら渋とさを発揮してバテずに3着に残った前々走・札幌日経OPの内容からも、かなりのスタミナがありそうな印象。
 「切れはないが、バテもしない脚」は魅力的で、異端のレースでの本領発揮に期待。
【馬連】C−I本線に、CからMDJFLへ。



11月30日(日)

 東京10R・ジャパンC。時間がなくなったので簡潔に。
 今年の天皇賞・秋は、1.57.2のレコードタイムで決着。1800m通過タイムも毎日王冠史上2位の今年の勝ちタイムに同じで、それまでのレコードだった1.58.0を0.8も更新した。ラップ・時計共に極上のものだ。
 ところが、この日の馬場が特に速かったこと、メンバー的に強力な4歳以上の牡馬がいなかったこと、5着まで0.1差、9着までが0.5の大接戦だったことを考えれば、内容的には高い評価を与えられない。表示タイムを鵜呑みにするだけなら、9着キングストレイルでもレコードタイムである。低調なメンバー構成に有りがちな団子入線で畑違いのキングストレイルにも0.5秒しか差がつかなかった、と見ることもできる。
 今年のJCは97年の時の感じにも似ている。この年の天皇賞・秋は女傑エアグルーヴがバブルガムフェローとの叩き合いを制したが、この年の天皇賞・秋もレベルに疑問があった。この2頭はJCで外国馬ピルサドスキーに敗れている。
 ◎はペイパルブル。世界最高峰のキングジョージで3着馬を大きく引き離しての0.1差2着。勝ち馬はこのレースを含めGT5連勝を達成した。
 近年の海外での日本馬のパフォーマンスが一頃に比べてかなり落ちているし、日本のトップクラスのレベルもやや落ちていると感ずれば、自ずとこの馬に食指が動く。
 正直、力を出し切れる体調にあるか、日本の馬場が合うか、については分からないが、この秋のGTで外国馬が大敗続きを受けて人気を落としており、配当的な妙味がたっぷり。外国馬を買うなら、このタイミングだろう。
 相手本線はメイショウサムソン。凱旋門賞の敗戦だけで人気を落としているが、まともな状態なら日本の大将格。アサクサキングスは菊花賞馬。前走は距離不足の上、ハイラップのスピード競馬が合わなかった。前半〜中盤のラップが緩むこのレースなら流れに乗れるし、乗り替わり魅力。
【馬連】A−M、M−N本線に、MからLC@HOへ。

 東京9R・シャングリア賞アポロラムセスをもう一度狙う。理由は前走時述べたが、ユニコーンSはハイペース先行踏ん張りを高く評価。このレースで逃げて同じような着順・着差だったナンヨーヒルトップが1000万→準OPと勝ち上がった。ユニコーンS組はこの他にも、続々と条件戦を勝ちあがっている。
【馬連】K−O、D−K本線に、KからMEBへ。



11月23日(日)

 京都11R・マイルCS。過去10年の前半1000m通過は57秒台〜58秒前半、好走馬30頭の上がりは34秒台前半に集中。
 平均よりも幾分遅いラップとなっているものの、古馬マイルGTらしく緩みない流れになりやすい。上がりがそこそこかかるスピードの持続勝負になりやすい。
 また、1枠・2枠の馬は(0,0,3,37)と不振。この時期だけに、内の馬場状態の悪い所を通らされると厳しい。(表19)

(表19)マイルCSの過去10年の傾向
年度 馬場
頭数

5F
馬名 性齢 騎手 タイム
3F

3F
前走
レース 4角
07
18頭
58.0 4 8 ダイワメジャー 牡6 安藤勝 1.32.7 1 34.4 34.5 天皇・秋 6 9 11
4 7 スーパーホーネット 牡4 藤岡佑 1.32.7 4 35.2 34.1 スワンS 12 1 8
6 11 スズカフェニックス 牡5 武 豊 1.32.8 5 35.9 33.8 スプリS 12 9 3
06
18頭
57.5 5 10 ダイワメジャー 牡5 安藤勝 1.32.7 1 34.4 35.1 天皇・秋 2 1 6
4 7 ダンスインザムード 牝5 武 豊 1.32.8 3 35.3 34.5 天皇・秋 3 6 5
8 16 シンボリグラン 牡4 柴 山 1.33.0 8 35.0 35.0 スワンS 8 2 11
05
17頭
57.1 3 5 ハットトリック 牡4 ペリエ 1.32.1 3 36.1 33.3 天皇・秋 13 7 9
6 12 ダイワメジャー 牡4 ルメール 1.32.1 4 34.4 34.9 毎日王 3 5 1
1 1 ラインクラフト 牝3 福 永 1.32.3 2 35.5 34.1 秋華賞 2 2 1
04
16頭
58.4 4 7 デュランダル 牡5 池 添 1.33.0 1 35.8 33.7 スプリS 14 2 2
8 15 ダンスインザムード 牝3 ルメール 1.33.3 4 35.4 34.4 天皇・秋 3 2 1
4 8 テレグノシス 牡5 横山典 1.33.5 5 36.0 34.0 天皇・秋 15 11 5
03
18頭
57.6 6 11 デュランダル 牡4 池 添 1.33.3 5 36.8 33.5 スプリS 14 1 4
8 18 ファインモーション 牝4 武 豊 1.33.4 2 35.8 34.1 毎日王 1 7 3
2 3 ギャラントアロー 牡3 1.33.6 10 34.4 36.0 スワンS 1 1 1
02
18頭
57.8 5 10 トウカイポイント セン6 蛯 名 1.32.8 11 35.3 34.3 富士S 7 5 5
3 6 エイシンプレストン 牡5 福 永 1.32.8 3 35.3 34.2 天皇・秋 9 8 4
1 1 リキアイタイカン 牡4 武 幸 1.32.8 15 35.5 34.1 スワンS 10 2 1
01
18頭
58.8 7 14 ゼンノエルシド 牡4 ペリエ 1.33.2 4 35.5 34.2 スプリS 3 10 5
5 9 エイシンプレストン 牡4 福 永 1.33.3 2 36.1 33.7 毎日王 4 1 9
4 8 タイキトレジャー 牡5 横山典 1.33.5 10 35.7 34.3 スワンS 4 2 2
00
18頭
56.9 7 13 アグネスデジタル 牡4 的 場 1.32.6 13 35.3 34.3 武蔵野S 3 2 1
6 11 ダイタクリーヴァ 牡4 安藤勝 1.32.7 1 35.1 34.6 富士S 4 3 9
4 7 メイショウオウドウ 牡6 飯 田 1.32.8 12 35.5 34.3 天皇・秋 7 10 4
99
18頭
57.5 3 6 エアジハード 牡5 蛯 名 1.32.8 1 35.6 34.4 天皇・秋 4 3 4
5 9 キングヘイロー 牡5 福 永 1.33.0 4 35.2 34.4 天皇・秋 5 7 9
7 15 ブラックホーク 牡6 武 豊 1.33.2 2 35.2 34.9 スワンS 3 1 13
98
18頭
57.1 6 9 タイキシャトル 牡5 岡部幸 1.33.3 1 34.0 36.0 安田記 6 1 5
7 10 ビッグサンデー 牡5 高橋亮 1.34.1 6 34.0 36.8 アイルT 2 2 3
8 13 ヒロデクロス 牡7 吉田豊 1.34.2 9 35.0 36.0 スワンS 9 3 2
前3F・後3F 〜33.4 33.5〜 34.0〜 34.5〜 35.0〜 35.5〜 36.0〜
前走 * 天皇・秋
10頭
(4・4・2)
毎日王
3頭
(0・3・0)
富士S
2頭

(1・1・0)
スワンS
7頭

(0・1・6)
スプりS
4頭

(3・0・1)
その他
4頭

(2・1・1)

 スワンS組に注目した。この組でマイルCSで馬券になったのは近10年で7頭。いずれもが、スワン3着以内→マイルCS2〜3着。しかも、スワンSを逃げ切ったギャラントアロー以外は、4角位置から最終着順を上げている。
 連続開催4週目に開催されるスワンSを差して好走した馬が、開催7週目の差しが決まりやすい馬場と1ハロン延長のアドバンテージを得て本番でも好走している。
 今年のスワンSは、1000m通過タイム56.3と勝ちタイム1.19.9が近10年のスワンSで最速。高速馬場の影響を受けてのもので、イン先行有利、4角からゴールまでほぼ平行移動したような競馬だった。
 スズカフェニックスは中団外から少し差を詰めただけの4着。結果人気を裏切るような形となったが、展開や馬場を考えると仕方ないし、腹を据えて後方に控える競馬の方が持ち味が生きる。
 勝ち切れない競馬が続いているが、その反面大崩れもしていない。安田記念はイン有利の競馬、スプリンターズSやスワンSは前残り、高松宮記念は出遅れが響くなど、敗因を語るのに事欠かない。
 内枠からの発走で中途半端な位置になると内に閉じ込められ、馬場の悪いところを通らされる。人気も落ちてきた今回は思い切って下げるのではないか?ならば、直線で確実に差を詰めてくる。
 だが、対抗○止まりとした。3着以内の確実性があっても、勝ち切れる感じがしないからだ。

 今回はスーパーホーネット始め、人気処が中団〜後方のタイプ。波乱があるとすれば、人気薄の逃げ〜先行馬。
 今まで書いたほとんどを否定しているかもしれないが、◎はマイネルレーニアとした。
 1ハロンの距離延長、近10年で逃げ馬の連対例なし、コンゴウリキシオーとの競り、内枠、など諸々の不安要素は逆にマークが甘くなる理由にも成り得る。
 過去には、エイジアンウインズ(Vマイル)やメイショウボーラー(フェブラリーS)など似たような不安要素(逃げ馬の距離延長)を克服してGT馬に上り詰めた馬もいる。
 前々走が7番人気、前走が5番人気の低評価。これは、外部の人間が考えている以上に馬が充実しているということ。成長は、時として、常識を打ち破る。

(表20)各レースの時計・ラップ比較と短評
レース名 コース
距離
前5F 個人的見解
天皇賞
(秋)
東京
2000m
58.3 一見すると時計・ラップが優秀にも思えるが、今年は馬場がかなり速かったし、9着キングストレイルまでが0.5差のダンゴレース。GTとしては、メンバー的にも高いとは思えない。過剰評価は禁物。
毎日王冠 東京
1800m
59.3 ペースが緩んで上がりが速かった。3・4着馬が人気薄でインを回った馬。イン有利の競馬で、この時外を回った5着カンパニーが次走好走した。
富士S 東京
1600m
57.9 1000m通過・勝ちタイム共に安田記念に同じ。安田記念と馬場差は1.0以上あったと思われ、やはり割引は必要。馬場はイン有利だった。
スワンS 京都
1400m
56.3 1000m通過・勝ちタイムと近10年で最速。前がなかなか止まらず、4角から平行移動したような形でゴール。外差し不発馬に注意。
スプリンターズS 中山
1200m
56.5 スプリントGTにしては前半緩んだ。後方の馬は出番なし。
安田記念 東京
1600m
57.9 馬場を考えると、勝ち馬の時計内容は優秀な部類。インを回った馬が上位3着までを独占。外が伸びなかった印象が強い。

 スーパーホーネットは前走毎日王冠でウオッカを差し切ったが、毎日王冠はイン有利な競馬に恵まれたことや1000m通過が59.3と緩んだことが気がかり。上がり33.3は優秀にも思えるが、57秒台〜58秒前半になった時と勝手が違ってくる。
 昨年マイルCS2着は、スワンSでスピード競馬を使った直後だから、スピード慣れして好位付けできた。京王杯SC1着→安田記念凡走も、スローペースの後の平均ペースだった。
 
 馬券は◎の単勝と◎-○のワイド、◎1着・○3着固定の3連単が面白い。
【馬連】B−C本線に、CからEOLIPへ



11月16日(日)

 京都11R・エリザベス女王杯。近10年は全て良馬場で行われ、前半のペースが速かった03年と06年を除くと、好走馬のほとんどが上がり33秒台を記録。(表17)
 近代競馬のトレンドである、前半から中盤まで緩んでの正味3〜4ハロンの上がりの競馬になりやすい。
 展開面やレース時点での馬場状態は現時点でどうなるかは分からないが、大半を占める33秒型のレースになること前提に話を進める。

(表17)エリザベス女王杯 過去10年の傾向
年度 馬場
頭数
レース
前5F
馬名 性齢 騎手 人気 タイム 前3F 後3F 四角
位置
07
13頭
60.6 5 7 ダイワスカーレット 牝3 安藤勝 1 2.11.9 36.2 34.1 1
7 12 フサイチパンドラ 牝4 ルメール 3 2.12.0 36.9 33.9 3
3 4 スイープトウショウ 牝6 池 添 2 2.12.2 37.1 33.9 5
06
15頭
57.4 8 15 フサイチパンドラ 牝3 福 永 7 2.11.6 37.4 34.8 4
4 8 スイープトウショウ 牝5 池 添 2 2.11.6 37.8 34.4 11
6 11 ディアデラノビア 牝4 岩 田 4 2.11.7 37.0 34.6 7
05
18頭
60.0 4 8 スイープトウショウ 牝4 池 添 2 2.12.5 37.7 33.2 10
1 1 オースミハルカ 牝5 川島信 5 2.12.6 35.1 34.8 1
2 3 アドマイヤグルーヴ 牝5 上 村 4 2.13.0 37.4 33.9 7
04
18頭
61.0 6 12 アドマイヤグルーヴ 牝4 武 豊 2 2.13.6 38.9 33.8 7
2 4 オースミハルカ 牝4 川島信 5 2.13.7 37.2 34.9 2
8 17 エルノヴァ 牝5 ペリエ 4 2.13.9 39.5 33.4 13
03
15頭
57.5 4 7 アドマイヤグルーヴ 牝3 武 豊 2 2.11.8 37.7 34.8 10
3 5 スティルインラブ 牝3 1 2.11.8 36.9 35.3 6
8 14 タイガーテイル 牝4 ジ レ 10 2.12.0 38.2 34.6 1
02
13頭
60.8 8 12 ファインモーション 牝3 武 豊 1 2.13.2 36.5 33.2 2
4 5 ダイヤモンドビコー 牝4 ペリエ 2 2.13.6 36.7 33.4 4
1 1 レディパステル 牝4 蛯 名 4 2.13.8 37.5 33.4 7
01
15頭
58.5 7 13 トゥザヴィクトリー 牝5 武 豊 4 2.11.2 37.3 33.9 10
2 2 ローズバド 牝3 横山典 2 2.11.2 37.7 33.4 13
4 7 ティコティコタック 牝4 武 幸 5 2.11.2 36.7 34.1 8
00
17頭
60.6 1 2 ファレノプシス 牝6 松 永 3 2.12.8 35.9 33.6 3
1 1 フサイチエアデール 牝5 横山典 1 2.12.9 35.7 33.9 2
7 14 エイダイクイン 牝6 二本柳 10 2.13.2 37.3 33.0 17
99
18頭
61.0 3 6 メジロドーベル 牝6 吉田豊 2 2.13.5 36.7 34.8 7
8 16 フサイチエアデール 牝4 福 永 7 2.13.6 36.8 34.7 11
1 2 エガオヲミセテ 牝5 蛯 名 5 2.13.7 36.2 35.2 4
98
14頭
62.0 1 1 メジロドーベル 牝5 吉田豊 2 2.12.8 37.3 33.5 3
8 14 ランフォザドリーム 牝5 河 内 5 2.13.0 36.7 34.0 2
3 3 エアグルーヴ 牝6 横山典 1 2.13.1 37.2 33.8 3
レース前5F 57秒台 58秒台 * * *
後3F 〜33.4 33.5〜 34.0〜 34.5〜 35.0〜

