人気別・賭式別回収率表


回数 回収率
人気
頭数
出走 1着 2着 3着 入着 単勝 複勝 馬連 ワイド 馬単
1着
馬単
2着
馬単
合計
3複
1 744 225 143 92 460 67.8 77.4 58.7 63.6 57.8 53.0 55.4 47.0
2 744 152 135 106 393 87.2 83.5 82.7 80.2 71.4 110.7 91.1 94.7
3 744 105 103 91 299 93.5 80.8 76.6 74.6 91.4 67.2 79.3 60.3
4 744 79 86 79 244 93.8 81.3 68.2 75.9 71.0 79.1 75.0 71.1
5 744 47 64 87 198 75.8 79.8 65.3 62.4 87.7 49.4 68.5 53.2
6 744 39 45 55 139 91.6 70.9 60.7 58.6 89.7 38.6 64.1 60.9
7 744 29 33 52 114 70.8 70.2 65.2 56.7 80.1 59.9 70.0 53.7
8 740 26 43 52 121 89.9 94.1 64.6 70.6 69.5 77.7 73.6 70.6
9 736 16 27 29 72 68.9 69.5 62.3 48.3 55.1 84.1 69.6 37.7
10 726 11 20 31 62 60.0 75.2 50.3 63.6 38.0 85.5 61.7 77.0
11 703 11 26 16 53 110.9 85.2 81.6 63.6 102.8 86.3 94.5 82.3
12 672 3 9 20 32 25.1 63.5 43.7 42.4 48.6 48.6 48.6 55.5
13 640 0 9 13 22 0.0 61.3 61.9 40.1 0.0 101.1 50.5 38.0
14 606 2 5 13 20 63.1 74.2 37.0 56.8 38.6 34.1 36.4 96.4
15 532 3 2 3 8 73.7 36.4 32.2 23.8 67.8 13.6 40.7 30.6
16 425 1 1 2 4 37.9 20.3 27.9 15.8 40.2 4.3 22.2 14.9
17 29 0 0 2 2 0.0 186.9 0.0 95.4 0.0 0.0 0.0 56.2
18 24 0 0 1 1 0.0 192.1 0.0 71.0 0.0 0.0 0.0 17.5
合計 11041 749 751 744 2244 70.7 72.9 59.7 57.9 63.9 63.9 63.9 60.0
集計期間:H15.1.5〜H15.3.23



  はじめに

命題:人気の馬を買った方が得なのか?それとも穴馬を買った方が得なのか?

 こんな疑問持ったことがある人はけっこう多いのではないでしょうか?あくまで、「競馬を予想する」ことからは少し外れることですが、馬券戦略の役に立てば・・・と思ってDATAをとってみました。(予想に行き詰まってしまうと、こんなDATAを取りたくなってしまう)

 この話を進める前に「期待値」について少し説明します。期待値は
  (期待値)=(確率変数)×(確率)
で表されます。
 確率変数はオッズにあたります。つまり、オッズが大きいほど、確率が高いほど期待値は高くなるわけですから、期待値が高い馬券を買うことが「お得」だと言えるでしょう。もっと言ってしまえば、期待値が100%以上の馬券を選び買い続ければトータルで馬券で負けることはないでしょうし、その逆も然りです。しかしながら、競馬では確率を明確にはじき出すことは不可能ですし、オッズが大きくなるにつれて確率は低くなることも言うまでもありません。要は自分が狙った馬が馬券対象になったときにそれなりの払戻があるか見極めることが大切なのです。そして、「回収率」という過去的(結果的)なものを具体的な数字で振り返ることは、期待値予測の参考になると思います。

 表の集計期間はH15.1.5〜3.23(3回中山終了時)までの中央競馬全744レースを対象としました。3ヶ月弱という短い期間ですが、このDATAからある程度一般的なことが見えてくるサンプル数で、信頼度はかなり高いDATAだと思います。半年〜1年やってもいいのですが、手間(これがけっこう大変)や信頼度のバランスを考えてこのくらいがちょうどいいと思いました。



  DATAから

 上の表は、人気別・賭式別の回収率を表にまとめたものです。表の見方については特に説明は必要とないと思いますが、連勝式馬券(枠連を除く、馬連・馬単・ワイド・3連複)の回収率はその人気の馬が絡む全ての組み合わせを対象としています。例えば、1番人気の馬連回収率は1番人気の馬を軸に馬連を総流しした馬券の回収率を表記しています(16頭立ての場合、馬連・ワイド・馬単1着流し・馬単2着流しは15通り、3連複は105通りです)。

 100%を超える欄がほとんどないのが一目瞭然です。100%の超えている欄もサンプル数が少なかったり、偶発的に高配当が連発したという「偏り」が表面化したもので、サンプル数を増やしていけば、全ての欄で100%以下となることが予測されます。単純に人気のない馬を買い続けたりして競馬で勝つことはかなり難しいと言えるでしょう(その逆も然り)。こんなことを書いてしまっては馬券購買意欲を失ってしまい、JRAから営業妨害で訴えられるのが恐いのですが、きちんとした予想をして狙った馬の人気のバランスを見極めることが大切だと思います。

 次に人気別で見てみます。冒頭であげた命題に対し、この集計を取る前は「どの人気を買い続けてもほぼ同じで、馬券を当てたいという意識がはたらくぶん人気薄が僅かに回収率が高くなる。」と予測したのですが、それに反してほぼ逆の結果が出ました。シェア率の一番高い馬連の人気別回収率の欄(薄い黄色の部分)をご覧ください。合計(平均)は59.7%です。1番人気は平均よりも少し落ちる58.7%。2番人気になると82.7%とグーンと上がり、3番人気以下は76.6%、68.2%、65.3%、・・・と人気が落ちるに従って回収率も下がっています。高配当を狙っている人が多いのと1番人気は1番来るという意識の強さの2つの要素が相俟ってこの結果になったのでしょうか、個人的には目からウロコが落ちる思いでした。他の賭式でもこの傾向が見られます。こういった傾向が見えることからもDATAの信頼度の高さを示していると思います。

 次に賭式別です。合計の欄には、人気に関わらず全ての組み合わせを購入したときの回収率を表記してあります。単勝・複勝が70%台に達しているのに対し、連勝式馬券はおよそ60%前後となっています。一般的に、競馬では売上の75%が払戻に当てられると言われていますが、単勝・複勝には特別給付金5%がついておよそ79%、連勝式馬券はおよそ74%が払戻に当てられています。この79%と74%という数字は連勝式馬券の方が売れるため平均で75%になるよう設定しているのでしょうが、今回の集計では10%以上単複が有利という結果がでました。この10%という数字は思っている以上に大きいと思います。人気別で見てもほとんどの欄で馬単1着流しより単勝、3連複やワイドより複勝が高い回収率となっていることからもそれが分かるでしょう。またどの賭式でも79%なり74%にならないのは、馬券購入者の馬券技術(つまり馬券対象馬の人気と確率のバランスの見極め)の全体(一部?)のレベルが高いと言えるからでしょう。



  結論

@きちんと予想することに重きを置き、人気のバランスを見極める。

A人気が落ちるほど回収率も下がる。ただし1番人気は平均程度。

B買いたい馬だけを買う単勝・複勝は回収率的にも有利。



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