 今年の牝馬クラシックはエアパスカル、06年はアサヒライジングという先行馬が存在して、3冠全てで比較的速い流れで推移した。
 それに対し、07年はオークスではそこそこのペースで流れたものの、桜花賞、秋華賞では遅めに流れた。
 つまりは、08年、06年はミドル〜ハイペース型が07年はスローペース型がクラシックを席巻したということになる。
 秋華賞比較なら、07年のものがエリザベス女王杯の傾向に近い(表18)。上がり勝負決め撃ちなら、狙いはレベルが高かった4歳世代のウオッカ、ダイワスカーレットの次位グループとなる。

(表18)3〜5歳世代の秋華賞の比較
年度
現世代
勝ち馬 勝ち
タイム
レース
前5F
上位馬の上がり3F 短評
08
3歳世代
ブラックエンブレム 1.58.4 58.6 34.6 34.4 35.6 前2年より1秒は速い馬場
時計的評価は下がる
07
4歳世代
ダイワスカーレット 1.59.1 59.2 33.9 33.7 33.2 前後半の3Fが速く中盤が緩んだ
エ女王杯のラップ傾向に近い
06
5歳世代
カワカミプリンセス 1.58.2 58.4 34.4 34.7 34.6 緩みない流れとなり、
速い決着となった

 ◎ベッラレイアの逆転に期待した。昨年のローズS→秋華賞でダイワスカーレットと0.1差、0.5差と惜敗。ダイワスカーレットが得意な流れが遅くなり上がりの競馬でのもので、秋華賞は大外を回り上がり32.9で脚を余した印象。
 オークスでは結果早仕掛けの形となり涙を飲んだ。GT勝ちの悲願達成なら、ヴィクトリアよりエリザベスで、ここに賭ける気持ちは強いだろう。
 34秒の上がりが限界であるカワカミプリンセスをがっちりマーク。早めに抜け出すところを切れる脚で差し切る。そのことを念頭に、府中牝馬Sでは脚測り的な乗り方をした。
 直前の坂路で52秒台と時計も詰めてきた。この日の坂路が時計のかかる馬場状態だったことを考えれば、上々の時計。体調面に抜かりはない。
 レインダンスが穴。昨年の秋華賞で好位から速い上がりでウオッカを封じた競馬をここで出来れば、怖い存在。前走府中牝馬Sの内容はまだ本物ではなく、どこまで戻してくるか。
【馬連】L−N本線に、Lから@OEHCへ

 東京12R・3歳上1000万下。今年のユニコーンSは1400m通過が1.22.6だったが、これは同日の1600万特別ダ1400m戦の勝ち時計を0.1上回るハイラップ。基本的に前が残る馬場ながら、若干差し有利に働いたレースだった。
 逃げて7着に粘ったナンヨーヒルトップは1000万→1600万と勝ち上がったが、これに差の無い好位3番手から直線ではユビキタスに喰らいついていったのがアポロラムセス。最後は離されての1.5差6着だったが、中団から差して2着馬を確保したシルクビックタイム(その後古馬混合GV0.5差5着)とは0.4差。
 1000万をあっさり勝ち上がれる能力の裏付けがあり、古馬初対戦、休み明けでも。
【馬連】@−F本線に、FからMBKへ



11月15日(土)

 東京11R・京王杯2歳S。馬場改修後の近5年で、遅めに流れた05年を除くと好走馬の前半3Fは35秒台に集中。上がりも、良馬場→34秒台、やや重→35秒台に集中。(表15)
 今秋の東京開催の芝コースは、時計の速い決着が目立っている。テンから速いラップを刻んでも、上がりも速くまとめるケースが多く、時計的にはマイル戦で昨年よりも1秒程度速い馬場と分析する。
 上記のラップ傾向と馬場状態を考慮すると、勝ちタイムは1分21秒台前半のレコードを予想。前後半のラップは35秒前半→34.0秒前後が理想的。

(表15)京王杯2歳S 過去5年の傾向
年度 馬場
頭数
レース
ラップ
馬名 騎手 人気 タイム 前3F 後3F 四角
位置
07 やや重
15頭
35.0
35.5
8 14 アポロドルチェ 後藤浩 1 1.22.7 35.6 34.9 9
4 7 ドリームシグナル 小林淳 12 1.23.0 35.6 35.1 10
7 12 レッツゴーキリシマ 4 1.23.0 35.0 35.7 2
06 やや重
14頭
35.1
35.6
6 10 マイネルレーニア 松 岡 3 1.22.6 35.2 35.5 2
3 4 マイネルフォーグ 北村宏 6 1.22.6 35.4 35.3 4
2 2 アロマンシェス 勝 浦 11 1.22.7 36.0 34.9 6
05
10頭
35.9
34.9
4 4 デンシャミチ 柴田善 4 1.23.3 36.6 34.3 5
1 1 イースター 福 永 1 1.23.3 37.0 34.1 7
7 8 コイウタ 横山典 5 1.23.3 36.8 34.1 7
04
14頭
35.4
34.6
2 2 スキップジャック 勝 浦 9 1.22.1 35.9 34.0 10
5 8 キングストレイル ペリエ 3 1.22.3 35.6 34.6 3
1 1 セイウンニムカウ 横山典 4 1.22.5 35.4 34.9 2
03
10頭
35.1
34.7
4 4 コスモサンビーム 武 豊 1 1.21.8 35.7 34.4 4
3 3 アポインテッドデイ 柴田善 5 1.22.0 35.5 34.7 2
5 5 フサイチホクトセイ 田中勝 2 1.22.4 35.8 34.7 5
タイム 〜1.21.9 1.22.0〜 1.22.5〜 1.23.0〜 1.23.5〜 1.24.0〜 1.24.5〜
前後半3F 〜33.9 34.0〜 34.5〜 35.0〜 35.5〜 36.0〜 36.5〜

 ◎はトップオブピーコイ。主な理由は5つ。
@ファンタジーS予想時にも述べたが、前走デイリー杯の前半1000m通過が近10年で最速。1400通過が1.21.3、この時先頭から3馬身ほど後ろにいたこの馬は1分20秒前後で通過。これは、人気の一角になっているエイシンタイガーと比べて妙味がある。
AカンナSの時計内容が良く、ここなら上位争いできる実績がある。(表16)
B1200mでやっと届いた内容とハイペース1600mでバテた内容から、1ハロン距離短縮で大きく前進できる。
C時計がかかっていた11/12の栗東坂路で、追い切りのタイムを1秒以上短縮した。
D2走前に勝っている横山典騎手に乗り替わり。
 ちなみに、不安材料を2つだけ書くと、
E中央での2戦は、後半より前半の方が速い競馬で、前半35秒前半で抑えて34秒前後の上がりが使えるか。
F前走ハイペース先行バテ→中間好調教→関東遠征(輸送)による疲れ。
【馬連】E−L、G−L本線に、LからNIF@DHへ。

(表16)京王杯杯2歳S出走馬のタイム比較
レース名 馬場 コース 勝ち馬 タイム ラップ 評価 評価理由
くるみ賞 東京
1400
ストロングガルーダ 1.21.6 S35.2
-34.4
53 前日1000万1.21.6(S35.2-34.3)と同タイム
デイリー杯2S 京都
1600
シェーンヴァルト 1.33.3 M34.5
-35.4
52 翌日1600万1.32.5(M34.5-34.8)より0.8遅い
カンナS 中山
1200
トップオブピーコイ 1.09.1 H33.1
-36.0
51 同日1600万1.08.2(H33.2-35.0)より0.9遅い
いちょうS 東京
1600
ダノンカモン 1.35.0 S35.5
-34.8
51 同日富士S1.32.7(M34.6-34.8)より2.3遅い
翌日1000万下1.34.8(S36.0-34.3)より0.2遅い
サフラン賞 東京
1400
カツヨトワイニング 1.21.9 H33.9
-35.8
51 同日1600万1.21.2(S35.2-33.9)より0.7遅い
芙蓉S 中山
1600
ダイワプリベール 1.35.3 M35.1
-36.0
49 同日1000万1.34.7(S36.3-34.5)より0.6遅い
すずらん賞 札幌
1200
ルシュクル 1.11.4 H34.0
-37.4
49
ききょうS 阪神
1400
ショウナンカッサイ 1.23.2 S35.7
-35.1
48
2歳未勝利 阪神
1400
トップカミング 1.22.2 S35.5
-34.8
48
函館2歳S 函館
1200
フィフスペトル 1.10.7 H33.6
-37.1
48 同日500万下1.11.0(H34.2-36.8)より0.3速い
前日3歳未勝利1.10.4(H34.3-36.1)より0.3遅い
かえで賞 京都
1400
スズノハミルトン 1.21.9 M34.9
-35.2
48
クローバー賞 札幌
1500
モエレエキスパート 1.29.8 M35.8
-35.3
47
2歳未勝利 札幌
1500
ナンヨーアイドル 1.30.3 M35.4
-36.4
47
ダリア賞 新潟
1400
パドブレ 1.23.9 M35.7
-35.9
47
2歳未勝利 東京
1400
ロラパルーザ 1.22.9 M35.6
-35.3
45
*評価は、勝ちタイムとラップを古馬のレースと比較したもので、管理人の丼勘定(現時点の評価)
古馬1000万標準 = 54 、 古馬500万標準 = 50 、3歳未勝利標準 = 46 



11月9日(日)

 京都11R・ファンタジーS。例によって、近10年の傾向を。(表14)
 勝ち馬10頭のうち、後にGTを勝った馬は5頭。阪神JFへの登竜門であるとともに、先々までも期待できる出世レース。
 以前は好走馬の走破タイムは1分22秒台が標準的だったが、近3年は前半速めに流れた事に近年の馬場高速化も手伝って、1分21秒台前半で推移。好走馬の前半600m通過は35秒台、上がりは34.5〜35.4が多数。
 アディアフォーンの前走未勝利勝ちの1.21.3(35.2-34.7)は、正に近3年の好走馬にフィット。今年秋の東京・京都開催で速い時計の決着が目立った事を割り引いても、外せない良血馬。▲評価。
 ◎ワンカラットが狙いの一頭。評価すべきはデイリー杯2歳S。そのレースラップは
12.2 - 10.8 - 11.5 - 11.7 - 11.7 - 11.2 - 12.2 - 12.0
 1000m通過57.9は、近10年のデイリー杯でも最速の通過タイム。更に1400m通過1.21.3は、前述のアディアフォーンの勝ちタイムに同じ。この厳しい流れを好位付けして、レコードから0.5差6着に踏ん張った。
 特に、ラップが速くなった6ハロン目11.2のところで位置取りを少し上げ、直線では一旦3番手まで浮上。脚の使い所を誤った(!?)感じが否めず、最後はバテた。
 今回の1ハロン短縮は目論み通りので、デイリー杯で布石を打った形。まともなら、ここで勝ち負けできる勘定。
 前走時の大幅馬体増も好感が持て、中間はウッドチップコースで長めから意欲的に追われ、デビュー以来最高の時計。体調面での上積みも期待できそうだ。
 ○ナムラミーティアは、1200mのOP・重賞を差し脚を活かしての@A着。距離延長が魅力的。小柄な馬で、激走続きに一息入れたのも好感。中間の時計内容も良く、休み明けでこそ買いたいタイプ。
 新馬戦の勝ちっぷりが目を引いたワイドサファイヤツルマルハロー
 前者は陣営の期待の高さが伺えるコメントも出ているが、時計的な裏付けはまだない。新馬戦の800m通過は48.7で、今回46秒前半程度のラップになった時の対応力と時計短縮が課題。逆に言えば、ここで諸々の課題を克服して賞金を加算出来るようだと、阪神JFからクラシックへの扉が大きく開く。
 後者は芝替わりに加え、相手が強くなって新馬時のような楽な競馬をさせてもらえない点が気になるところ。
【馬連】@−E、@−D本線に、@からFJBHCIへ。

(表14)ファンタジーS 過去10年の傾向
年度 馬場
頭数
レース
前4F
馬名 騎手 人気 タイム 前3F 後3F 四角
位置
07
14頭
45.6 3 3 オディール 安藤勝 4 1.21.1 35.1 34.2 2
8 14 エイムアットビップ 福 永 1 1.21.3 34.4 35.7 1
5 8 エイシンパンサー 秋 山 2 1.21.4 35.7 34.2 6
06
14頭
46.0 7 12 アストンマーチャン 武 豊 3 1.20.3 35.4 33.6 3
6 9 イクスキューズ 藤 田 2 1.21.1 35.1 34.8 2
8 13 ハロースピード 吉田隼 1 1.21.3 36.1 33.8 9
05
15頭
46.4 2 2 アルーリングボイス 武 豊 1 1.21.4 35.9 34.1 10
3 4 ラッシュライフ 蛯 名 4 1.21.5 35.1 34.8 3
3 5 ニシノタカラヅカ 四 位 10 1.21.8 35.2 35.1 3
04
13頭
47.0 3 3 ラインクラフト 福 永 2 1.21.6 35.9 34.3 3
5 6 モンローブロンド 佐藤哲 4 1.22.3 35.9 34.9 4
4 4 リヴァプール 川島信 3 1.22.6 36.7 34.2 9
03
12頭
47.5 1 1 スイープトウショウ 角 田 2 1.22.6 36.8 34.0 9
2 2 ロイヤルセランガー 福 永 3 1.22.8 36.6 34.3 7
7 10 マルターズヒート 熊 沢 8 1.23.0 36.2 34.9 4
02
12頭
46.7 8 11 ピースオブワールド 福 永 1 1.22.2 36.1 34.5 2
6 8 シーイズトウショウ 池 添 5 1.22.4 36.4 34.4 5
6 7 トーホウアスカ 四 位 4 1.22.4 37.0 33.8 12
01
15頭
46.0 6 11 キタサンヒボタン 須 貝 1 1.22.6 35.2 35.4 2
1 2 ツルマルグラマー 武 豊 4 1.22.8 35.5 35.2 6
4 7 ブライアンズイブ 6 1.22.9 36.0 35.2 7
00
16頭
45.8 4 7 タシロスプリング 池 添 4 1.21.3 35.1 35.0 4
4 8 テンザンデザート 和 田 2 1.21.5 34.7 35.5 2
5 10 オイスターチケット 横山賀 6 1.21.7 34.3 35.9 1
99
16頭
46.7 1 2 テネシーガール 山田和 4 1.22.1 34.8 35.4 1
5 10 グロウリボン 松 田 13 1.22.6 35.0 35.7 2
4 7 エンゼルカロ 田中勝 3 1.22.8 35.5 35.4 10
98
12頭
45.9 5 5 プリモディーネ 福 永 6 1.21.7 35.5 34.8 9
2 2 ゴッドインチーフ 河 内 2 1.21.9 35.8 35.0 9
6 7 タヤスブルーム 松 永 3 1.22.1 34.4 36.2 1
レース前4F 〜45.4 45.5〜 46.0〜 46.5〜
タイム 〜1.20.9 1.21.0〜 1.21.5〜 1.22.0〜
馬名の赤字 後のGT馬 (計5頭)



11月2(日)

 東京11R・天皇賞(秋)。近5年の1000m通過は56.9〜62.4と年によって展開はまちまち。
 牝馬が3着以上に好走した例は4頭。いずれもが9番人気以下の人気薄で、前半のラップが緩み1分59秒台の若干時計を要した04年と05年。
 好走馬のラップを前半3F-中盤4F-後半3Fに分けると、ほぼ全馬が前半より中盤、中盤より後半が速くなっている。(表13)

(表13)天皇賞・秋の過去5年の傾向
馬場
頭数
前5F 馬名 性齢 騎手 タイム 人気 前3F 中4F 後3F
07 やや重
16頭
59.6 1 1 メイショウサムソン 牡4 武 豊 1.58.4 1 37.0 46.8 34.6
5 9 アグネスアーク 牡4 吉田隼 1.58.8 7 37.3 46.8 34.7
3 6 カンパニー 牡6 福 永 1.58.8 6 37.4 46.8 34.6
06
16頭
58.8 7 14 ダイワメジャー 牡5 安藤勝 1.58.8 4 36.0 47.6 35.2
5 10 スウィフトカレント 牡5 横山典 1.58.9 7 37.5 46.7 34.7
8 15 アドマイヤムーン 牡3 武 豊 1.59.0 2 37.8 47.0 34.2
05
18頭
62.4 1 1 ヘヴンリーロマンス 牝5 松 永 2.00.1 14 38.2 49.2 32.7
7 13 ゼンノロブロイ 牡5 横山典 2.00.1 1 38.0 49.4 32.7
6 12 ダンスインザムード 牝4 北村宏 2.00.1 13 37.6 49.2 33.3
04 やや重
17頭
60.1 7 13 ゼンノロブロイ 牡4 ペリエ 1.58.9 1 37.0 47.5 34.4
2 4 ダンスインザムード 牝3 ルメール 1.59.1 13 36.4 47.8 34.9
4 8 アドマイヤグルーヴ 牝4 武 豊 1.59.3 9 37.0 47.4 34.9
03
18頭
56.9 8 18 シンボリクリスエス 牡4 ペリエ 1.58.0 1 36.7 47.7 33.6
4 7 ツルマルボーイ 牡5 横山典 1.58.2 5 38.4 46.7 33.1
2 4 テンザンセイザ 牡5 藤 田 1.58.4 10 36.6 47.6 34.2

 毎日王冠が前半〜後半まで平均的に流れる傾向があることは述べたが、これとは違う傾向である。開幕週の芝1800mのスピード比べ毎日王冠から、1ハロン延長すること、馬場が程よく荒れてくること、道中のラップが緩むことから、毎日王冠組で穴を狙うなら差し届かなかった馬
 特に今年の毎日王冠は4着までが内枠で直線でも内を回っていた馬。人気がなかった3、4着馬の好走がそれを裏付けている。
 それまでマイル前後の距離を使われていたウオッカ。馬任せに逃げ、最後は差された。上積み云々は別として、距離が伸びてプラスに働くだろうかは疑問。

 ウオッカはダイワだけには負けたくない。ダイワはウオッカだけには負けたくない。特にウオッカは、得意の東京で相手が休み明け。ここで負けたら言い訳ができない。
 意識し合い仕掛けが早くなると、漁夫の利を得るのはディープスカイ。神戸新聞はブッラクシェルが近づいてから、磁石がついてるかのようにもう一度伸び。
 低調3歳でもこの馬は別格。相手が強くなっても、それを跳ね返す確変モードになっている。が、この馬は相手本線に留めた。

 ◎はエアシェイディ。前述の毎日王冠で差し届かなかった馬ではなく、この馬は安田記念で差し届かなかった馬。やはりイン有利だった安田記念。そこで大外を回り0.7差4着まで押し上げた内容なら、距離が伸びることでウオッカとの差は縮まる。
 こういったタイプは、何度やっても前残りやイン有利の競馬の壁にぶつかり4〜5着止まりになることが多いが、内枠発走からうまくインで脚を溜めて直線で爆発させる形なら面白い。
 直前に坂路で馬なりで49.9の好タイム。叩き台の前走を度外視し、得意の東京コースで好走を期待。
【馬連】A−B、B−G本線に、BからMFLKへ。

 京都10R・西陣S。初ダート、半年の休養明け、古馬初対戦で相手強化するペプチドルビー。栗東Bダートコースで乗り込まれており、追い切りは馬なりで77.1-62.3-11.8の好時計。ダート適性を疑う余地はなく、力を出せる体調面にある。相手関係だけ。
【馬連】A−I、@−Iを本線に、IからJLDOへ。



10月25日(土)

 東京9R・いちょうS。東京競馬場リニューアル後の近5年のレース傾向は、(表11)の通り。1000m通過が60.9〜62.1の範囲内で推移し、好走馬の上がりは33〜34秒台に集中。勝ちタイムは1分36秒前後。
 オープンにしては前半ゆっくりと流れるため、残り3〜4Fの決め手比べになりやすく、同じマイル戦でも流れが速くなる傾向がある先週のデイリー杯2歳Sとは異なっている。また、1600m以上の新馬戦にありがちな1000m通過が65秒前後の超スローペースの新馬勝ち馬は危険視したい。

(表11)いちょうSの過去5年
馬場
頭数
前5F 馬名 人気 騎手 タイム 前3F 後3F
07
10頭
61.5 8 9 アロマキャンドル 4 藤 田 1.36.2 36.5 34.2
8 10 スマイルジャック 1 田中勝 1.36.2 36.7 34.1
6 6 アポロドルチェ 3 後藤浩 1.36.3 36.8 34.0
06
9頭
60.9 3 3 マイネルシーガル 2 後藤浩 1.35.9 36.9 34.5
8 8 エイシンイチモンジ 3 武 豊 1.36.0 36.2 35.0
4 4 マイネシャリマー 4 柴田善 1.36.1 36.4 34.9
05
9頭
62.1 4 4 ジャリスコライト 1 北村宏 1.35.9 37.6 33.3
6 6 ニシノイツマデモ 2 後藤浩 1.36.3 37.8 33.7
8 8 セトウチアポロン 3 藤 田 1.36.7 37.3 34.4
04
8頭
61.1 7 7 ニシノドコマデモ 5 横山典 1.35.6 36.7 34.1
6 6 スムースバリトン 3 蛯 名 1.35.6 36.3 34.5
8 8 キングストレイル 1 岡部幸 1.35.6 36.5 34.3
03
7頭
61.7 3 3 メテオバースト 1 武 豊 1.35.8 37.6 33.9
1 1 ダイワカーメル 4 田中勝 1.36.1 37.6 34.0
4 4 タカオファースト 6 四 位 1.36.3 37.0 34.6

(表12)各レースのラップ(1000m通過順)
レース 勝ち馬 コース 馬場 タイム ラップ 前5F
2歳未勝利 ドリームヘリテージ 中山芝1600 1.34.7 H34.6-36.6 58.1
野路菊S ホッコータキオン 阪神芝1800 1.46.8 M34.9-35.3 59.3
2歳新馬 ブレイクランアウト 新潟芝1600 1.35.4 S35.6-34.4 61.0
2歳未勝利 セイクリッドバレー 新潟芝1600 1.35.2 S35.9-33.8 61.4
2歳未勝利 マイネルエルフ 函館芝1800 1.52.0 M36.2-37.2 61.9
2歳新馬 ブラストクロノス 中山芝1600 1.37.7 S37.0-35.3 62.4
コスモス賞 スズカワグナー 札幌芝1800 1.50.6 S36.8-36.0 62.4
2歳新馬 ダノンカモン 新潟芝1600 1.38.1 S37.2-33.8 64.3
2歳新馬 ケイアイライジン 中山芝1800 1.51.6 S38.4-34.6 64.8
2歳新馬 モンテアルベルト 新潟芝1600 1.39.8 S39.2-33.4 66.4


 ブレイクランアウトの新馬戦は1000m通過が61.0。この流れを上がり33.4で楽に差し切って1.35.4。時計や上がりの出やすい新潟コースであることを差し引いても、ここでゆうに勝ち負けできる数字。余力残しが伺える前走時の調整過程から今回は更に良化。かなり人気を集めることが予想されコーナーの本命馬としては相応しくないが、堅い中心馬として。
 代わりに相手を絞る。ブラストクロノスは、傾向にマッチしたレースで好走。新馬より調整過程が良く、芝のマイル〜中距離で馬券になる藤田騎手騎乗。
【馬連】C−D本線に、C−G、C−H押さえ



10月19日(日)

 京都11R・秋華賞。出走馬18頭それぞれに見所があり、差も少ないメンバー構成。昨年や一昨年の牝馬クラシックレベルが高かった事もあり、今年はやや小粒な印象が拭い去れない世代となった。GTやトライアル重賞が軒並み波乱となっているのは、傑出馬不在の混戦となっているからであろう。勝敗を分けるのは展開であったり、騎手の好騎乗であったり、馬の能力や適性以外の要素かもしれない。
 ◎はエアパスカルとした。うまくスローに落とし込んで逃げ切ったチューリップ賞後は、桜花賞→オークスと惨敗。いかにも「足りない」存在だが、注目すべきはローズSのこの馬の内容。この馬が逃げたが、そのラップは(表9)の通り。
 重馬場ながらスタートして2ハロン目と3ハロン目に速いラップが出現し、前半600m通過は34.4。4〜6ハロン目は幾分緩んだものの1200m通過は1.11.1。これを同日の古馬1000万特別・1200m戦(一つ前のレース)と比較すると、前半600mで0.4差、1200mで0.6差。しかも、このレースはローズSの重よりもワンランク上のやや重馬場だった。つまり、ローズSは古馬1000万のスプリント戦に近いラップ刻んだ後に、更に600mを走ったことになる。
 結果、先行馬が崩壊し差し・追い込みが台頭となったが、見せ場を十分に作り0.8差7着に残ったことは評価すべき内容。目立たないが、休養期間を挟んで内容が良化している。
 今回のレースは、有力馬が中団以下に待機し、先行争いをする馬は人気を背負わない立場の馬が多い構図。序列が決まってしまえば、前が競り合うメリットがない。逃げバテした馬の距離延長は御法度だが、今回1000通過が60秒そこそこの平均ペースに持ち込めば、面白い存在になり得る。
 相手本線はレッドアゲート。紫苑Sの勝ちタイムは、今年の中山芝2000mのベストタイム。1年で最も時計の出やすい時期とは言え、単純に中山金杯や皐月賞、弥生賞を1〜2秒上回るタイム。4コーナーは、安全策で外を回るトライアル的な乗り方だったが、ゴール前で鋭く肉薄した内容を評価。
 前回も追い切りのタイムが良かったが、今回はそれを上回るもの。初の遠征でも。
【馬連】E−M、M−P本線に、MからDJOILへ。

(表9)9/21阪神競馬 9R・10Rのラップ比較
レース名 コース 馬場 ラップ 前3F 前6F タイム
9R・仲秋特別
(1000万)
芝1200 やや重 12.1-10.7-11.2-11.6-12.2-12.7 34.0 1.10.5 1.10.5
10R・ローズS 芝1800 12.3-10.7-11.4-12.5-12.1-12.1-12.2-11.7-12.3 34.4 1.11.1 1.47.3

 東京11R・府中牝馬S。近5年の好走馬のラップ傾向は(表10)の通り。3着以内15頭の内10頭が上がり33.秒台。前半それなりに速く流れても、正味3〜4ハロンの上がりの競馬になるのが特徴。
 開幕週の毎日王冠と同じ東京芝1800の舞台だが、こちらがズピードの持続力が問われるのに対し、こちらは牝馬特有の切れ味がモノを言うレースになる。特にここ1〜2年は馬場の高速化が顕著で、アサヒライジングが作り出す速い流れを込み込みでも、レース上がりが速い競馬になる。ズバリ、33秒台〜34秒前半まででハイパフォーマンスを出したかが予想の切り口。
 断然の存在とも思えるカワカミプリンセスのウィークポイントが正にそれ。上がりがかかり持続力が問われる競馬に強いタイプで、好走時の上がりの最速は34.4。
 逆に、上がりが極端に速くなった昨年のヴィクトリアマイルで凡走した。今回のような舞台設定は歓迎できないタイプだ。
 ブルーメンブラットは上がりの速い決着に強いタイプ。確かに、1400m巧者で1800mに一抹の不安があるが、ヴィクトリアマイルは最後止まったように見えても、先着した2頭が強かったためで4着以下には差をつけた。1400mや1600mで前を捕まえ損ねている内容ならば、距離延長がプラスに働く。
 アサヒライジングは東京のスローペース自体問題ないタイプ。直線で目標とされ、しかも速い上がりを使えない為ゴール前で1〜2に交わされる事が多い。対抗の○が似合う。
【馬連】N−O、G−O本線に、OからLAIPJへ。

(表10)府中牝馬Sの近5年の傾向
馬場 馬名 年齢 騎手 タイム 人気 前3F 中3F 後3F
07 4 8 デアリングハート 牝5 藤 田 1.45.4 4 36.0 35.5 33.9
8 15 アサヒライジング 牝4 北村宏 1.45.7 1 35.7 35.5 34.5
1 1 アドマイヤキッス 牝4 岩 田 1.45.8 2 36.6 35.4 33.8
06 2 3 デアリングハート 牝4 後藤浩 1.47.5 2 36.3 37.3 33.9
8 16 サンレイジャスパー 牝4 中 舘 1.47.5 4 36.6 37.4 33.5
4 8 ディアデラノビア 牝4 北村宏 1.47.5 1 37.2 37.0 33.3
05 5 10 ヤマニンアラバスタ 牝4 江田照 1.46.7 1 37.3 36.2 33.2
5 9 マイネサマンサ 牝5 内田博 1.46.9 7 37.1 36.2 33.6
1 2 オースミハルカ 牝5 川島信 1.47.0 4 36.4 36.4 34.2
04 1 1 オースミハルカ 牝4 川島信 1.46.2 5 35.9 36.1 34.2
8 16 メイショウバトラー 牝4 武 幸 1.46.2 3 35.3 36.3 34.6
3 5 スティルインラブ 牝4 1.46.4 1 37.0 35.5 33.9
03 6 9 レディパステル 牝5 蛯 名 1.46.6 1 36.8 36.0 33.8
7 12 ローズバド 牝5 横山典 1.46.8 3 36.9 36.2 33.7
6 10 スマイルトゥモロー 牝4 柴田善 1.46.9 5 33.2 35.3 38.4



10月18日(土)

 京都11R・デイリー杯2歳S。最近10年でやや重だった06年を除くと、逃げ馬の1000m通過タイムは58.6〜61.0の範囲内。その内、08年、99年の2回を除く7回で58〜59秒台を記録している。
 今年もホッコータキオンの存在、1600より短い距離を逃げ〜先行で好走した馬が何頭かおり、スローペースは考えにくいところ。1000m通過59秒後半、1分34秒台後半の勝ちタイムを予想する。ならば、平均的にスピードを持続することが要求されるレースになる。
 トップオブピーコイは、カンナSで大外を回り豪快に差し切り勝ち。中山芝1200mでは、滅多に見られない芸当を披露した。流れが速くなる1200mのオープンをやっと差し切った内容に、距離延長や広いコースに替わる魅力がある。
 直前の栗東・坂路4F54.9も時計のかかる馬場状態を考えれば明らかに前走以上で、関西開催で更なる上積みも見込める。
 シェーンヴァルトの未勝利勝ちは札幌2歳Sと0.2差、流れも当レースの傾向に近いもの。
長めから追われた追い切りタイムも好感触。
 ホッコータキオンの前走レコード勝ちは光るが、同日古馬1600万(西宮S)とは0.8差でも、西宮Sは道中のラップが緩んだためで、同日の古馬500万とは1.6差という側面も(表8)。阪神芝1800mの2歳戦のサンプル数が少ないものだけに過大評価は禁物。
 アラシヲヨブオトコの前走は、1000m通過が64.6。上記の様な流れになった時の対応力と時計短縮が課題。
【馬連】B−E本線に、BからICDGKへ。

(表8)デイリー杯2歳S有力馬のタイム比較
レース
コース
馬場 勝ち馬 タイム 前3F
前5F
同日の古馬のレースとの比較
カンナS
中山芝120
トップオブピーコイ 1.09.1 33.1
56.3
1600万特別・1.08.2(33.2-35.0)と0.9差
9/6・未勝利
札幌芝1800
シェーンヴァルト 1.49.3 35.5
59.6
1000万特別・1.48.2(36.5-35.4)と1.1差
野路菊S
阪神芝1800
ホッコータキオン 1.46.8 34.9
59.3
1600万特別・1.46.0(35.3-34.3)と0.8差
500万下・1.45.2(34.4-35.1)と1.6差
9/14・新馬
阪神芝1800
アラシヲヨブオトコ 1.51.5 37.3
64.6
1000万特別・1.45.6(34.9-34.6)と5.9差
*前3F・前5Fはレースラップ



10月12日(日)

 東京11R・毎日王冠。中山で行われた02年、やや重だった03〜05年を除く過去10年6回分のレースラップと3着以内18頭の上がりを調べると、下の(表6)の通り。
 開幕週の馬場で行われることもあって、1000m通過が57.5〜59.6のミドルハイ〜ミドルペースで推移。レース上がりは34.6〜35.3、3着以内18頭の上がりは34.0〜35.2の範囲内で安定。意外にも33秒台の切れる脚を使った馬はいない。問われるのは上がりの速い脚ではなく、スピードの持続力。1800mよりは少し短いマイル適性になる。
 今年は確固たる逃げ馬不在で例年にないスローになる可能性もあるが、一応は傾向を踏まえた予想をする。
 さらに、前半1000m通過が59.0以内かつレース上がりが34.5〜35.5の範囲にある(つまり、毎日王冠の傾向と流れが似ている)レースを調べたのが(表7)。
 ウオッカの安田記念のラップが、実は最も理想的。ウオッカがこのラップを刻み、残り1Fを開幕週の馬場による慣性で走ることが出来れば、楽に勝てる勘定。ただし、人馬共に人気の方が先行しやすいタイプであり、対抗評価に留めておくのが個人的な馬券の定石。
 ◎はリキッドノーツ。この馬が好走した東京新聞杯は毎日王冠の傾向に合致。この日好タイムを出した馬がその後今ひとつなところを見ると、走破タイム1.32.8は鵜呑みに出来ないが、東京マイルの舞台でカンパニーを末脚で圧倒した。この時の上がり33.4は毎日王冠の傾向に反するものだが、中団から差す形で伸びるようなら面白い。
 東京新聞杯出走時の追い切りが美浦Pコースで行われ5F64.2と当時好印象を受けたが、今回は6F77.2-62.6、5F63.0と2週連続好タイムをマーク。休養を挟んで馬が良くなっている可能性まであり、休み明けから狙ってみたい。
【馬連】B−I、F−I本線に、IからAHOCへ。

(表6)毎日王冠の傾向
年度 馬場 前5F 馬名 騎手 タイム 前3F 中3F 後3F
07 57.5 5 7 チョウサン 松 岡 1.44.2 35.7 34.5 34.0
5 8 アグネスアーク 吉田隼 1.44.4 35.6 34.7 34.1
1 1 ダイワメジャー 安藤勝 1.44.5 35.0 34.7 34.8
06 58.8 8 16 ダイワメジャー 安藤勝 1.45.5 34.9 36.1 34.5
5 10 ダンスインザムード 北村宏 1.45.5 35.5 35.6 34.4
7 13 ローエングリン 田中勝 1.45.7 35.7 35.6 34.4
01 58.3 8 12 エイシンプレストン 福 永 1.45.3 35.7 34.6 35.0
2 2 ロサード 横山典 1.45.4 36.3 34.5 34.6
8 11 ダイワテキサス 柴田善 1.45.4 35.9 34.7 34.8
00 59.6 6 6 トゥナンテ 1.46.1 37.7 34.4 34.0
5 5 アドマイヤカイザー 後藤浩 1.46.1 36.3 35.6 34.2
7 9 エイシンキャメロン 蛯 名 1.46.2 35.6 35.9 34.7
99 59.0 7 8 グラスワンダー 的 場 1.45.8 36.1 35.0 34.7
8 10 メイショウオウドウ 飯 田 1.45.8 36.3 35.1 34.4
5 5 アンブラスモア 須 貝 1.45.9 35.6 35.1 35.2
98 57.7 2 2 サイレンススズカ 武 豊 1.44.9 34.6 35.2 35.1
4 4 エルコンドルパサー 蛯 名 1.45.3 35.1 35.2 35.0
7 7 サンライズフラッグ 安 田 1.46.2 36.3 34.7 35.2
▲レースラップは57.5〜59.6、好走馬の上がりは34.0〜35.2

(表7)毎日王冠のレースラップ傾向に近いレース
レース名 コース 前3F 前5F 後3F レースラップ
安田記念 東京1600 34.6 57.9 34.8 12.1-11.1-11.4-11.6-11.7-11.4-11.4-12.0
07マイルCS 京都1600 34.4 58.0 34.7 12.6-10.6-11.2-12.0-11.6-11.5-11.3-11.9
マイラーズC 阪神1600 35.5 58.8 34.8 12.8-11.3-11.4-11.7-11.6-11.2-11.2-12.4
東京新聞杯 東京1600 35.0 57.7 35.1 12.4-11.0-11.6-11.5-11.2-11.5-11.7-11.9
京都金杯 京都1600 35.3 59.0 34.6 12.5-11.4-11.4-12.3-11.4-11.3-11.2-12.1
07毎日王冠 東京1800 34.4 57.5 34.8 12.9-10.6-10.9-11.5-11.6-11.9-11.4-11.6-11.8
エプソムC 東京1800 35.2 58.9 35.3 12.8-10.8-11.6-11.9-11.8-11.7-11.1-11.6-12.6
07中日新聞杯 中京2000 33.5 58.5 35.1 12.2-10.3-11.0-12.4-12.6-12.7-12.2-11.9-11.8-11.4
▲前半5F59.0以内で、上がりが34.5〜35.5の範囲内の重賞


 京都11R・京都大賞典。毎年堅い決着のイメージのある重賞。単純に実績や能力順なら、E@<BC<HDIあたり。
 近10年のレースラップを調べると、下の(表8)の通り。秋の開幕週の馬場でGTを見据えた馬が脚測り的な乗り方になるため、前半から中盤までは比較的ゆっくりと流れ、下り坂からの上がり4Fの競馬になりやすい。好走馬の上がりは、32秒台〜34秒台前半に集中。
 ◎はポップロックとした。昨年のジャパンCはスローペースで実質3Fの競馬になり、上がり33.9の脚でクビ差2着に好走した。本質は上がりのかかる競馬の方が良いタイプだが、上がりの速い競馬にも対応できる。休み明けになるが入念に乗り込まれて、先週にまずまずのタイムをマーク。ライバルより好仕上がりと見る。
 アルナスラインは今年の天皇賞・春〜宝塚記念で、「低調」のレッテルを貼られた4歳牡馬。確かに入念には乗られているが、人気になるに程に好調教とは感じなかった。それならば、アドマイヤジュピタの地力を上に取ってこちらを本線に。
 メイショウカチドキは、全6勝中2000mの未勝利勝ちを除く5勝が2300m以上の長距離型。4年前にはなるが、該当の京都2400mで当時本格化の兆しを見せていたアイポッパーに勝っている。
 前走の朝日チャレンジCのレースラップは
12.6-11.4-12.0-12.0-11.8-12.0-11.7-11.8-11.2-12.0
 2ハロン目からビッシリと12.0以下のラップが並び、終始後方のまま流れに乗れなかった感じ。基本前残りもあって1.3差8着に敗れたが、京都2400mに替われば8ハロン目まで甘いラップが続く分流れに乗り易い。全出走馬中、コース替わりが一番プラスに働くのはこの馬。
【馬連】@−E本線に、@からACBへ。

(表8)京都大賞典のレースラップ
年度 馬場 レースラップ 前4F 中4F 後4F
07 13.1-11.5-11.7-12.6-12.5-12.4-12.7-12.7-11.6-11.4-11.1-11.5 48.9 50.3 45.6
06 13.0-11.8-11.8-13.7-13.8-13.7-14.0-13.9-12.5-10.9-11.1-11.3 50.3 55.4 45.8
05 12.9-11.8-12.4-12.6-12.6-12.3-12.4-12.4-11.8-11.6-10.8-11.8 49.7 49.7 46.0
04 12.9-11.4-11.5-12.6-12.7-12.8-12.8-12.6-11.6-11.5-11.4-11.4 48.4 50.9 45.9
03 12.8-12.2-12.3-13.1-13.1-12.8-12.5-12.1-11.7-11.0-11.4-11.6 50.4 50.5 45.7
02 12.6-11.3-11.4-12.1-12.8-12.8-12.7-12.1-11.5-11.4-11.0-11.9 47.4 50.4 45.8
01 13.1-12.0-12.0-13.0-12.7-12.5-12.3-12.1-11.2-11.3-11.2-11.6 50.1 49.6 45.3
00 13.3-12.2-12.2-12.4-12.9-12.7-11.8-11.9-11.9-11.7-11.7-11.3 50.1 49.3 46.6
99 13.1-12.0-11.7-12.8-12.6-12.2-12.1-12.1-11.2-11.5-11.2-11.8 49.6 49.0 45.7
98 13.4-11.0-11.2-12.0-12.2-12.3-13.0-13.5-12.2-12.2-11.1-11.5 47.6 51.0 47.0
▲後半4ハロンのラップが極端に速くなる。



10月11日(土)

 東京11R・ペルセウスS。'06年以降の東京ダ1400mのOP・重賞で良〜やや重で行われたのは計7鞍(下表5)。勝ちタイムは1.22.3〜1.23.7、3着以内21頭の前半3ハロンは33.9〜36.1の範囲内。
 スタートから速いラップが並び、最後はバテ比べの競馬になりやすい舞台設定だけに、テンのスピードの重要性が増してくる。雨が降り馬場が渋り時計が速くなれば、更にこのことが重要となってくる。「ダ1400以上で、前半34〜35秒台で好走している」が検索条件。
 ユビキタスの前走は今回より1F長いダ1600m戦で前半3Fが34.8、そして1400mを1.22.6で通過している。幾分速い馬場だったのは確かだが、この通過タイムは古馬OPダ1400mでも水準をクリア。しかも、残り1Fもバテることなく後続に7馬身差をつけての圧勝だった。
 休み明けになるが、入念に乗り込まれており先週、今週と坂路で好タイム。1F短縮のこの舞台なら固い中心馬と見る。
 栗東Bダートで大幅に自己ベストを更新したダンディズム。全5勝中4勝のダ1400mに替わり妙味あり。
【馬連】G−L、L−O、H−Lの3点

(表5)'06年以降の東京ダ1400m・良〜やや重のOP・重賞 
レース 馬場 馬名 騎手 タイム 4角 前半 後半 人気
07欅S 6 12 トウショウギア 田中勝 1.22.3 1 34.5 36.4 2
4 8 トロピカルライト 木 幡 1.23.0 2 34.5 37.1 8
1 1 オフィサー 横山典 1.23.0 5 35.3 36.0 4
07ペルセウスS 5 9 トーセンブライト 藤 田 1.22.4 6 35.4 35.6 7
7 13 ブラックバースピン 田中勝 1.22.6 8 35.2 35.6 4
6 11 ゼンノストライカー 菊沢徳 1.22.6 9 35.7 35.4 10
07霜月S 1 1 アドマイヤスバル 村 田 1.22.8 3 35.2 35.6 2
7 13 トウショウギア 田中勝 1.22.8 6 36.0 35.1 4
5 9 クィーンオブキネマ 北村宏 1.23.1 5 35.6 35.7 10
06欅S 6 12 トウショウギア 吉田豊 1.22.9 1 33.9 37.8 2
7 14 シルヴァーゼット 小 野 1.22.9 2 34.7 36.5 8
7 13 サクラビジェイ 石橋守 1.23.0 4 35.2 36.2 10
06霜月S 5 9 ボードスウィーパー 石橋脩 1.22.9 9 35.6 35.5 11
6 12 ミリオンベル 太 宰 1.23.4 7 35.4 36.2 7
2 3 スリージェム 後藤浩 1.23.4 1 34.6 36.9 8
07根岸S 5 10 ビッググラス 村 田 1.23.5 8 35.7 36.1 11
6 12 シーキングザベスト 福 永 1.23.7 4 35.1 36.8 1
7 14 ニホンピロサート 勝 浦 1.23.7 12 36.1 35.9 12
06根岸S 4 7 リミットレスビッド 内田博 1.23.7 6 35.1 36.4 6
6 12 タイキエニグマ 柴田善 1.24.0 12 35.9 36.2 3
2 3 トウショウギア 田中勝 1.24.0 4 34.9 37.0 4



9月14日(日)

 中山11R・京成杯AH。今週から秋の中山競馬が開幕したが、初日の土曜日は障害競走を除く11レース全てで逃げ馬が連対し、500万芝マイルでは1.32.5のタイムで決着した。開幕週らしく高速馬場での前残りが目立ったが、この傾向が日曜日も引き継がれるかは注視したいところ。過去にも、土曜日でこういった極端な傾向が見られた後、日曜日に違った傾向に変わる事はしばしば見受けられた。
 さて、該当レースのラップ傾向を調べると、下の(表3)の通り。2ハロン目〜4ハロン目まで11秒台前半のラップが並び、上がり3ハロンはやや落ちるという傾向。近3年に限れば、1200m通過が1分9秒前後の通過の厳しい流れとなっている。高速馬場で行われることで前半から絞まった展開になりやすく、上がり3ハロンはバテ比べの競馬になっている。問われる適性は、マイルより短い距離にシフトするスピードの持続力。各馬のスプリント適性を念頭に予想を組み立てる。
 全5勝中3勝が中山コース、不良馬場ながらスプリンターズS3着もあるアイルラヴァゲイン。スプリント適性に加え、中山巧者でもある。
 それでいて、東京芝1400mの京王杯SCで0.4差4着、スズカフェニックス(3着)と0.1差は、かなり評価できる。ちなみに、京王杯のレースラップは下の(表4)の通り。2ハロン目から5ハロン目までに11秒台前半のラップが続く厳しい流れとなった事も好走要因と分析する。
 休み明けだった前走から中1週だが、中間は坂路で49.8の好タイム。中山芝1200の準オープン&オーシャンSを勝った絶好調時のものに戻ってきた。中山巧者であるのなら、この開催で勝負を掛ける立場にある。
【馬連】K−O、E−K本線に、KからGDNIへ。

(表3)京成杯AHの過去5年のレースラップ
馬場 勝ちタイム レースラップ 1200m通過
07 1.32.6 12.7-10.9-11.5-11.2-11.5-11.5-11.6-11.7 1.09.3
06 1.32.0 12.4-11.1-10.8-11.0-11.4-11.8-11.6-11.9 1.08.5
05 稍重 1.33.3 12.1-11.2-11.1-11.3-11.5-11.7-11.5-12.9 1.08.9
04 1.32.8 12.9-11.2-11.6-11.5-11.6-11.6-11.0-11.4 1.10.4
03 1.33.9 12.3-11.3-11.6-11.8-11.9-11.8-11.2-12.0 1.10.7

(表4)京王杯SCレースラップ
12.4-11.2-11.1-11.5-11.2-11.9-11.5



9月13日(土)

 札幌11R・エルムS。近5年のレースラップ傾向を調べると、前半やや速め→中盤やや消極的→上がりが速くなる傾向がある。(表1)
 小回りながら、好走馬の上がりは36秒台前半までに集中。また4コーナーで4番手以内の馬が多数を占めるが、中盤緩むため差し〜追い込みタイプでもここまでに位置取りを上げることができる。
 ドラゴンファイヤーが好走したアンタレスSは京都1800で行われ、札幌ダ1700とコース形態が異なるが、ラップ傾向がエルムSの近年のものに似ている(表2)。
 間隔は開いたが鉄砲実績がある馬。函館ダート・ウッドで入念に乗り込まれており、1週前に好時計を出して臨戦態勢が整ったと判断。
 穴はエアアドニス。同コースで行われたしらかばSも中盤緩んで上がりが速かった。相手強化されるが、中間しっかり時計を出し上積みがあるようなら。
【馬連】A−G、D−G本線に、Gから@IKFへ。

(表1)近5年のエルムS
馬場 勝ち時計 レースラップ 上位馬の上がり 4角位置
前半 中盤 上がり 1着 2着 3着 1着 2着 3着
07 稍重 1.43.3 36.6 37.7 35.2 34.5 35.6 35.4 3 1 5
06 1.43.0 35.8 37.1 36.6 36.3 36.1 36.0 2 3 6
05 1.44.9 36.0 37.1 37.9 37.3 37.7 37.6 4 1 2
04 1.43.2 35.7 37.3 36.4 36.4 36.3 36.2 1 4 7
03 1.43.8 36.7 36.5 36.8 36.4 38.1 38.6 2 2 1
*中盤は残り1200m〜600mのラップ

(表2)中盤37秒台で&上がりが35〜36秒台のレースで好走した馬
馬名 レース 着順 上がり 馬場 距離 レースラップ
前半 中盤 上がり
ドラゴンファイヤー アンタレスS 0.2差2着 36.0 1800 36.8 37.3 36.4
アドマイヤスバル オアシスS 1着 35.3 1600 34.8 24.8 35.5
エアアドニス しらかばS 0.0差2着 35.9 1700 36.1 37.9 36.2
メイショウトウコン 07エルムS 1着 34.5 稍重 1700 36.6 37.7 35.2



9月7日(日)

 新潟11R・新潟2歳S。新潟芝外回り1600mにリニューアルして7年目となり、暮れの朝日杯FSや阪神JFにも直結するレースになりつつある。今年も各地の新馬や未勝利で強い勝ち方をした面々が揃い、面白い組み合わせとなった。
 過去の前半のペース傾向はまちまちで、スローなら上がり33秒台の決め手比べ、ミドル〜ハイなら34〜35秒台の我慢比べとなる。例年より1200や1400をスピードで逃げ切った馬が少なく、今年は前者を予想する。1000m通過で言えば、60.5〜62.0の範囲内。
 過去6年の傾向から、以下の項目を重点に予想してみた(相手関係や勝ちタイムは軽視)。
@新潟外回り1600m、1800mデビュー組 … 同じ外回りで行われ素質馬が揃い易く、メンバーレベルが高い。
Aしかも新潟3〜5週目デビュー組 … 開催前半は馬場状態が違う&ここで勝つと間隔が開く。ここで負けても、次の未勝利戦を使える保険がかかっている。
B勝ち時計に関わらず上がり33秒台 … 外回りの新馬は超スローが当たり前で、時計面に反映されない。
C新馬時より調教内容が良くなっている … 新馬戦を叩き台に、ここを青写真。
 ゴールドスパークルを◎とした。5週目の新馬1800m戦(@A)では、後方待機策から直線で再三前が詰まり追い出すタイミングが遅れていたが、馬群を捌いてからは末脚が爆発。脚を余していたようにすら感じた。
 1000m通過が63.4と遅く勝ちタイムは他と見劣りするが、やや重馬場で上がりは33.9(B)は秀逸なもの。
 420キロの小柄な馬体ながら、他馬にも負けず一生懸命走る様子は父ステイゴールドに似ており、それでも緩んだ馬場や馬群をものともせず新馬勝ちした内容は、最終週の新潟2歳Sで混戦になって活きてくると感じた。
 上記Cを満たしていないが、小柄なだけに新馬で仕上がっていたと思われ更に強い調教はいらないだろう。先週のアルコセニョーラしかり、とにかくこの産駒(ステイG)は上積みはないだろうと感じても、思った以上に走ることが多く感じられ、この項目には目をつぶりたい。
【馬連】G−H本線に、HからEIMNBへ。

▼ゴールドスパークル新馬戦単勝馬券(コピー)




8月3日(日)

 小倉10R・小倉記念。小倉コースに限れば@CD着。負けた2回が小倉記念の0.4差と小倉大賞典の0.3差のニルヴァーナ
 デビュー以来、栗東・DW主体に調教を積んでいるが、先週の追い切りで78.9-62.5-49.3-37.0-12.2(一杯)をマーク。これは、過去最高だった小倉記念直前の79.4-64.4-50.4-37.2-12.2(一杯)を上回る好時計。得意コース目標に間隔を開けて立て直された感があり、休み明けでも能力全開と見たい。
【馬連】A−I、A−J本線に、AからDCB@Fへ。

 新潟9R・三国特別クリストフォルスは、3月未勝利戦で単騎逃げで9馬身差の圧勝した後、昇級戦では先手を取り切れず13着に大敗している。単騎スンナリならのタイプだが、今回は先手を取れそうな組み合わせ。
 直前の栗東・坂路52.1-38.0-12.9は、休養前のものと比べ物にならないタイム。クラス実績はないが、大幅パワーアップを見込んで狙ってみたい。
【馬連】C−J、H−J本線に、Jから@DAKNへ。

 小倉11R・若戸特別レミーエンジェルの前走の馬柱を見ると、11番手→9番手→5番手→5番手(外)で最終着順・着差が1.6差10着。ここからこの馬のレースぶりを推測すると(レースは見てない)、「道中で外を回りながら位置取りを上げ、4コーナーで好位の外。そこから伸び切れなかった。」それまでスプリント戦を使われていた影響で、道中掛かり気味になり末脚を欠いた(?)のかもしれない。今回は1800を使った効果があり、仕掛けをギリギリまで我慢。
 中1週ながら、直前は小倉・ダートで長めから意欲的に追われ69.6-53.7-11.6とこの馬にしては好時計。
【馬連】F−M本線に、Mから@BCDLへ。



8月2日(土)

 新潟9R・村上特別ゴールドストレインは近走大敗が続いているが、昨年夏の新潟で新馬勝ちした後、新潟2歳Sで3着と好走。追い切りは美浦・坂路で行われており、馬なりで49.9-12.3の快時計。実績のある夏の新潟外回りコースに替わり、勝負気配あり。
【馬連】C−F、F−M本線に、FからJQ@IAへ。

 新潟11R・新潟日報賞ブリトマルティスの連対時の馬体重は440キロまでであるように、前走の450キロはやや重め残り。それでいて勝ち馬ダイシングロウと1.0差、2着グロリアスウィークと0.4差なら悲観視することはなく(2頭とも小倉記念で有力候補)、今回は全4勝中3勝の左回りに替わる。
 中1週ながら小倉→栗東→新潟と輸送をこなし、栗東・坂路では意欲的に一杯に追われて、タイムも上々。シェイプアップ効果が見込め、馬体減を前提に。
【馬連】K−M、A−K本線に、KからFOEG@へ。

 函館9R・漁火Sぺディクラリスは6ヶ月休養明けながら入念に乗られ、1週前に美浦・坂路では49.5の好時計。鉄砲実績はないが、いきなりから狙ってみたい。TCK女王杯0.4差3着ならここで通用の余地。
【馬連】@−E本線にEからGFIAへ。

 小倉12R・3歳上500万下ナンゴクプラネットは栗東・DWで81.0-65.7-12.3。長めから追われて5Fのタイムは自己ベスト。小倉コースとの相性も良く、ここは降級戦。
【馬連】B−D、D−M本線に、DからQN@FGへ。



7月27日(日)

 函館9R・函館記念センカクは未勝利勝ちこそ1400mだったが、全4勝中3勝が2000m戦。オープンでは厳しい闘いが続いているが、2000mに限ればFB消HAD着、着差は0.7、0.6、消、0.6、0.0、0.6(消…出走取消)。しかも、人気はJG消LHGと、人気の割には善戦が目立つ。追い込み一手の脚質だが、展開の助け次第では馬券圏内に。
 1週前の美浦・南Wコースで5F64.1。稽古目立たぬ馬が近走にない好タイム。
【馬連】A−L、J−L本線に、LからFBI@へ。

 小倉10R・北九州短距離S。土曜日の西日本スポーツ杯(1000万特別)はコウユーキズナが1.07.7のタイムで差し切り勝ち。速い時計が出やすい馬場で、差しも決まる馬場状態。狙いは1分7秒台で好走している馬。
 コスモベルは、前々走1.07.7で1000万を勝ち高速決着に対応した。前走は3〜4コーナーで外々を回り勝負処で脚を使っていたが、それでも0.1差4着とこのクラスにも目途を立てた。
【馬連】M−P、L−P本線に、PからIE@Qへ。

 新潟11R・関越Sサイレントディールの追い切りは、栗東・DWコースでの6F79.8-5F64.0。この馬としては、近走にない好タイム。ダ1700の持ち時計1.42.6はメンバー中1位。脚抜きが良く速い時計の出やすい今の新潟ダートにも適性がありそうで、前進を期待。
 シルククルセイダーは休み明けDE着も、馬体重は524キロと528キロ。好走範囲は506キロまでで、太め残りが敗因だったか。調整過程良く、前走程度の馬体重なら。
【馬連】D−H、E−H本線に、HからACI@へ。



7月20日(日)

 新潟11R・アイビスサマーダッシュ。函館スプリントSは、勝ったキンシャサノキセキは別格として、インを回った順にゴールに入線した。確かに前半の通過が32.8の先行馬に厳しい競馬だったが、それ以上に内外の差も大きい印象を受けた。
 シンボリグランは、4コーナー外で接触。致命的な不利ではないが、仕掛けがワンテンポ遅れた。外が伸びない馬場で0.7差7着まで盛り返した内容に復調気配を感じ、次はどこに使おうと狙ってみる価値ありと思った。
 中間はブリンカー着用で、美浦・南Wで64.2-12.1の自己ベストをマーク。中1週でもしっかりと調教できたように、体調UP&前走不完全燃焼と見たい。直線1000mコースの適性が未知数でも。
 エイムアットビップのファンタジーSは楽な手応えで1000m通過が56.9。これは前週に行われたスワンSで逃げたアストンマーチャンの56.8と遜色ない。2歳時のものだけに価値は高く、卓越したスピードの持ち主が待望の路線変更。スタート1ハロンの加速力がモノを言う1000m戦だけに、斤量51キロのアドバンテージは大きい。
【馬連】D−F、B−D本線に、DからQJPI@へ。



7月19日(土)

 新潟10R・五頭連峰特別。5/17京都の葵S(3歳OP・芝1400)の勝ち時計は1.21.7(35.1-35.1)だった。これは、同日の洛陽S(古馬1600万下・芝1400)の同1.21.7(35.3-34.6)と同じ勝ちタイム。上がりの速い後者の方が優れているにしても、前者の時計は古馬1000万級はある。
 その葵Sは若干イン有利の競馬に思えたが、大外を回り追い込んで8着だったレオマイスターが先日ラジオNIKKEI賞を人気薄で勝ち、その思いを強くした。この組で外を回り、そこそこの位置に来た馬には、やはり注意が必要。
 葵Sで終始外めを回って0.1差5着だったフェイムロバリー。脚質的に1800mが苦になるタイプではなく、むしろ距離延長による穴妙味がある。
【馬連】A−O、O−Q本線に、OからJBNCへ。



7月12日(土)

 福島10R・テレビユー福島賞。平坦芝1200mに限れば、A@EG着。掲示板を外した2回がクールシャローンと斤量+1キロで0.3差の京洛SE着と(今回−4キロ)、休み明けで外差しが台頭していた飛騨SG着なら、酌量の余地があるチャームダイヤ。前走の直線坂芝1400から平坦1200に替わり一変を期待。
 1000万で連対した2回の時計が遅く(1.08.8と1.08.9)、時計のかかる馬場に対応。今の福島は外も荒れてきており、インをピッタリと回って馬場適性を生かす。
【馬連】A−L、A−F本線に、AからMKJHNへ。



7月6日(日)

 函館11R・函館スプリントSリキアイタイカンの再度◎。繰り返しになるが、今年に入っての5戦の着差が0.4、0.4、0.2、0.7、0.6差と惜敗続き。前々走はハイペースに巻き込まれ、前走は逆にスローペースで控えすぎが裏目に。まともに追えなかった。
 良馬場で決着タイムが1分8秒台になりそうな函館の芝は歓迎材料。今回は逃げが光るウエスタンビーナスに、ゴスホークケンタイセイアトムあたりも速く、人気馬は前々のタイプが多い。後方の馬に流れが向きそうな面々で、腹の据えた乗り方に期待。
【馬連】B−K、K−M本線に、KからEFLNへ。

 阪神10R・米子S。京都牝馬Sは馬場の内側が悪く外差しが利いたレースだったが、インから食い下がって0.8差だったショウナンアクト。今回人気の一角パーフェクトジョイにも先着しているのだから、芝でもやれそうだ。
 フレンチデピュティ×SSは底力のある配合で、相手が強くなってより能力を発揮する事が多い。手薄なオープンでハンデも有利。
【馬連】D−E本線に、EからA@Hへ。

 阪神12R・3歳上500万下。降級で武豊Jへ乗り代わり、人気になる要素が多いマルサンテクニカル。1000万での成績が今ひとつで、意外と人気になっていない。乗り難しいタイプだけに大敗が多いが、まともに走れば前々走のように1000万で3着する力を秘める。乗り代わりで、その辺が改善されれば。
【馬連】D−M、D−K本線に、DからF@BEFへ。



6月28日(土)

 福島11R・安達太良S。5/10の高瀬川S(京都ダ1400)は、前半が34.9-46.7-58.7で流れ、このクラスにしては緩ペースで、前の馬に有利に働いた。このレースで4コーナー10番手からクビ差2着まで押し上げたセレスケイ。近走は東京ダ1600m戦で好位から粘りこんでの好走が集中していただけに、異なるコースで控える競馬で結果を出したことは価値がある。
 1000万を卒業するのにかなり時間を要したが、昇級戦ではいきなりの2着と急上昇中。1400mの差し→小回り1700mの好位付けが見込め、コースにも対応。
【馬連】A−D、D−H本線に、DからJCBGへ。

 阪神10R・安芸Sイリューシブネスは揉まれ弱さがあり、好走と凡走の差の激しいタイプの馬。阪神ダ1200mは1000万圧勝の舞台で、大外枠はプラスに働くだろう。栗東Bコース(ダート)で追い切られ、75.8-61.8-11.9の好タイムをマーク。
【馬連】K−O、D−O本線にOからLBNJへ。



6月15日(日)

 中京11R・CBC賞。今年の中京芝コースは、1回開催、2回開催、共に使い込まれても速い時計の決着が目立った。土曜日の1000万特別で1.08.4、500万条件で1.08.7で決着しており、諸々を考えると、今年は1.08.0前後の勝ち時計になりそう。速い馬場ながら、外差しがよく決まる傾向があり、この事も一応は頭に入れておきたい。

 谷川岳S(新潟芝1400)は超ハイペースとなり、開幕週の馬場のながら差し〜追い込みが上位に台頭した。このレースで2番手から直線抜け出し、一旦先頭に立ったリキアイタイカン。1200mを1.08.0で先頭で通過しており(しかも斤量57キロ)、今回の距離短縮でハイペース踏ん張りが利いてくる。仮に先行しなくても、厳しいラップを刻んだ直後で今回は追走が楽になる。
 今年に入ってからの3戦が0.4差、0.4差、0.2差と差のない競馬をしており、10歳馬ながら今シーズン好調。特に2走前の春雷S2着は、平坦コースにしか実績がなかった馬が直線坂コースで連対を確保した。
 前走後にテレビ愛知OPをスキップした事が気に掛かっていたが、追い切り(栗東・坂路)の4F・50.1はこの馬としては近走にない好タイム。ここ一本に照準を定めたと考えたい。
 平坦中京の1200mはベストの条件、外枠で差しをほのめかしている点も好感。時計のかかる馬場の方が良いタイプでも、1.08.0前後の勝ち時計なら対応可能。
【馬連】L−O、A−O本線に、OからMJIPBへ。

(追加分)

 中京9R・あおぎりS。3歳限定1000万特別のダート1700m戦と、昨年までなかった番組。もし来年以降も施行されるようなら、ユニコーンS除外馬が多く出走する事が予想され、ここから夏〜秋競馬へ活躍馬を出しそうな鍵を握るレースになりそう。
 人気アドマイヤスワットは、未勝利勝ちのタイムが早く叩かれて上昇する公算も高そうだが、弱い相手に揉まれない競馬しか経験していない盲点がある。
 記録的にも体調的にも申し分ない馬が、キャリアの浅さを露呈するシーンもこの時期の3歳馬にありがちである。早めの仕掛けが予想される小回りダ1700m戦なら尚のことであり、強い相手に厳しい競馬を経験しているかも重要なファクターとなる。
 ヒヤシンスSの1000m通過は58.6で、これは同日のフェブラリーSの59.1よりも速い通過タイム。そこで厳しい競馬を克服して3着に好走したセッカチセージ。未勝利や500万勝ちの内容も良く、前走は休み明けで芝のGT。セッカチな流れになりやすいコース形態で、展開に巻き込まれない外枠も有利。
 アドマイヤスワットは、馬券的に見送り。
【馬連】J−K、J−M本線に、JからIGFHへ。

 東京10R・ジューンS。3/16の2回中山6日目の9R・浅草特別(1000万下・芝1600)はモエレフィールドが2馬身半差の逃げ切り勝ち。同10R・サンシャインS(1600万下・芝2500)は1番人気ホクトスルタンが6馬身差の逃げ切り勝ち。同メインの中山牝馬Sは2番手から抜け出したヤマニンメルベイユが勝っている。この日の芝は逃げ・先行馬の活躍が際立っていた。
 そのサンシャインSで、外々を回り長くいい脚を使っていたのがスズノオオゴン。馬場に恵まれた(?)ホクトスルタンに6馬身ちぎられたとは言え、馬場が不利に働いた(?)この馬が2着確保したことは価値が高い。休み明けでも、狙ってみる価値あり。
【馬連】L−N本線に、NからHMCJBへ。



6月14日(土)

 東京11R・ブリリアントS。ダートはオープン入りしてからの3戦だけでBAG着。着外に敗れた前走も、後方から直線だけの競馬で0.6差まで差を詰めたニシノナースコール
 直前の追い切りは、美浦・北C(ダート)コースで63.5-12.3の自己ベスト&一番時計。
 東京ダ2100m好相性のBT産駒で、事実ダ2100mのエンプレス杯2着の実績。夏場に調子を上げるタイプ。
【馬連】F−J、@−F本線に、FからIACHへ。

 中京11R・白川郷S。今開催の中京ダートは時計の速い決着が目立ち、準OPのダ1700mのここは1分43秒台後半の決着が予想される。狙いは高速ダート(1700なら1分43秒台)で好走している馬となる。
 サテライトキャノンの4走前・タイラントCは、休み明けで中京ダ1700m戦をレコードから0.4差の1.43.3の好タイムで1000万を快勝。同コース、同距離、同じく休み明けと条件設定は類似。
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6月8日(日)

 東京11R・安田記念。近5年の1000m通過は57.4〜58.1、3着以内15頭の走破タイムは1分33秒以内、上がりのタイムは33.7〜34.1に集中(下表参照)。
 GTらしく厳しい流れとなり、若干上がりのかかる競馬になりやすい。スピードだけではなく、持続力と底力も必要とされる。
 同じ東京マイルでも、ヴィクトリアマイルやGVの東京新聞杯や富士Sは、ゆっくりと前半が流れ上がりが速い競馬になりやすい。安田記念と問われる適性が異なるのかもしれない。

 ◎エアシェイディは東京マイル1分32秒台の記録が2度あり、その前後半のラップは36.0-33.3と36.8-33.1。上がりの速い競馬であり、持続力に課題がある。
 しかし、今年に入っての好調度が目立つ。中山金杯で2着に入ると、アメリカJCCで待望の重賞初制覇。中山記念こそ、前残りの展開で3着に敗れたものの崩れなかった。どちらかと言うと、苦手と思われた上がりのかかる中山コースの好走だけに価値は高い。
 昨年は中山記念2着後、マイラーズC11着、安田記念も16着に大敗したが、これは調子落ちだったのだろう。今年は中山記念後、間隔を取って中間は坂路・ウッドで28本の追い切りを消化。ここ目標にジックリと仕上げた様子。昨年の失敗を糧に、今年は好走を期す。先週のようなイン有利の馬場状態でなければ、外めの枠順も有利に働く。

 相手本線には、香港馬をとる。体調面の不安がないと仮定すれば、対戦比較からウオッカをリード。人気面で妙味がある。

【馬連】F−M、M−O本線に、MからJP@GCへ。

過去5年の傾向 着順 馬番 馬名 性齢 騎手 タイム 4角 人気 前半 後半
2008 18頭
前半 45.9-57.5
1着 1枠 2番 ダイワメジャー 牡6 安藤勝 1.32.3 4番手 2人 34.4 34.4
2着 3枠 5番 コンゴウリキシオー 牡5 藤 田 1.32.3 1番手 3人 34.1 34.8
3着 8枠 18番 ジョリーダンス 牝6 秋 山 1.32.7 5番手 9人 34.5 34.7
2007 18頭
前半 46.4-58.1
1着 2枠 4番 ブリッシュラック セン7 プレブル 1.32.6 9番手 3人 35.9 33.8
2着 7枠 15番 アサクサデンエン 牡7 藤 田 1.33.0 15番手 10人 36.3 33.8
3着 8枠 16番 ジョイフルウィナー セン6 ビード 1.33.0 12番手 8人 36.1 34.0
2006 18頭
前半 45.6-57.4
1着 4枠 7番 アサクサデンエン 牡6 藤 田 1.32.3 8番手 7人 34.8 34.3
2着 6枠 11番 スイープトウショウ 牝4 池 添 1.32.3 12番手 10人 35.3 34.0
3着 6枠 12番 サイレントウィットネス セン6 コーツ 1.32.3 2番手 5人 33.9 34.8
2005 18頭 やや重
前半 45.6-57.5
1着 7枠 14番 ツルマルボーイ 牡6 安藤勝 1.32.6 14番手 6人 35.6 34.0
2着 5枠 9番 テレグノシス 牡5 勝 浦 1.32.6 14番手 4人 35.3 34.1
3着 8枠 16番 バランスオブゲーム 牡5 田中勝 1.32.8 5番手 5人 34.4 34.9
2004 18頭
前半 46.0-57.7
1着 2枠 3番 アグネスデジタル 牡6 四 位 1.32.1 8番手 4人 35.5 33.7
2着 8枠 16番 アドマイヤマックス 牡4 武 豊 1.32.1 3番手 6人 35.1 34.0
3着 4枠 8番 ローエングリン 牡4 後藤浩 1.32.2 2番手 1人 34.8 34.3
傾向
前半1000m通過  57.4 〜 58.1
タイム 1分32秒台に集中
上がり3ハロン 33.7〜34.1に集中
枠順 7・8枠が6頭/15頭 (訂正)
4角位置 差し〜追い込みでも間に合う
*2006年のところに2007年の成績が掲載されてました。訂正して、お詫び申し上げます。(6/8 10:50)



6月7日(土)

 東京11R・ユニコーンSアポロドルチェは初ダートになるが、1週前に美浦南Dダートコースで、6ハロン78.4、5ハロン62.9、1ハロン11.9(某紙)のタイムを馬なりでマーク。これはダート適性が高く、しかも体調が良くなければ出せない破格の時計。
 前走と4走前は、外を回った馬が伸びなかったGTのマイル戦。2走前、3走前は、好位から案外で敗因は体調面にあると感じた。
 初ダートの馬にとって、砂を被らない外枠は好材料。未知の部分はあるが、ここで大きく買ってみる手はある。
【馬連】C−L、F−L本線に、LからENI@へ。



6月1日(日)

 東京10R・東京優駿(日本ダービー)は全てのホースマンが憧れるレース。
 まずこのレースの出走権を得ることを最大の目標とし、出走できればそこでひとつでも上の着順を取ることに全力を注ぐ。そのことを強烈に意識し、本番←トライアル←賞金加算←新馬・未勝利戦という具合に、各陣営が逆算してローテーションを組んでくる。
 ダービーというレースは、2歳新馬に始まりそれまでの全ての闘いが凝縮されたレースであり、競馬に携わる関係者と競馬ファンの様々な想いを乗せたレースである。
 今年も全てが集約される時が来た。実力と運を兼ね備えて出走叶った馬、残念ながら至らなかった馬、そんな厳しいダービー・ロードを思い出しながらレースを楽しみたい。

 敢えて、自分自身を評しよう。馬券90%に対し、ロマンはわずか10%くらいしかない。好きな馬や応援している馬でも、馬券的魅力がなければバッサリ切り捨てる非情さはある。しかし、このレースだけは10%のものが限りなく100%に近づく。
 配当に惑わされる事なく、現時点で世代最強と思える馬、勝って欲しい馬に◎を打つと。

 今年は◎ディープスカイ

 NHKマイルCのこの馬の1.34.2(60.3-33.9)は、翌週のヴィクトリアマイルの勝ち馬エイジアンウインズの1.33.7(60.3-33.4)と比べても、1000m通過が同じで上がりが0.5だけ劣るもの。NHKがやや重馬場だったことを考慮すれば、古馬牝馬GTとも遜色のないタイムと言える。そして、ヴィクトリアマイルの2着は、昨年のダービー馬ウオッカである事は言うまでもない。

 問題は、距離延長、キャリア11戦目で上積み?、前走の反動(疲れ)など。
一戦毎に更新されるパフォーマンスや、中間も坂路で好タイムを出しているのを見れば、ここにきての完全本格化しているのは明らか。
 「調子は適性や血統を凌駕する。」は個人的に好きでよく使う言葉。馬も人間もきっかけを掴むことで、常識という枠内に囚われることなく無限に飛躍することができる。そして、調教で動いている以上、見えない物には怖れない。
 最近では、メイショウサムソン、ネオユニヴァースなど、春先から急成長した馬がダービーの栄冠を掴んでいる。ここにきて急成長する馬こそ、ダービー馬にふさわしい。

 ダービーの馬券は、1年間の予想の集大成。その結晶として、まずは単勝を。

 相手はレインボーペガサス。皐月賞はイン有利の展開と馬場。京都外回り(直線長い)の外差し競馬を差し切ったきさらぎ賞は、馬場が渋りそうな今年のダービーとリンク。器用さが問われる中山での2度の敗戦は気にならない。

 穴は、出目的なもので、外枠の人気薄に注目する。近15年で7番人気以下で3着以内に好走している馬の馬番は、DJLNONEQNNO。実に11頭中8頭が7・8枠の馬。若駒の厳しいGTとあって、揉まれない外枠の方が気分良く走れるのかもしれない。
 ベンチャーナインは中山で散々前残りで不発した後、プリンシパルで爆発。ここも上がりが掛かるようなら。
 フローテーションも、本質的にストレッチコースが得意なタイプ。金鯱賞で予後不良になったローゼンクロイツの藤岡佑騎手の精神的なダメージが少し心配。
 メイショウクオリアは、長い距離を使ってここにきて成長を感じさせる。
【馬連】@−I本線に、@からBLNOへ。



5月31日(土)

 中京11R・金鯱賞。前半のぺースは、3年前こそ超スローに流れたものの、基本はミドル〜ミドルハイで推移。好走馬の上がりはほぼ35.0前後。問われるのは上がり3ハロンの鋭い決め手ではなく、末脚の平均的な持続力。狙うべきは上がり35秒前後の競馬で好走している馬だ。
 カワカミプリンセスが強い競馬をしたオークス、秋華賞、エリザベス女王杯は、いずれもが道中厳しいラップで推移し、上がりの出やすいコースながら、それぞれ35.5、34.4、34.5とかかった。この内容なら、小回り適性も高そうだ。
 前走宝塚記念は、掛かり気味に進出し4コーナーで一旦先頭。そこから末を欠いての6着のチグハグな競馬。前々走ヴィクトリアマイルは、苦手な上がりの速い競馬の上、外が全く伸びない馬場も影響した。2度の敗戦には明確な理由があり、ここで能力上位は明らかな存在。
 長期休養明け、叩いて次走宝塚記念という明確な不安要素はオッズに折り込まれるはずで、狙ってみる価値はある。
【馬連】C−I、C−P本線に、CからKDEOLへ。

 東京9R・牡丹賞。4走前のジュニアCで今回人気のルシフェリンと0.1差の競馬をしたクールドリオン。近3走は1.6、1.9、1.6差に大敗して人気を落としそうだが、3走前、2走前は長距離やダート適性?、前走は大幅馬体減?が影響した可能性も。立て直されての自己条件の適鞍なら狙い目十分。
 ちなみに鷹野騎手。今年中央競馬へ移籍した元高知競馬2000勝ジョッキー。JRAでは(1,3,2,68)も、所属する二ノ宮厩舎では(1,2,0,10)。乗り替わりによる割引の必要なし。
【馬連】F−I、D−F本線に、FからEJCへ。



5月25日(日)

 東京11R・オークス。ほぼ全馬が未体験の距離なのに加えて、どの馬が強いのか明確に分からなかった今年の3歳牝馬。雨の影響もどれ程なのか分かりづらい状況。それでも何らかの結論を出さなければならない。
 直線が長い東京の長距離戦だけに、過去のオークスの1000m通過は61〜62秒台のスローペースがスタンダード。近2年こそ速いペースで流れているものの、やはりスローペースが基本スタンス。
 1000m通過が61.3。確かにエアパスカルのチューリップ賞は展開利が大きかったが、とにもかくにも当時の2強を封じた結果は評価できる。
 桜花賞は1000m通過が58.5の比較的速いペースとなり、チューリップ賞時とは勝手が違っていたが、好位から0.5差に粘った。スローペース好走→ハイペース凡走で人気を落とした今回は、スローペースが見込めるだけに狙う価値はある。
 余談になるが、最近のGT、特に関東圏のGTは前残りによる大波乱が多い。中山では勿論、東京でも昨年ダービー2着のアサクサキングス、同ヴィクトリアマイル2着のアサヒライジングが波乱を演出している。
 フローラSでスローペースを好位からきっちり折り合って差し切ったレッドアゲート。体調も良さそうでスローペース適性を買って本線。
【馬連】C−O、O−P本線に、OからQKDMへ。

 中京10R・パールSカネトシリベルテの4走前・衣笠特別(京都芝1800m)の1.45.8は、前日の古馬OPのカシオペアS(勝ち馬サクラメガワンダー)とほぼ同様なラップで0.5差の好時計。
 揉まれ弱さがあり、好走と凡走の差が激しく二面性を持つ馬。500万を13番人気、1000万特別を7番人気で勝っているように、突然秘めた力を発揮する。鉄砲実績あり、絶好の外枠。 (雨の影響が大きいようであれば、評価の割引は必要)
【馬連】K−L、B−L本線に、LからGHD@へ。

 東京8R・ガーベラ賞。前々走は外を回り早仕掛けで末を欠き、前走はハイペース暴走自滅したマルタカラッキー。中山で凡走し、得意の東京コースで距離短縮。馬券はこのタイミング。 (雨の影響が大きいようであれば、評価の割引は必要)
【馬連】J−P、B−J本線に、JからQNALMへ。



5月24日(土)

 東京9R・カーネーションC。オークスに出走してもおかしくない馬が何頭かいそうな、いわゆる「残念オークス」500万特別。スイートピーS組に注目が集まりそうだが、メンバーレベルが2枚は上だったフローラS組から狙ってみたい。
 テイクバイストームの前走は、4コーナーまで掛かりっ放し。それが影響して終いの伸びにかなり影響した感じだったが、それでも0.9差に留まった。芝未勝利ながら新馬でライムキャンディのハイレベル3着があり、芝に対する不安はない。前走直線で伸びを欠いただけに、1ハロンでも短縮するのはプラス要素。
【馬連】L−M、M−N本線に、MからDBKACへ。

 中京10R・昇竜S。小回り1700m戦らしくレース全体が早めに動き厳しい流れになりやすいのが該当レースの傾向。3〜4コーナー中間あたりからの捲くりが見られ、外の勢いがつきやすく内がゴチャつきやすいため、外枠の穴馬が目立っている。
 右回り(0、0、0、3)に対し、左回りが(2、0、1、4)。セイカアレグロは、左回りで良績が目立ち、そこを意識して使われている印象がある。
 前走は最初から競馬には参加せず直線で差を詰めただけで、ユビキタスとは1.0差。管理する稲葉厩舎は叩き良化傾向があり、勝負度合いが前走とは違うはず。ならば、前走のユビキタスとの着差は確実に詰まりそうだ。後方から展開決め打ちが嵌れば。
【馬連】A−I、I−K本線に、IからFEGJHへ。



5月18日(日)

 昨日は馬連105,490円を本線で的中することができました。
 個人的には、馬連2〜3万円くらいの組み合わせかと思っていましたが、望外の配当で少し驚いています。意外にミリオンウェーブは人気がありませんでしたが、参考までにこの馬を本線にした理由を書きますと・・・
 4走前は外枠の馬が全くダメだった朝日杯で14着、3走前はマイル重賞で超ハイペースに巻き込まれて12着、距離短縮した2走前は直線インで詰まり全く追えず終い、前走はインを鮮やかにすくったとはいえ超スローペースのスプリント戦を後方から上がり33.6で2着に好走しました。

 さて、昨日の的中で実力とかけ離れた回収率となってしまいましたので、率を下げるためにもなるべく多く予想したいと思います(笑)。

 東京11R・ヴィクトリアマイル。昨年の同レースは、逃げたアサヒライジングの1000m通過が58.2にも関わらず、上がりを34.4でまとめて2着に粘った。前が残り易かった事に加え、外が全く伸びない馬場でインを回った人気薄で決着した。
 このレースで、最速の上がり32.9を使い、かなり外から追い込んだ◎ジョリーダンス。この馬にはお手上げの展開と馬場だったが、勝ち馬以上の内容はあったと思う。
 続く安田記念でも0.4差3着に好走し、昨年春は東京マイルで2戦続けて1分32秒台を記録。まともならウオッカは強いが、時計勝負なら見劣らない。
 問題は昨年当時の出来にあるかどうかだが、叩き良化型で休み明け凡走後に一変傾向あり。中間好タイム連発し、青写真通りと判断したい。
 各騎手インを避ける今の馬場状態ながら、あまり外に回りすぎると差し届かない。内枠偶数番も絶好。
【馬連】A−C、C−L本線に、CからEJBHPへ。

 東京10R・立夏Sヤマタケゴールデンの前走総武Sは、道中最後方の位置取り。残り800の地点から外々を回り急速に位置取りを上げ、直線までにかなり脚を使っていた。直線では一杯になり、流れ込んでの1.2差7着。直線まで脚を温存できる広い東京に替わり、今度は末脚が炸裂。
【馬連】J−M、D−J本線に、JからFOALGへ。



5月17日(土)

 京都10R・葵S。ニュージーランドTは、逃げたダンツキッスイを巡ってレース全体が早めに動き、時計のかかる馬場状態も手伝って、かなり厳しい競馬となった。
 このレースで、終始外々を回り早めに動いて見せ場を作ったアポロラムセス。結果的に早仕掛けとなって0.9差10着。イン差し有利の競馬、初芝で初重賞挑戦なら好内容。芝OKで距離短縮、相手弱化で狙い目十分。
【馬連】@−A、A−I本線に、AからCJMEBへ。



5月11日(日)

 東京11R・NHKマイルC。創設当初は「マル外ダービー」と呼ばれ、クラシックに出走できない外国産馬の3歳最高峰のレースとして存在したレース。ところが、外国産馬へのクラシック開放や内国産種牡馬が勢いを増す昨今の流れの中、このレースに対する位置付けが失われつつある。クラシックという主流への尊重から、このレースがGTとして、半ば中途半端に行われている印象さえある。
 さて、今年も波乱含みのメンバー構成である。荒れるGTらしく、どの馬にもチャンスはありそうだ。
 ◎ダンツキッスイのニュージーランドTの1200m通過タイム1.09.7は、同日古馬1600万・船橋S(芝1200)の勝ちタイム1.09.3と0.4差。当時の馬場状態を考慮すれば、この通過タイムは明らかにオーバーペースで、差し・追い込みが台頭し、この馬自身も終い2ハロンは12.4-13.3とバテた。開幕週のアーリントンCを鮮やかに逃げ切った直後だけに、スイスイと行き過ぎたきらいはあるが、それでもよく0.4差8着に粘ったと言える。
 レース時の馬場状態微妙も、人気落ちの今回はマークも甘くなるはずで、パドックで落ち着いていれば、マイペース逃げが打てる。
 調教では良く見せるタイプではなく、生粋の逃げ馬らしい実戦での変わり身に期待。
【馬連】P−Q、C−Q本線に、QからFGHNへ。



5月10日(土)

 東京11R・プリンシパルS。弥生賞はイン有利の前残りの競馬だったが、4コーナーで外を回り9番手から0.4差5着まで押し上げた◎テラノファントム。1〜4着馬がその後の皐月賞で3、6、2、1着と好走したように、弥生賞のメンバーレベルも高かった。キャリア2戦目、初の重賞挑戦であることを考えれば、能力は高く、広い東京コースなら堅い中心馬。人気一本被りにならないようなら。
 再三の前残りの競馬で、大外ブン回しが不発しているベンチャーナインが妙味。馬券はヤマニンキングリーとの2点に絞る。
【馬連】A−N、A−Iの2点



5月3日(土)

 今週から予想したレースの管理人の馬券勝負度合いの表記を、今までの[A]〜[C]の3段階からの4段階に変更します。


評価の意味合い 目標回収率
大きく勝負したいレース 150%以上
その週で一番買いたいレース 100%以上
是非、買いたいレース
予想した手前、少しだけ買う程度 75%以上

 東京11R・青葉賞。近10年の勝ちタイムの平均は2.26.5。さらに、2400mを800mずつ前半−中盤−後半に分けたときの10年のレースラップの平均は48.5−50.9−47.1。
 マゼランの500万条件戦は、47.9−49.9−47.9の流れを好位から差し切って2.25.7。2月の時点で、青葉賞平均を上回る厳しい流れを0.7も速いタイムで乗り切った。
 中間は歴戦の古馬ポップロックとの併せ馬を消化するなど順調に乗り込んで、休み明けでも仕上がりに抜かりなしと見る。ダービー候補の呼び声もあるが、現時点では出走権すらない身分。
 相手に妙味を取る。アルカザンは、イン先行有利のスプリングSでゴール前差を詰めて0.3差5着。フジヤマラムセスは、休み明けの山吹賞で好タイムの0.5差4着。共に叩かれつつ、ストレッチコースに替わる。前進必死。
【馬連】G−H、G−Jの2点

 新潟11R・鏑矢特別。2回阪神3日目の播磨特別(芝1400m)は、逃げ馬の1200m通過が1.08.1のハイペースとなり、差し・追い込みが台頭した競馬だった。その逃げ馬から1馬身差の2番手を追走していたワイルドイリーガル。結果0.7差6着だったが、粘り腰は見所があった。直線坂の阪神1400mから平坦1000mに替わり渋とさを発揮。
 3走前の中京1200mの1.07.9は、同じ開催の高松宮記念と0.8差、トリトンS(1600万)と0.1差の好タイム。1000万あっさりの裏付けがあり、開幕の馬場にも対応。
【馬連】B−G、G−N本線に、GからOAEHへ。

 東京9R・八重桜賞ヒシオフェンスの前走は、初芝でオープンへの格上挑戦。出遅れて大外をジワジワ伸びて0.6差6着。上がりは34.0で、芝への目途は立った。少頭数でも流れが速くなりそうで縦長の隊列。前を見ながら捌き易い。相手弱化、距離延長で。
【馬連】A−D、@−A本線、AからFECへ。



4月27日(日)

 東京11R・フローラS。今週は開催替わり。時計がかかっていた中山の芝から時計の速い東京の芝へ替わる。中山で凡走して、東京実績のある馬を狙いたいところ。
 スタートでやや出負け→道中折り合いを欠き気味→4コーナー付近で先団に進出→直線で一旦先頭に並ぶ。◎カレイジャスミンの阪神JFは、チグハグな競馬だった。阪神JFの勝ち時計1.33.8(34.4-35.7)が前日の古馬1600万・ゴールデンホイップTの1.33.1(34.3-35.7)と0.7差だったこと、差し・追い込みが台頭する流れだったこと、を考えればここで0.6差7着に残ったのは評価できる。
 フラワーCでも、3〜4コーナーで外々を捲くり気味に進出して直線までにかなり脚を使っていた。直線で一旦2番手まで押し上げながら、0.6差7着に終わった。結果的に早仕掛けの形となり末を欠いたが、2度の失敗を活かし今度は仕掛けのタイミングを遅らせる。叩き3戦目で体調面の上積みにも期待。
 先月中央デビューした内田博騎手。芝のレースでは後方に控え、上がりが掛かり前崩れの展開に便乗して追ってくる騎乗が目立っている。レッドアゲートとの相性ばっちりで、直線確実に差を詰める。[B]
【馬連】C−G本線に、CからJOP@Lへ。



4月13日(日)

 阪神11R・桜花賞。阪神JFは逃げた馬の1000m通過が58.1というハイペースとなり、差し・追い込みが台頭。好位から早めに前を捕まえにいった◎オディール。正攻法の競馬をして0.3差4着なら、勝ち馬と遜色ない内容。
 チューリップ賞出走時は、直前の追い切りで一杯に追われていたが、バタついて併せ馬で大きく遅れていた。狙いは次だなと思って見ていたレースでは一転、後方で折り合いをつけてどの程度伸びるかを試運転する”トライアル的な乗り方”。今度は1000m通過が61.3の緩ペースの完全前残りの展開。33.5の上がりを駆使しても、同タイムの3着までが精一杯だった。
 2度の敗戦は距離適性ではなく展開によるもので、脚質に幅も出てきた今なら距離に対する不安説を一蹴。あとは休み明けで減っていた馬体重だけ。
 牡馬相手に脆さを露呈したポルトフィーノ。本番前に課題が見つかったと前向きに捉えたい。ならば、長期休養明けのエルフィンで、ラスト2ハロン11.7→11.2と加速した能力を見直す。タイムは平凡でも内容は非凡。[B]
【馬連】D−F、D−H本線に、DからLOJNへ。



3月9日(日)

 中山11R・弥生賞。GTとくにクラシックは、強い馬たちがそこ目標に仕上げ真剣に勝ちにくるのに対し、トライアルGUではそこを使っての本番が目標であることが多くGTほどに厳しい競馬にはならない。有力馬になるほど、本番を見据えて脚を測るような様子見的な乗り方になりがちである。
 また、後者(トライアル)は馬場状態の良い開催前半に行われ、前者(本番)は馬場状態が悪化してくる開催末期に行われることが一般的である。
 トライアルGUがスローに流れて前が残る競馬になるケースが多いのは、こんな理由があるのかもしれない。[昨年の弥生賞予想時のコピー]
 話は変わるが、今年の3歳重賞は1番人気が馬券圏外に消えて波乱の結果が多い。
 サダムイダテン(共同通信杯)、ブラックシェル(きさらぎ賞)、ポルトフィーノ(アーリントンC)はその前走で鮮やかな末脚を見せていたが、持ち時計が不足していた共通項がある。
 逆に、昨日のチューリップ賞のトールポピーやオディールは(時計をもっている馬)、展開の紛れで2・3着に敗れたが、それなりに格好をつけた。
 強い相手に時計の速く厳しい競馬の経験の有無は、この時期の3歳馬にとって大きいのかもしれない。
 展開+持ち時計+調整過程(本数+時計)から、キャプテントゥーレを◎とした。持ち時計はマイル戦の朝日杯のものだが、朝日杯の速い流れ→弥生賞のミドルスローの流れの変化で、マイル適性があれば弥生賞を克服できる傾向がある。
 その朝日杯は内枠の馬に大きく有利に働いたレースで、この着順・着差を鵜呑み出来ない部分は確かにある。1000m通過58.9だったが、今回前半59秒後半くらいで先行できれば、前残りのシーンが十分にありそう。
 フサイチアソートの東スポ杯は時計的にも優秀なものだが、差しが台頭したのも事実。前残りの展開になった時の不安があり△評価にするが、あっさり勝つ能力はある。[C]
【馬連】E−N、J−N本線に、NからAFKLBへ。

 中京11R・中京記念トウショウパワーズの中京芝成績はD@@EF着。掲示板を外した2回は、昨年の中京記念6着と中日新聞杯7着。
 昨年の中京記念は1番人気に推されたが、3〜4コーナーで大外捲くり、結果的に早仕掛けとなった形のレコードの0.7差。中日新聞杯はインでゴチャつき伸び伸び走れず、それでも0.3差。2着ダイレクトキャッチとは0.2差(今回斤量2キロのアドバンテージ)、3着タスカータソルテとは0.1差(同1キロ)。
 前走の日経新春杯は時計のかかる馬場状態のGU2400m戦。3ハロン35.7で通過して0.5差6着なら大健闘の部類で、かつ復調も感じられる内容。時計の速い馬場状態の2000mに替われば、前走の厳しい競馬が今回活かされる。馬群捌ければ。[B]
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3月1日(土)

 阪神11R・アーリントンC。今年も早いもので、もう3月。中央競馬は、今週から2開催8週間の春の中山・阪神開催に入る。三寒四温。気候的にも徐々に暖かくなり、クラシックの足音が近づくこの時期は、1年の中でも最も好きな季節だ。
 過去10年の該当レースの勝ちタイムは最速のもので1.33.9、良馬場でペースが緩まない限り1分34秒台がスタンダード。
 ダンツキッスイの新馬勝ちタイム1.34.8は、1000m通過がちょうど60.0のもので、落ち着いての単騎逃げなら、成長も加味して、例年の勝ちタイムを楽々クリアできる丼勘定。人気のポルトフィーノが控える競馬を試みてくるはずで、開幕週の馬場を利してのマイペース逃げが期待できる。
 さらに注目すべきは、東スポ杯。1000m通過59.4の逃げは、見た目速いものではないが、東スポ杯史上最速の通過タイムでこのレースは差し・追い込みが台頭した。この馬自身は1.1差9着に敗れているが、初の遠征でテンションが上がっていたのも影響したようだ。東スポ杯組は先行して4着だったゴスホークケンの朝日杯勝ちを筆頭に、外差しの3・5・6着馬がその後重賞で連対(全て2着)しており、対戦比較からも見劣らない。
 その後人気を裏切っているが、こういったタイプは人気がないほど注意したい。パドックで落ち着いていれば。[B]
【馬連】G−K、A−K本線に、KからLEDIFへ



2月24日(日)

 東京11R・フェブラリーS。近年の該当レースの傾向から、前半3ハロンが34.5〜36.5の先行力+上がり3ハロン35秒台の決め手を使った馬が好走馬の大半。東京の軽いダート+スタート地点が芝発走で、スピードレースの傾向が強く出ている。マイル戦よりはやや短距離にシフトしているかも知れない。
 実績・能力面から断然の存在のヴァーミリアンは、本格化以後は2000m以上で高いパフォーマンスを続けており、スピード競馬への不安はやはりある。ディープインパクトのように勝ち続ける事は難しく、国内で土がつくとすれば今回か。
 ◎ワイルドワンダーはラップ傾向がマッチしており、東京のこの距離でこそ初GTのチャンスと見る。好調期間が長く、この一年で連を外したのがJCダートの5着のみ。この時は距離も長く上がりが掛かりスタミナを要する競馬だった。自身不利な条件で1.0差5着と大崩れしなかった。ヴァーミリアンとなら、適性のプラスマイナスでこの差を逆転するまで可能。
 ○ロングプライドのOP2勝は、いずれもが上がり35秒台。上がりの速い競馬に適性があり、ここで買ってみたい馬。前走は出遅れて大外ブン回しの0.1差4着。該当レース高実績の鞍上も見込んで相手筆頭に。
 穴は、スローペースになった際の先行前残りタイプ。馬券的には、妙味がないヴァーミリアンを押さえず人気薄へ期待して、◎からの流し。[C]
【馬連】G−O本線に、OからMCEF@へ

 京都11R・斑鳩S。2開催8週続いた京都競馬も今日が最終日。開催末期の芝は、内だけでなく外も荒れて、直線は内外に広がっての追い比べ。重めの馬場を苦にせず内をスイスイと回ってくれるタイプが、外差しタイプ以上に狙いとなる。
 コンゴウリュウオーは1.11.4の時計で1000万特別を圧勝したように、時計のかかる馬場は得意。追い切りでは、調教駆けするコンゴウリキシオー(一杯)と併せ、遅れたものの馬なりで好時計を出している。今回が狙い目。[B]
【馬連】A−D、A−O本線に、AからJBMGLへ



1月19日(土)

 京都11R・淀短距離Sサイキョウワールドの前走・ファイナルSは、1200m通過が1.10.5の3頭が雁行しての逃げ。やや重発表で通過タイムにパンチ力はないが、2番手の馬にかなり競りこまれたことや、このレースが最後の1ハロンで12.7もかかって外差しが台頭する展開や馬場だったことを考えれば、この馬の内容は見直せる。
 マイルで逃げて大敗→得意のスプリント戦への距離短縮で、展開嵌れば。[B]
【馬連】@−F、@−A本線に、@からIJGD



1月5日(土)

新年明けましておめでとうございます。
昨年は馬連と単勝で回収率大幅マイナスでしたが、今年は何とかプラス収支に持っていきたいと思いますので、本年も当コーナーをよろしくお願いします。

 京都11R・京都金杯。マイル戦に替わった00年以降の近8年の傾向は@勝ち時計は1.33.3〜1.34.0、A前半4ハロンの通過タイムは04年の46.0を除き46.7〜47.5、B連対馬16頭のうち12頭が上がり34秒台。
 フィールドベアーの8走前の朱雀S(昨年5月の京都マイル)は1.32.5(35.8-34.2)で、馬場云々を割り引いてもここで走る計算。
 前走は追って今一つだったが、それでも0.3差9着と大崩れしていない。(1、1、1、3)の阪神から(1、3、3、5)の京都に替わり入着圏へ。[B]
【馬連】G−J、H−J本線に、JからNEOKC